シャンハイ・ムーン



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初公開日(参考)2011年09月
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長編小説

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シャンハイ・ムーン (創元推理文庫)

2011年09月29日 シャンハイ・ムーン (創元推理文庫)

私立探偵のリディアは、知り合いの同業者ピラースキーに頼まれ宝石捜しの案件を手伝うことになる。だが、調査を始めて間もなく、ピラースキーは殺されてしまう。消えた宝石と彼の死は、調査の過程で浮かび上がった伝説的なブローチ“シャンハイ・ムーン”の行方と関わりがあるのだろうか?頼もしき相棒ビルの帰還はいつ?私立探偵小説の新たなるスタンダード、シリーズ第九弾。 (「BOOK」データベースより)




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シャンハイ・ムーンの総合評価:9.33/10点レビュー 6件。Bランク


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No.6:
(5pt)

よかった。

もともと読みたかった本なので、気に入って当然。期待どおりということができる。
シャンハイ・ムーン (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:シャンハイ・ムーン (創元推理文庫)より
4488153119
No.5:
(4pt)

上海出身の、ある中国人家族に影を落とす歴史ミステリ

1作目からこのリディア・チンとビル・スミスの活躍するシリーズのファンです。今回はナチスドイツから逃れたユダヤ人少女が関わった、上海中国人社会に端を発する歴史ミステリです。とはいうものの事件は現代のもので、宝石盗難事件と殺人事件の解決のために、リディア・チンは活躍します。このシリーズは1作ごとに交互にリディア・チンとビル・スミスの1人称で書かれるのですが、ビル・スミスの場合はアメリカ社会の抱える深い闇が描かれていて、そのせいか、ビル・スミスはとても内省的です。一方、リディア・チンは若い行動的な女性で、中国人家族とその属する社会のトラブルがテーマですが、著者がアメリカ人女性なので、どうしても浅い、というか、嘘っぽい。そこで、今回は相当取材して歴史的な事実を取り入れたのでは?と思いますが、前作の「冬そして夜」にはかなわないかも。それから、いつもそうですが、現実のトリックなどのおもしろさはこのシリーズでは、あまり期待できません。でも、社会背景や歴史背景がわかると事件がじわじわ理解できる、という、面白さがあります。威勢がよく、白人男を毛嫌いしている、リディア・チンと同居のお母さんは、今回途中でお兄さんの家族のところに移動します。たぶんこれが、次作のリディア・チンとビル・スミスの関係を少し変えていくための布石と思われます。2人とも考えてみると年を取ってきたのだから・・・。
シャンハイ・ムーン (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:シャンハイ・ムーン (創元推理文庫)より
4488153119
No.4:
(5pt)

ううむ、さすがのローザン

シリーズ9冊目にしてこの分量とやや高めのお値段だったもので……少々ぐずぐずしていて、発売から日が経ってしまいましたが、ようやく読みました。結論。やっぱり、ローザンは凄かった。シリーズ8冊目で前回の『冬そして夜』が来て、ここに来てこの力作は! と驚いたのも今は昔。今回は、リディア目線ということで、少々毛色が違うものの、文句なく更なる傑作になっていました! 心配して損した(嬉しい誤算)。

 開始冒頭、ビルの不在が示されます。前回の事件の後、相棒のリディアにすら連絡を取らず、雲隠れしてしまっていること。おや、これは今回はリディアが1人で事件に立ち向かわなければならないのか? と思っていると……。まあ結局、そういうことにはならないのですが。よかった。

 男女のペアの探偵ものというと、某「パトリック&アンジー」シリーズが思い起こされますが、あちらとは違って、(他の方も書いているように)この主人公2人の仲はじれったいほどに進展しない。が、それがいいんですね。それでも、2人の間には確かに通い合うものがあり、それが今回の冒頭のビルの不在という状況の中で、さらに際立った気がします。いっそ、ずっとこのまま淡い関係のまま、永久に良き相棒として、探偵稼業を続けて欲しい……なんて。前述のP&Aシリーズは、ずいぶん時を経てから2人が結婚して子供も生まれて完結しましたが、探偵小説というものは、やはり一種夢物語でもあるのだから、主人公達が日々の生活や、家賃や、子供の安全などに心を砕いているのは……正直、あまり見たくない。

 リディア目線の奇数巻は、彼女の身の回りの家族、在米中国人のコミュニティ、そして時には彼らのルーツたる中国がより前景に出てきて、どちらかというと少々こぢんまりした印象を受けるのですが、今回、伝説の宝石「シャンハイ・ムーン」がかかわってくることで、その数奇な来歴が、リディアと私達を一気に太平洋戦争末期の上海へと連れて行ってくれます。そしてこのシリーズには珍しく、「アンネの日記」を思わせるユダヤ人女性のロマンスが、悲劇のエピソードに温かな華を添えてくれます。

