夏の闇
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
夏の闇の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大昔に読んだ開高健の『夏の闇』を再読したいと思い手にした。 おぼろながら男女の機微を鬱陶しいほど記述していたのを記憶していた。 今回再読して「私」の心象の背景にベトナム体験が色濃く語られていることが理解できた。 小説なら駄作だと思うが、生と死を、皮膚の皮一枚で感じた者だけにしか語れないベトナム体験の後遺症的な思いを吐露しているものなら秀作だと思いながら読み終えました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
30年ぶりの再読 若かった時には気にも留めなかった表現などに、若干の胸やけも。 半面、日によっては胸やけではなく、語彙力に感動したり。 ストーリーを追うと、美しい文章を読み飛ばしがちになり 文章に夢中になると、ストーリーに感情移入しづらくなり。 五十路には気力と体力の必要な本だ。 女は愛人であり、恋人ではない。 女に感情移入してしまった、五十路(の私は女性)です。 おままごとが終わった時には涙が。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
good | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白かった。 20年前に読んだ時は、性描写の濃厚さに読み進められず挫折。 久々に読んでみたら生き生きしたヒロインに惹きつけられ、あっという間に読了しました。 ヒロインの住む街、恐らくバドゴーデスベルクの街並みや学位論文のかたわらに営む日々の生活の描写が印象深い。 実在のモデルがいると言うのもさもありなん、特徴ある口癖や会話のテンポにリアリティがあり魅了されました。 モデル女性が若くして亡くなられたあと、友人が夏の闇には彼女の小さな癖が書かれていて懐かしいと振り返っている記事がありました。 作中後半のベトナム戦争のくだりはダレてきますが、そこから続くヒロインの独白がよい。 なかなかドギツい内容だと言うのに、ヒロインの魅力は損なわずに読ませる開高健の巧みさよ。 女性は、ドイツ語もわからず流れ着いたと言うのに大学で学位論文を仕上げる底知れないバイタリティがあり、知性も食欲も性欲も旺盛で作者自身と思しき主人公にひけをとらない存在。 描きようによっては深みが伝わらない貪欲な女性となるところを、ドイツの深い森や静けさ、簡素な清潔さを背景に清々しいヒロインとして浮かび上がらせています。 昭和文学の濃くて静かな余韻の残す一冊でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
チェーホフ関連の翻訳者、佐々木千世の「ようこそ!ヤポンカ」を読み、 その佐々木千世がモデルとなっているということで、この「夏の闇」にたどりつきました。 主人公の男性は、何か、昔懐かしい男性という気がしました。 結局、女性に甘えるところは甘えているのに、一方、女性のほうは心底甘えることはできず、 手放すほかなかったのだと。 佐々木千世は、今の時代に生きていても、いや、生きていたらもっと、 魅力的な女性だったと思いますが、 「夏の闇」の主人公は、一昔前の日本男性だなと感じてしまいました。 これは、あくまでも、開高健の小説はこれまで一冊も読んだことがなく、 チェーホフや村上春樹の小説が大好きな一女性の感想です。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 52件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|