鏡の国の戦争



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初公開日(参考)1965年12月
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長編小説

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鏡の国の戦争 (ハヤカワ文庫 NV 226)

1980年05月31日 鏡の国の戦争 (ハヤカワ文庫 NV 226)

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鏡の国の戦争の総合評価:8.70/10点レビュー 10件。Cランク


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(7pt)

三者三様のスパイの重圧と孤独

前作『寒い国から帰ってきたスパイ』は世界的ベストセラーとなり、それがきっかけでル・カレは専業作家となった。その第1作が本書である。

さて前作は何がそれまでのスパイ小説と異なっていたかといえば、それまでイアン・フレミングが創造したジェームズ・ボンドのような超人的な能力を持つ万能型スーパーヒーローとして描かれていたスパイを一介の組織に雇われた人間として描き、その隠密任務ゆえに常に孤独と忍耐を強いられる辛い境遇の人間であること、そして個人よりも組織、いや国家の利益を優先するがゆえに決して彼らの命は保障されないこと、いや寧ろその存在自体もないものとして使い捨てのコマのように扱われている事。さらには一般人には到底理解できない原理原則論に基づいて生殺与奪がなされることをまざまざと思い知らされたことがあげられる。

そして本書はさらにそれが色濃く描かれている。潜入工作員をスカウトし、そして育てる一部始終が色濃く綴られる。但し、前作と異なるのが諜報部(サーカス)と呼ばれる英国情報部ではなく、ルクラーク・カンパニーというルクラークという人物が率いる陸軍部内の諜報機関である。このルクラークはちなみにジョージ・スマイリーとは知己の間柄である。

さて本書では3人の潜行員の様子が語られる。

最初の潜行員ウィルフ・テイラーは今回の物語の発端となる、東ドイツの一角にあるとの情報が入ったソヴィエト軍のミサイル基地を上空から収めた写真のフィルムを、英国情報部の息の掛かったフィンランドの航空会社のパイロットから受け取って帰国するだけの任務だった。彼は空港でフィルムを受け取るが、ホテルへの帰路に車に撥ねられて亡くなってしまう。

2番目の潜行員ジョン・エイヴリーはその亡くなったテイラーの身柄と彼が受け取ったフィルムの受け取りに彼の弟という身分でフィンランドに入国する。しかし彼はマグビーと名乗っていたテイラーが本名を記した運転免許証や服を持っていたことで疑いを掛けられ、魂の冷える思いをする。一応命じられた任務のうち、テイラーの遺体の英国への移送は果たすが、フィルムについては受け取ることが叶わず帰国の途に就く。

まだ32歳と若い彼は自国に利益と平和をもたらす諜報機関という仕事に誇りと意欲を持っていたが、この初めての潜行任務で拘束されるかもしれない恐怖と周囲のフィンランド国民全員が自分をスパイであると見破っているかのような疑心暗鬼を陥り、自分の仕事に自信が持てなくなる。

そして最後の潜行員ライザー。彼はかつて20年前に陸軍に所属していたの青年兵士でポーランド人である。
ルクラーク・カンパニーの一員であるアドリアン・ホールデンが過去のファイルから見つけた強い意志を感じさせる目を持った風貌の写真から彼はライザーを今回の潜行員に選ぶ。

面白いのはこの三人の任務での待遇が異なることだ。

例えばテイラーは古参の部員であり、今回初めて潜行員に選ばれた男だが、彼にとって海外での任務とはそれまではマドリッドでどんちゃん騒ぎをし、トルコにも再三行った、いわば“美味しい出張”を体験してきた身だ。しかし単にパイロットからフィルムを受け取って帰国する任務で彼は車に轢かれて亡くなってしまう。

エイヴリーは部のボスであるルクラークを信奉し、彼の地位を押し上げるのに貢献したい、そのためには初の潜行任務を成功させなければならないと決意する、極めて真面目な部員である。
しかし彼は国の機密任務を話せない妻の不満を買い、そして初めての潜行任務で危うい橋を渡ったことで自分にこの仕事が合っているのかと疑問を覚えるようになる。特にフィンランドで孤独な夜を過ごしたことで自分には似合わない、荷が重すぎると感じる。

そして最後のライザーは退役した後、修理工場で働いていたが、かつての上司であったホールデンの訪問を受け、潜行員の任務を受けることにする。しかし元々兵士だった彼は今回要求される基地の情報を送るモールス信号に不慣れで、無線技術の専門家ジャック・ジョンソンの指導を受けながら訓練するが、何度も根を上げ、悪態をつく。