 半世紀以上前のこの女性に感情移入するリディアを、少女趣味的、感傷的すぎると批判する人もいるでしょう。その分、いつもより少し甘めの仕上がりになっているのも事実です。しかし、そういった市井の人物の1人1人が誰もみなそれぞれの物語を持ち、喜び、悲しみ、家族を思い、恋をし、絶望し、癒され、そうして誰もが等しく(どんな形であるかは別にして)この世を去っていく。それを愛おしく思う作者の視線が、リディアを通して表れている気がします。そして、その視線が、戦争という狂気に皆が人間性を破壊されていた頃の救いのない世界に、わずかながらの灯火を与えてくれているように思います。

 それにしても。やっぱり、リディア目線の巻ではビルが、またビル目線の巻ではリディアが、格好良く、賢く、素敵に描かれているのには、なんとなく頬が緩んでしまいます。またまた次が楽しみになりました。
シャンハイ・ムーン (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:シャンハイ・ムーン (創元推理文庫)より
4488153119
No.3:
(5pt)

すばらしい出来です。

現在の海外ミステリで10本人気シリーズを選べといわれたら筆頭に挙げるシリーズがこれ。アメリカのリトルチャイナを中心に、小柄な中国人女性ののリディアと、大柄な白人男性のビル・スミスがコンビを組んで事件を解決する探偵ものなんですが、このシリーズの何がすごいって、プロットがしっかりしているのと、一作ごとに主役が交代して語り手が交代するという離れ業をごく当たり前にやってくるのが凄い。
 ビル・スミスが主人公のときは、彼の一人称で、かなりハードボイルドなタッチ。リディアが主人公のときは彼女の一人称で軽快に物語は進む。こんな無茶なことを平然とやってのける人は、他にローレンス・ブロックくらいしか知らない(彼の場合は、マットスカダーでシリアスをやり、泥棒探偵のバーニーでコミカルをやっていたが、あれとて作品は別々で同じ世界ですらない)。本当にこれは凄いなと思う。
 しかし、芸が凄いだけでは人気シリーズになる筈もなく、プロット、物語も一級品の本シリーズ。今作ではなんとナチスドイツに負われたユダヤ人姉弟が上海で遭遇した六十年以上も前の事件の謎解きを行う。当時、上海で知らぬものはないと噂されたシャンハイムーンという伝説の首飾りはどこに消えたのか。持ち主であった姉弟はどこに消えたのか。この財宝を見つけたとおぼしき地点から謎の失踪をとげた中国の公務員は、窃盗の罪を犯したのか。それとも。次々と死体が増え続けるのは宝石の呪いか、はたまた家族の深すぎる闇の代償なのか。。。。と、いう事で、現在進行形の事件と当時の事件の謎ときをする彼女らの活躍は、今まで以上のスケールの大きさと、歴史的物語を消化出来るくらい物語の器が成長しているのだとひしひしと感じさせられた。絶賛の二文字以外に形容しようがない。これは手放しでお勧め。 
 追記。
 アメリカ小説で男女一対のコンビということで、微妙ながらも恋のかけひきや進展などもあり、そのあたりも長年のファンには嬉しい次第。アメリカ小説で。。と形容したが、そのアメリカ小説にしてはシリーズ第十作にもなるのに、二人がいわゆるそういう関係にならないところも有り難い。映画化されても、この線は崩さないでいてくれるとよいのだが。。。
シャンハイ・ムーン (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:シャンハイ・ムーン (創元推理文庫)より
4488153119
No.2:
(4pt)

3年振りです、ご無沙汰デシタ・・・

久し振りでこの二人に会えて、嬉しいです。もう、会えないのではないかと、心配してました。本国でも、7年振り位の様子ですね。久しぶりでなんだけど、ちょっと見ない裡に、リディアもビルも、お母さんも、性格変わったんじゃない?いろいろあったんでしょうけど、妙に、へそ曲がりでないというか、頑固でないというか・・・。語り口も、いつもの淡々とした感じでなく、少々ウェットな感じです。次作、次次作への布石でしょうかね?久し振りの分、いつもより、長いし、いつもより一段とひねりが入って来ますが、意外性はそれ程感じられません。とはいえ、いつものように、登場人物一人ひとりの心の機微を、敬意を持って丹念に辿って行く姿は、やはり、心に響きます。
シャンハイ・ムーン (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:シャンハイ・ムーン (創元推理文庫)より
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