セクシーでタフな連邦執行官キャレンは、偶然脱獄現場に鉢合わせる。

ジャッキーは三流飛行機会社のスチュワーデス。長年、法の目をかいくぐり、裏で銃密売人ロビーの資金の運び屋をしていた。

元尼僧、元宝石泥棒、元銀行強盗、元警官のちょっとしたワルたちが企むとんでもない犯罪。「グリッツ」以来のレナード・タッチ。

刑務所を出たスティックはムショ仲間の誘いでマイアミにやってきた。札束の運搬を請負うが、いきなりピストルの弾がとんでくる。

「その映画スターは彼が生まれて初めて恋した相手だった。

アビゲイル荘の密室で男の変死体が発見された。

マリー・アントワネットの「王妃の机」が競売に出された夜、アンティークの仕入れ屋がアパートの寝室で射殺された。

『刑事コロンボ』『ジェシカおばさんの事件簿』… 推理ドラマのクリエイター・コンビが贈る ミステリーの愉しさあふれる小説集。

後から思えば、ウェクスフォードはほんの一足違いで事件を逃したのだった。

サロンの絵が奏でる、美しくもおそろしい死のメロディー。本格推理。

アーサーが孤独な判で押したような日常生活の中で人知れず行う悦楽の儀式--それはマネキンの首を絞めることだった。

フィリップは暴力的で血なまぐさいことが嫌いな、ナイーヴな青年だった。彼が愛するのは美しいものだけ。

毎週土曜、午後一時。レオノーラは、かつての恋人である青年実業家ガイ・カランとランチデートをするのが習慣だった。

テディは、愛情とは無縁のまま育った。

アンという女が殺された。犯人はジェフ・スミスだ―そんな匿名の手紙がキングズマーカム署に届いた。

チャーリーが殺された。

徹夜の訊問明けに舞いこんだその話を聞いて、ウェクスフォード首席警部は不機嫌になった。

キングズマーカムの町始まって以来の大イベント、8万人を集めた野外コンサートは無事おわった。

キングズマーカムの小さな町で、ある日突然、黒人の少女が消えた。

メアリは白血病患者のために骨髄を提供した。だが、それが恋人の男の怒りをかう。

―「他人をこわがらせるのは、なんともいえず楽しい…まさに最高の気晴らしだった」(表題作「女を脅した男」)。

6歳のある日、少年の身に何が起こったのか?家を出て戻るまでの数時間、まるでカーテンが降りたように記憶が空白なのだ。

ブラジルでヒトラーのクローンを再生させようとする科学者ヨーゼフ・メンゲレと、それを阻止しようとするナチ・ハンターのユダヤ人・リーベルマンとの葛藤を描く。

華やかなりし19世紀初頭の英国。体面と名誉を重んじる名門貴族の館で身元不明の若く美しい娘が殺された。

濃霧に包まれたロンドンに暗躍するメフィスト殺人犯と警視庁きっての知恵者マクドナルド主席警部の対決。

厄介な死体はどのように始末するべきか? ──壁に塗り込められた死体は両手と首を切断されていた。

11月の深夜、警察署へ呼び出された私立探偵ビル・スミスは、甥のゲイリーと思わぬ再会を果たす。

マンハッタンの建設現場で工具が頻繁に消え、さらにはクレーンの操作係が失踪する。

深夜ブロンクスの老人ホームで警備員が殴り殺された。

リディアが誘拐された！　相棒の命を救うため、ビルは正体不明の犯人に指示されるまま、ニューヨークじゅうを奔走する。

父殺しの容疑者として逮捕された青年の無実を証明してほしい――そんな親戚からの依頼を母経由で受け、私立探偵のリディアは相棒のビルをともないアメリカ南部ミシシッピ州へ向かう。

