南国ビュッフェの危ない招待: アジアン・カフェ事件簿2
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前著に続いて読んだので、 まったく知らなかったシンガポールの世界に浸って、楽しめました。 お料理のことも出てくるので、なおさら。 前作が350ページ、今作は440ページくらいとパワーアップしていますが、 どうも読み進みにくいと思ったら、文字が小さかった。。 最近の文庫の大きな文字に慣れていると、ちょっとクラクラします。 それでも登場人物たちに親しみを感じて読み続けられるのが、 シリーズもののいいところですね。 | ||||
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ケーポー(おせっかい)でキアスー(負けず嫌い)な料理名人探偵アンティ・リーが今回は自慢の料理による二人の食中毒死の疑いをかけられながらも粘り強く事件の真相を追って活躍する本領発揮の二冊目です。初めに前作のレビューでは冒頭に書いたプーアール茶が出て来る某CMソングのネタを不マジメ・悪ふざけだと感じられ不愉快に思われた方が一部おられた様な気が自分でもしていますが、私としましては唯気分を明るく楽しく愉快にしたいなと考えて書いただけで全く悪気はありませんので、(まあどうしても理解して頂くのは難しいかも知れませんが)どうかお許し願いたいと思います。 アンティ・リーズ・ディライトが豪邸でのビュッフェ・パーティーの注文を受け料理名人の店主アンティ・リーは何時も通りに見事に期待に応える仕事を果たしたかに思えたのだが、何と不幸にも当家の女主人とその息子が食中毒死を遂げてしまう。自分が調理したアヤム・ブア・クルアの毒抜きが不完全だったかも知れないとの疑いを掛けられたアンティ・リーは絶対に有り得ないと自信を持って事件の背景を追うのだが、やがて驚く事に警察の命令により店が営業停止処分にされてしまうのだった。 前作はデビュー作とあってやや手探り状態の出来栄えでしたが、今回は頁数もアップして一冊読み通すのは大変になったとはいえ、その代わりに中心テーマも明確で完成度も高く気合が入って大幅に面白さが倍増している印象で、著者の本国シンガポールでの人気の高さの理由が良くわかる素晴らしい作品に仕上がっていると思いますね。前作では犯人自身の語りを入れて真相を上手くカムフラージュしていましたが、本作では容疑者達の心理のあからさまな描写はなかったものの、やっぱり冷静に考えればすぐに気がつきそうな犯行動機と犯人の正体を読者に感づかせずに焦点をぼやけさせるさり気ない隔し方と騙しのテクニックは中々に巧いなあと思いましたね。それから臓器移植という今日的なテーマに着目した著者の鋭さに感心したのと違法な臓器売買を巡って暗躍する悪い奴らは現実にもうようよといそうで現代社会の闇を暴く社会派ミステリーとしての味わいにも優れたものがありますね。そしてコージー・ミステリーならではの何時ものレギュラー陣もみんな元気で、メイドのニーナと新たな従業員チェリルは今回商売が打撃を受けて大ピンチのアンティ・リーを盛り立てて助けますし、義理の息子マークは頼りないながらも偶然良い所を見せる活躍をして、出番は減った物の息子の嫁セリーナは相変わらずの性格の悪さでこればかりは一生治りそうにないですね。それからラジャ警察長官とサリム警部は止むを得ずアンティ・リーに辛い命令を伝えますが、彼女に対する信頼感は絶大でしっかり者の性格のせいでか他のコージーみたいに「危険な捜査に手を出さぬ様に」とうるさく釘を刺さないのも良いですね。また忘れちゃいけないおめでたい話はサリム警部とニーナに芽生えた恋愛感情が順調に育っているのが喜ばしいですね。そして我らが料理名人探偵アンティ・リーは自慢の料理に悪い評判の嫌疑をかけられて少し勢いを殺がれましたが、でも気持ちは全く変わらずに血気盛んで悪党どもを老いぼれて身体が弱っているフリの演技ですっかり騙して役者の違いをまざまざと見せつけてくれましたね。中でも今回私が一番感心すると共に深い感動を覚えたのは、彼女が自分の苦境の仕返しの為ではなく、ひとえに虐げられた被害者の為にと必死でがんばった心意気と人間としての志の高さですね。今回は特に印象的だった終盤の心細い場面で彼女を励まし支えになった亡き夫のM・L・リーの微笑む写真に語りかけながら、これからもきっと正義感が人一倍強くて誰からも愛される老婦人探偵アンティ・リーの活躍はますますパワーアップして続いて行くに違いありませんね。 | ||||
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またまた意外な犯人でドキドキわくわくしたら 、最初のとつづけてよんだのでスイスイ読めました | ||||
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