(短編集)
ロマネ・コンティ・一九三五年
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
ロマネ・コンティ・一九三五年の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
〇 生前マスメディアに登場することが多かった開高さんは、純粋な文学者ではないように思われて読む気にならなかったのだが、山崎正和さんによる表題作の書評に出会ったので、念のためにという軽い気持ちで読んでみた。 〇 読んでおどろいた。色彩、密度、重量、強さ、手応え、そんなものがみっしりと詰まった文体で、この重量級の文章にすっかり魅せられた。退廃を描いてもシニカルにならない熱量がある。ひとことで言ってしまえば充実している。 〇 収録されている6篇の短篇はそれぞれ独立した作品だが、各篇とも中心となる物語にもうひとつのエピソードが絡む凝った作りになっていて、この対位法が単純なストーリーに複雑で精妙な味わいを生んでいる。 〇 美点をあげればまずは文章。そのほかにも読者を退屈させない物語の展開の速さ、洒落た会話の使い方、念入りな人物の描写があげられる。読者にたいするサービス精神もたっぷりで、ポンと放り出すように物語を閉じて読者に宙ぶらりんの居心地のわるさを味合わせる身勝手などはしない。 〇 この作家は当たり前のものではないものを描くところで力を発揮するようで、登場人物では作者によく似た異形の怪人がとても魅力的だ。だから東京でのサラリーマン生活をえがく「黄昏の力」よりは、北海道の釣りをえがく「渚にて」のほうがおもしろいし、それよりもベトナムや香港やパリを舞台にした「玉、砕ける」「飽満の種子」「貝塚をつくる」や表題作のほうがさらにおもしろい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
言うまでもなく、開高氏の作品の中でも大変面白い作品だと思います。3度目となる読破です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
他の作品も読んでみたくなりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
開高健氏の最も円熟した時に書かれた短編集。中の「玉、砕ける」を再読したくて、購入。何気ない描写のうちに、世界の不穏な状況が浮かび上がる。見事だなと、唸る。神は細部に宿ると言ったのは、開高健氏なのかな?その言葉を見事に実践していると感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主題、文体、挿話……、すべてにわたって卓越している。川端康成賞、受賞作含む。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 19件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|