幽霊はお見通し
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家政婦ジェフリーズ夫人たちの活躍で、見事に事件を解決していくシリーズの3作目です。 今回の事件は前二作よりも家政婦たちを悩ませます。 その分、前ニ作よりも読み応えがあり、面白さが増しています。 読了の爽快感も心地よく、次作にも大いに期待します。 | ||||
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今回も人はいいけど、頼りない警部補のご主人様を助けるため、家政婦のジェフリーさんたちが頑張ります。本格ミステリーではないですが、ほのぼのとした雰囲気や、恋愛のごたごたがないのがいいです。 | ||||
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19世紀ヴィクトリア朝のロンドンを舞台に家政婦ジェフリーズ夫人と使用人探偵団が難解な殺人事件の謎を解いて実は推理がさっぱり苦手なご主人様のウィザースプーン警部補を助けて活躍する大人気シリーズの3冊目です。本シリーズも早3冊目の紹介となりましたが、著者が天晴れだと思うのは毎回創意工夫に富んだトリックに挑戦されていて本格推理に真剣に取り組まれている点で、単なるコージー・ミステリの域を超えた初心者にとって最良のミステリ・テキストになっているなと感心させられますので何方にも自信を持ってお奨め致しますね。 交霊会から帰宅した直後に裕福な婦人が射殺された事件は一見して空き巣強盗犯人による殺人の線が濃厚だったが、またもや捜査を任されたウィザースプーン警部補は取調べを行う内に単なる物盗りの犯行ではないのでは?と疑念を覚えるのだった。一方で平和が続き丁度退屈を持て余していた家政婦ジェフリーズ夫人と使用人探偵団は「よし渡りに船」とばかりに張り切って事件の調査に乗り出すのだった。 本書の初めの方でウィザースプーン警部補が「普通だと強盗事件は担当外なのにどうして自分が?」「どうしてこんなに難しい事件ばかり担当する事になるのだろう?」と運の悪さを嘆き大いにボヤく気持ちは良く解るのですが、難事件であればある程強い闘志を燃やすジェフリーズ夫人にとっては逆に幸運に感じられて内心とても大喜びなのでしょうね。今回も著者は被害者に対して殺意を抱く複数の容疑者を用意して一体誰が真犯人なのか?と読者を大いに迷わせ、種明かしすると実にシンプルだけどとても効果的なトリックを考案して非常に解明が難しい堂々たる良質のミステリを拵えてくれましたね。また題名にある幽霊から怪奇性を期待したのが皆無だったのは少し残念でしたが、でも最後の幕引きの演出で幽霊(?)が果たした役割が中々に洒落ていてお見事でしたね。さて、使用人探偵団に頼もしい新メンバーが加わりましてクルックシャンク夫人の執事ハチェット氏は中々に老獪な実力者みたいでこれからも貴重な戦力として活躍が楽しみですね。男性陣では最も信頼のおける馭者スミスとハウスメイドのベッツィとの口喧嘩がジェフリーズ夫人の取り成しで何とか収まってホッとしましたね。次に勘の鈍すぎる若い従僕ウィギンズはまだまだおっとりし過ぎですが、でも今回は雑種の野良犬フレッドに示した優しい気持ちの内面性に心が癒やされましたね。女性陣では料理人グッジ夫人のベテランらしく安定した情報収集力とハウスメイドのベッツィの臨機応変の役者振り、そして友人クルックシャンク夫人の上流社会に顔が利く存在感も事件解決の為の素晴らしい助けになりますよね。最後に全員を指揮し適材適所に任務を割り振って狡賢い真犯人の企みを暴き出すだけでなく、おまけにそれ程には利巧とは言えないご主人様ウィザースプーン警部補にもスンナリと理解出来る様に一件落着まで全てをお膳立てして見せるジェフリーズ夫人の才能は信じられない程の天性の名探偵であると共に名監督で唯々感服し心の底から尊敬しますよね。それからコージー・ミステリとしての今後の興味では、今はまだかなり難しそうに思えるスミスとベッツィの恋仲の進展と、まだ全く不明ではありますがジェフリーズ夫人とウィザースプーン警部補がやがて主従の関係を超えて夫婦として結ばれる事が有り得るのか?という部分についても密かに注目して行きたいと思いますね。 | ||||
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