この3人を通じて諜報活動が私生活に及ぼす影響についてもル・カレは描く。

潜行先で亡くなったテイラーの妻と娘は政府からの援助も受けられるか解らない状況で明日を生きていかなければならなくなる。

エイヴリーは自分の仕事のことを妻に打ち明けることが出来ず、妻はそれが何も知らないまま、一人息子の子育て夫が帰ってこない家を守る日々に疲弊して離婚を切り出す。

そして独身のライザーは訓練の最中にロンドンで自由時間をもらうが女を買うことはできず、孤独な夜を過ごすだけだ。唯一彼は訓練に連れ添うエイヴリーに心を開いていく。そして彼は最後の最後で拠り所を見つける。

さらにスパイの心得や取るべき行動なども微に入り細を穿って記述する。

例えば初めて潜入任務を行うエイヴリーに対し、スマイリーはフィルムのサイズから質問し、泊まるホテルについて自分の一押しを勧め、ホテル内のレイアウトや贈る花束の花の本数や花の値段、時計をホテルの時刻に合わせること、タクシー代は渋らず、正規料金を払うこと、フィルムを受け取ったらポケットに入れて、カバンに入れてはならないこと、特にスーツケースは周囲の目を引くので危険云々。

このように細かい指令も含めてまさに一挙手一投足、指示通りに行うことを強いられるが、その3人の潜行員の任務を通じて知らされるのはどれほど綿密に計画を立てても、全くそのようにはスパイ活動は進行しないということだ。
常に変化し、また想定外の事態が起きる。それは事前の調査不足であったり、万に一つの最悪の事態に遭遇したり、もしくは協力者の感情の揺れによって余計な言動がなされ、そこから周囲の注目を浴びたりもする。

しかし何よりも潜行員自身が被る多大なプレッシャーによる焦りと緊張が生むミスによるところが大きい。

そして本書でもジョージ・スマイリーが登場する。物語の通奏低音のように彼は腕利きの諜報員としてその名を轟かせる。

彼こそは諜報に不慣れなルクラークたちに本当の諜報活動というものを教えるために来た、英国諜報部の原理原則そのものなのだ。

しかしよくよく考えると物語の発端は東ドイツにソヴィエトのミサイル基地が建設されているという情報を得て、それを探るためのスパイを潜入させよという内容。つまり本書ではアメリカが体験したキューバ危機をイギリスに準えたもので、本来ならばその事実が判明し、そこから国防のためにミサイル基地の殲滅を計画し、遂行するという流れになるのだが、本書はそこまで物語は続かない。
あくまで基調としては前作の流れを汲む、一介のスパイの悲劇を描いた物語なのだ。
つまり本当の諜報活動を熟知しているル・カレにとって基地の殲滅という行為は国際問題に発展する、いわば戦争であり、そんな戯画的なアクションは現実的ではないとして描かないのだろう。描くとすればあくまで国際間の政治家たちの駆け引きを描いて道筋をつける方向に進むことになるだろう。

しかし物語がシンプルなのに対して、細部に力を入れ過ぎたためにバランスの悪い作品になったことは否めない。特にメインの潜行員フレッド・ライザーの章は約250ページと420ページ強の本書でも大半を費やされているが、彼が実際に東ドイツに潜行するのは160ページ以上費やしてからだ。
つまりそれまではほとんど訓練シーンにページが割かれているのだ。

それはひょんなことから潜行員に選ばれた男の訓練の苦しみと任務の想像を絶する緊張感と国益優先のためにはリスクを排除するために命を切り捨てることさえ厭わない諜報の世界の非情さを対比させるには充分であったが、動きが少なく、地味すぎた。

しかし『寒い国から帰ってきたスパイ』と本書に共通するのは孤独なスパイの心の拠り所は女性ということか。

スパイがスーパーヒーローでもなく我々と同じ普通の人間、誰かの愛を欲する人間と変わらぬことを本書は前作でのメッセージを更に推し進めたように感じた。

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No.9:
(4pt)

