どこよりも冷たいところ
- リディア・チン&ビル・スミス シリーズ (11)
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建設現場で工具が消えたのを私立探偵が捜査し・・・というお話。 このシリーズ第4作目で、今回は男性キャラのビル・スミスが主人公になる作品でした。 工具が消えたのを調べる途中で、やがて殺人が・・・という展開は推理小説の典型ですが、徐々に明らかになる真相は、少し前の日本でも問題になった事象で、日本以外でもこういう事はあるらしい、というのが判って、興味深かったです。ネタばれになるかもしれないので、書きませんが。 以前にこの著者の方がインタビューを受けている映像を見た記憶があるのですが、殺人の起こらない、医大な小説を書きたい、と申されているのを見て、志が高い様なそうでもない様な感じがしまして、日本では文学という言葉が崇高で重厚な作品に使われますが、評論家だった吉田健一によると、文学の起源が娯楽だったという事で、出来ればそういう志よりも娯楽に徹した創作をして頂きたいと思いました。 いずれにしろ、シリーズが順調に推移しているのが判り、愛読者としては嬉しいです。機会があったら是非。 | ||||
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構成が上手で良かったです。 こういうパターンって珍しいわけじゃないけど楽しかった。 ただラストはもう少し何とかしてほしかった。 でもリディアのキャラもいいし、素晴らしい作品だと思います。 この作家さんはセンスがいいような気がしました。 とてもドキドキしましたよ。 | ||||
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高層ビル建築現場で続く盗難事件、はじめはハンマーなど小さな工具だったのが、ついにはローダーまで盗まれる。調査のためにレンガ職人に変装して工事現場に潜入するビル。それを待っていたかのように人身事故がおき、ついには殺人まで・・・。リディア&ビルのシリーズ4作目です。今回の語り手はビル。白人、中年、趣味はピアノと、書き出してみるとありきたりになってしまいますが、このビル、男の私が見て(読んで)もとてもカッコいいんです。優しく繊細でほどほどにタフ(これまたありきたりだ)。リディアはこの優しさが男性優位主義的に見え、パートナーとして見てもらえないと不満のようで、そこにつけこまれて軽くあしらわれたりもするけれど、これもご愛敬。趣味のピアノも、単なるキャラクターの特徴付けに終わっておらず、なぜピアノを弾くのか、弾かずにいられないのかが、シリーズを通して読むと切々と伝わってきます。心に傷を持ちながら、気は優しくて力持ち、典型的なヒーロー像にピタリとはまったビルと、中国系のリディア、早くいっしょになってもらいたいような気もするのですが、つかず離れず今のままのいい関係をくずさないまま、このシリーズが進んでいくといいな。ビルにはちょっとかわいそうだけど。 | ||||
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今回は建設現場での不正を、ビルがレンガ工になってあばこうとします。ビルと中国人のリディアが各巻ごとに、交代で物語をかたるんですけど、今度はビルの番。リディアを危ない目にあわせないようにと、守ろうとするんだけど、それがリディアには気に入らないんですね。かえって、ビルを助けちゃう。報われないっていうか、せつないビルの気持ちです。わたしが好きなのは、リディアの中国社会のお話が出てくるところ。ママや兄さんたちにはひよっこ扱いされて、リディアも欲求不満気味なんだけど、中華料理や中国の風習が出てきて、興味深いのです。ビル&リディアシリーズ四作目なんですが、みんなよんじゃいました。 | ||||
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