チャイナタウンのギャング団のボスが病没する。彼は所有する古い建物を堅気の姪に遺していた。

ロンドンのハーレー街にある診療所で医師の変死体が見つかった。死因はストリキニーネによる毒死。

資産家の最期を看取った代診医の不可解な死。プリーストリーの鋭い推理が暴き出す真相とは……。

リー・スローカム閣下が検死官としてはじめて担当することになったのは、女流作家ミセス・ベネットの屋敷で起きた死亡事件だった。

元プロの賭博師ビル・パームリーが腕利きいかさま師たちと対決、巧妙なトリックを次々にあばいていく。

欲と打算に隠された“聖域"を暴く警察小説 第一線の刑事として活躍する夢を抱き続けた結城がようやく着任したのは、「生活安全特捜隊」という組織だった。

総監へのレクチャー中、部下の拳銃自殺を知った。

大晦日に発覚した一家皆殺しという残虐な犯罪。

高野が警察手帳を紛失したらしい。柴崎警部は頭を抱えた。

一月十日午後九時、未帰宅者の一報を受け柴崎警部は高野朋美巡査らを急行させた。

捜査二課から異動してきた“刑事の中の刑事”上河内博人警部が相棒に指名したのは、なんと“内勤のプロ”柴崎警務課長代理だった(「秒差の本命」)。

峠で発生した殺人事件。被害者は、禿げた小太りの中年男性。

問題を起こし家裁に送られてきた少年を一定期間預かる制度ーー補導委託の引受を突然申し出た父・孝雄。

大統領がテロ組織に拉致監禁されるという大事件がアメリカで発生していたものの―日本の高校生たちにとって、それは遠い国の出来事だった。

こじんまりとしたバーで、「わたし」が初対面の男から持ちかけられた、謎めいた“賭け"の行方は――推理作家協会賞受賞作を含む、技巧を尽くした短編集。

若き天才女性ヴァイオリニストの凱旋コンサート会場からこつ然と消えた、時価数十億の伝説の名器。

密室殺人の犯人を「7つの選択肢」からセレクトする、まさに「マルチエンディング・ミステリー」 『最後のトリック』『ミステリー・アリーナ』の著者による新たな挑戦。

昭和初期を舞台に、双子の兄弟を襲う恐怖と悲劇とは……。

上官の命令に服従する兵士、戦地で負傷した帰還兵、侵入者に拷問を加える憲兵、爬虫人のサーカスに夢中になる少年……。

二十五年前に姿を消した、百発百中の予言者「ヒミコのオッサン」。

ホラー&ミステリ界アンダーグラウンドの帝王が、6年ぶりに復活! 戦時下の帝都。

一九七〇年の夏、海辺の街に帰省した“僕”は、友人の“鼠”とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る。

暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。

時計の針が深夜零時を指すほんの少し前、都会にあるファミレスで熱心に本を読んでいる女性がいた。

現代の奇妙な空間―都会。そこで暮らす人々の人生をたとえるなら、それはメリー・ゴーラウンド。

堪えがたいほどの空腹を覚えたある晩、彼女は断言した。「もう一度パン屋を襲うのよ」。

青春の追憶と内なる魂の旅を描く表題作ほか6篇。著者初の短篇集。

古い屋敷で留守番をする「僕」がある夜見た、いや見なかったものは何だったのか?椎の木の根元から突然現われた緑色の獣のかわいそうな運命。

私は時間を味方につけなくてはならない―妻と別離して彷徨い、海をのぞむ小田原の小暗い森の山荘で、深い孤独の中に暮らす三十六歳の肖像画家。

哲人ソクラテスとクリトンが、ある祝宴に招かれた翌朝。宴席にいた貴族の青年が、広場の中心で奇妙な死を遂げた。

ロンドン留学中の夏目漱石が心を病み、自分をシャーロック・ホームズだと思い込む。

インタビューに訪れた新聞記者の“わたし”にシートン氏が語った驚くべき事件の数々。

黄金が溢れる島ジパングで、大冒険の末、黄金を捨てることで莫大な黄金を手に入れた―。囚人たちが退屈に苦しむジェノヴァの牢。

ロシア人の血を引く子爵・麻倉清彬は、殺人容疑をかけられた親友・多岐川嘉人に上野のカフェーに呼び出される。

罪は捜すな、仕立て上げろ 1925年、治安維持法成立。

両親はスウェーデンで幸せな老後を送っていると思っていたダニエルに、父から電話がはいる。「お母さんは病気だ。

刑事のエリザベスは、少女監禁犯を拷問の上で射殺したとして、激しい批判にさらされていた。

無性に子どもを欲しがるカレンに戸惑う、結婚間近のニールに、またも仕事が!ラスヴェガスから帰ろうとしない八十六歳の爺さんを連れ戻せという。

舞台はカリフォルニアのラグーナ・ビーチ。

1958年のNY。元CIAの腕利き工作員ウォルターは、欧州から愛するマンハッタンに帰ってきた。

カリフォルニア火災生命の火災査定人ジャック・ウェイドは炎の言葉を知っている。

舞台は南カリフォルニア。

元デルタフォース隊員で、現在は空港の保安監督官として働くデイヴは、飛行機事故で最愛の妻子を失った。

1997年。

アイドル歌手チェリーはドラッグ漬け。

毒を盛ったから、あなた十時間後に死ぬわ―バーで飲んでいたジャックは、隣の席に座った美女の言葉に耳を疑った。

「これからきみたち全員を殺す」社長がそう宣言したとき、36階のオフィスは脱出不可能の牢獄と化していた。

連続放火殺人を解決、異常犯罪担当部署に配属された刑事カーソンには秘密があった。誰にも触れられたくない暗い秘密だ。

刑事カーソンが休暇で赴いたケンタッキーの山中で連続殺人が。

中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。

祖母が遺した古い家に女が四人、私たちは共同生活を始めた。糸を染め、機を織り、庭に生い茂る草が食卓にのる。

コウコは、寝たきりに近いおばあちゃんの深夜のトイレ当番を引き受けることで熱帯魚を飼うのを許された。

自殺とされた資産家夫人の不審死。彼女に呼び寄せられるかのごとく、法要のたびに少女が殺される。

探偵役は鹿児島弁の抜けない弁護士川路弘太郎。

群馬県北部の寒村、首ノ原。村の名家神月家の長女、彩が結婚式の前日に首を切られて殺害され、首は近くの寺に置かれていた。

血塗られた赤い舟を、鎧武者が漕いでいる。これは幻なのか?服部は思わず駆け出していた…。

若き警視を乗せた警察車両を先導していた白バイが、突然消失した。

“やりすぎミステリー”の旗手が贈る、100パーセントの推理小説!“血の池”に浸かった死体には両手首がなかった。

東北の寒村・不亡村に、古くから伝わる「三つの奇跡」。調査に訪れた探偵の海老原浩一は、術を操る糸瀬家に翻弄される。

ある母娘を脅かす「悪魔の声」。

駐在所勤務を夢見、妄想を爆発させるミスター刑事・浜中康平とクールな相棒・夏木大介のコンビが迷走!? 「僕の妄想癖、どんどん進んでいるみたいです。

誘拐犯の要求は警察に電話をしろ!? 奇妙な要求に従ったミスター刑事・浜中康平とクールな相棒・夏木大介は誘拐された女の子を救うべく捜査を開始する。

日本ホラー小説大賞、山本周五郎賞受賞作、待望の文庫化！ 岡山の遊郭で醜い女郎が客に自分の身の上を語り始める。

美貌と才能とお金、そして幸せな家庭。全てに恵まれた作家の「私」は、執筆に専念するため、マンションを借りる。

エッセイと呼ぶにはあまりに怖い物語。ホラー大賞を受賞して上京間もないイワイに、ぶんぶん寄って来るヤバイ人々。