敵は内にも居る。

ジョン・ル・カレの4作目『鏡の国の戦争』(1965年=原題:The Looking-Glass War)を読むことにした。
この作品は、『寒い国から帰って来たスパイ』がベストセラーになり大金を手にし官吏を退職して作家として独立した最初の作品である。
英国の諜報組織は複雑であり、60年代には外務省に所属する「サーカス」と、陸軍省内の部局MI(陸軍情報局)とに分かれていた。
ジョージ・スマイリーが所属するのは「サーカス」であり、本作では陸軍省内の部局の話である。
この部局は戦後縮小され活躍する範囲も限られていた。
部局を率いるルクラークが過去の栄光よ今一度と躍起になってネタ探しをしていたところに東ドイツから重大な情報をもって亡命した男がいた。
それは東ドイツ独自でミサイル基地を設営するというものであった。(評者にはガセネタと思えたが)
この亡命者の情報自体がそもそもの発端であるが、ルクラークは、組織の再構築にこれを利用することで大臣に働きかけ、それなりの予算を獲得して東ドイツへ潜行員を送り込む計画を実行する。
しかし部局員のほとんどがロートルばかりで、東ドイツへ送り込む潜行員もポーランド系のロートルである。
「サーカス」から借りた無線機など25年も昔のものである。(サーカスは、わざと旧式を貸し出した)
この作戦を失敗させ、ルクラークの組織の凋落を謀る「サーカス」管理官の計画なのを、ジョージ・スマイリーだけは知っていた。
スマイリーの性格から管理官にむかって皮肉を言うが無視されてしまう。
が、管理官の命令でスマイリーが東ドイツに行き、彼らに引導を渡すところでこの物語は終えている。
可哀そうなのは潜行員のライザーと若い部員のエイヴリーだろう。
敵は外ばかりではなく内にも居るという、ル・カレならではの皮肉な小説です。
鏡の国の戦争 (ハヤカワ文庫 NV 226)Amazon書評・レビュー:鏡の国の戦争 (ハヤカワ文庫 NV 226)より
4150402264
No.8:
(4pt)

寒い国から帰れなかったスパイ

本書の原著を繙くと、1991年7月付けの序文で著者は、本書は前作の『寒い国から帰ってきたスパイ』(以下『寒い国』)から趣向を変えてよりリアルなスパイ小説を書こうとした、当時の自分のベストを尽くした作品だった、と回想している。その序文を読んだからいうわけではないが、世界的ベストセラー『寒い国』より本書のほうが私には面白かったし、本書の登場人物たちにより共鳴できた。何より、本書には「嫌な奴」が一人も登場しない(イギリス諜報部チーフのコントロールは除く)のだ。
 私はなぜそう感じたのだろうか。最大の理由は主人公たちの描き方の違いである。『寒い国』の主人公アレック・リーマスは、リズ・ゴールドと支え合って生きている。50歳のリーマスが、22、3歳のゴールドと年齢差を乗り越えて結ばれるとか、リーマスが病気になったときゴールドが献身的に看病する場面など、2人の恋愛は理想的すぎて“あまりに人間的”(ニーチェ)なのだ。そのため『寒い国』はときに、あの有名な東ドイツでの裁判シーンやベルリンの壁のラストシーンですら、お涙頂戴のメロドラマに転じてしまう。
 本書のスパイたちは孤高の人だ。潜行員テイラーは雪に覆われたフィンランドで、潜行員ライザーは東ドイツの寒村で、人知れず消えていく。ライザーは、死んだような町で死んだように生きているアンナにプロポーズまでしながら、捕まりそうになると彼女を人質にした。『寒い国』では、リーマスとゴールドは添い遂げた。寂寥感と隣り合わせの臨場感、緊迫感。読み終わった後の(いい意味での)後味の悪さ。本書にはスパイ小説を読む醍醐味がある。
 最後に一言。本書には裏テーマが見え隠れしている。1950年代以降の現代社会(本書の時代設定は1962年のキューバ危機直後)では、諜報組織にもホワイトカラー化が進行中だ。ホワイトカラーの時代にはあらゆる組織が官僚制化されていく。本書の登場人物たちは、自分の勤め先や関連する他部署を「役所」と呼ぶ。本書のラスト、現場で働くスパイたちのもとへ「役所」から派遣されたジョージ・スマイリーがやってきた。彼は古参スパイたちの仕事ぶりにダメだしをして、イギリス政府の意向を忖度し、後始末をして帰っていった。ホワイトカラー化の進行とはまた、事務仕事のルーティン化であり、膨大な書類の整理である。一件落着の後、古参スパイの責任者ルクラークは唐突に、書庫にファイルを保存する方式は時代遅れだと、最新OA機器の導入を宣言した。
鏡の国の戦争 (ハヤカワ文庫 NV 226)Amazon書評・レビュー:鏡の国の戦争 (ハヤカワ文庫 NV 226)より
4150402264
No.7:
(5pt)

"「なぜあんた、こんなことをしてるの?」"

"「どこのひとに通信してるの?」彼女はまたきいた。
「だれでもない。だれも聞いてはいないんだ」"

シビレル。
鏡の国の戦争 (ハヤカワ文庫 NV 226)Amazon書評・レビュー:鏡の国の戦争 (ハヤカワ文庫 NV 226)より
4150402264
No.6:
(5pt)

いぶし銀の魅力

大昔に読んだきりだったところに映画化作品があると知って映画を見てみました。それがなかなかの出来で(1970年同名映画化作品)、映画が原作に忠実に作られたものかどうか知りたくなり、再読してみましたが、こういう話だったのかと、完全にストーリーを忘れていたことに情けない思いをしました(苦笑)。映画は一部以外はほぼ原作に忠実でした。たとえば、映画では東ドイツに潜入するスパイは密入国してきたばかりのポーランド人青年でしたが、原作ではすでに英国に長年在住している40歳のポーランド系英国人です。映画は時間内におさめるという縛りがあるのでどうしても話が簡略化されがちですが、やはり原作の方が話の流れや人物の心理が詳細にわかるようになっています。

ル・カレの作品は、それでなくても地味ですが、この作品は東西冷戦時代のダイナミックな情報戦を描いたものですらなく、英国に2つ存在した外務省所属、そして軍部所属の2つの諜報組織の縄張りや権力争いを中心に描いているので、スマイリー3部作よりもさらに地味に感じられるかもしれません。弱体化して予算を縮小されていた軍部側が盛り返すために、本来必要かどうかもわからない作戦を企て、しかも最新の機器などの情報も持たず、時代遅れとなった知識と技術で、犠牲者を出しても冷酷にかえりみない、上司の虚栄心のために振り回される末端職員の運命や理不尽さがじっくりと描かれています。派手なアクションも銃撃戦もありませんので、ハラハラドキドキの作品が好きな人にはつまらないと思います。ただ、ル・カレの作品にはいつも、これこそが本当に国際情勢の裏で起こっていることなのかもしれないと思わせる、じわじわとくる怖さがあります。現実に近いことだから、かっきりした起承転結も、ハッピーエンドの読後感のよさもありません。が、渋いいぶし銀の魅力的作品です。重厚なエスピオナージものを読みたい方に、おすすめです。スマイリーの3部作以前の姿が垣間見られるのも興味深いです。
鏡の国の戦争 (ハヤカワ文庫 NV 226)Amazon書評・レビュー:鏡の国の戦争 (ハヤカワ文庫 NV 226)より
4150402264
No.5:
(4pt)

スマイリー・ファンとしての読み方ができる

彼が主人公の作品ではないが、いわゆるスマイリー三部作ではスパイの世界での理想的な人物像として描かれるジョージ・スマイリーの性格形成段階にある作品の一つとして興味深く読んだ。
三部作中の「スクールボーイ閣下」でも、彼は結果的に「ジョー」を見捨てるが、そこには、ジョー側の非も認められるし、明示的には描かれないものの、その結果に至るまでの深い苦悩や悔恨の情が読み取れる。しかし、本作における彼はもう少しドライだ。
それは、作者自身がまだ彼の人物像について固め切っていなかったからではあろうが、スマイリーの精神成熟過程とも読めるところが面白い。
一方で、本作では、スマイリー属する外務省系情報機関(サーカス)に対し国防省系の機関の話がメインになる(この辺の組織論については訳者あとがきに詳しい)のだが、「作戦」が始まるまでのこの機関の描き方がまるでコメディーで、「ここまで国防省系機関をおちょくってしまっついいの?」という感じだったが、流石にオペレーションが始まると、第二次大戦中はそれなりに鳴らした機関だけあって、単に戦後の波に乗れなかった、ということなんだな、という感じもしてくる。最初の方にあったように、平時にはダメ男でも、実際の戦争が始まると、決断力が別人のように上がる、ということはあるのかもしれない。ま、結局はその「戦争」もイリュージョンなんだけれど。
しかし、本作でのスマイリーの判断も、冷戦時代の非情な国際関係の中では正しい(やむを得ない)とは考えるのだが、やはり、最後までジョーを庇おうとするエイブリーには共感を持ってしまう。その辺に関しては、作者の視点は少し意地悪いのだけど。
考えるに、本作は、「北の国から…」で大ブレイクした作者が、「いい気になっていた」(本人の自伝に基づく)時に書かれたもの。その辺も、本作のスマイリーの人格に影響を与えているのかもしれない。
いずれにせよ、三部作でスマイリー・ファンになった人には、処女作「死者から…」、次作「高貴なる…」とともに必読の書と考える。できれば発刊年順で、この二作を読んでから本書を読むのがいいと思う。
鏡の国の戦争 (ハヤカワ文庫 NV 226)Amazon書評・レビュー:鏡の国の戦争 (ハヤカワ文庫 NV 226)より
4150402264



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