ルパン最後の事件
- アルセーヌ・ルパン (20)
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表題作の「ルパン最後の事件」、原題は「ルパンの数十億」、その他「ルパンの大財産」は、当時から他人の力(著者の息子・クロードの妻)が加わったと、つまりゴーストライター説が根強い作品。フランス本国では、一旦は本として世に出たが、息子のクロードが父の名を傷つけると再刊を拒否し、出回らなくなったというほどのもの。これを日本で取り扱うのは、現時点で偕成社しかない一択の状態。 ところで、この偕成社版では翻訳の底本をしたものに話の欠落箇所が存在した為、本作でも当然、話が欠落しています。 具体的には第9章「金庫室」の箇所で、ちょうど214ページ最後の行と、215ページ最初の行の間に、本来あるべき話が欠落しています。そこの話がなくても何とか話は成立していますが、不自然な感は否めません。 この話は初めアメリカで始まり、マッカラミーとフィールズという人物が同じ組織に属しながら相次いで殺害される。この組織はルパンの財産を狙う組織だった。それで、欠落箇所は殺害された2人が組織で果たした役割と、何故組織がルパンの財産を狙うかの理由を述べた箇所だった。 欠落箇所の前から、その組織がルパンの財産を狙い、手に入れたら人数が少ない方が取り分が多くなるので、消される人が出てくることを述べていたので、ここの箇所がなくてもわからぬではないが、どうせなら完訳で読みたい。 韓国などでは、この作品の完訳が取り扱っているようです。2011年に著作権保護期限が過ぎたので欠落箇所補完も軽易になったかに思われますが、日本の偕成社版は欠落箇所補完はまだで、現時点でも2005年の19刷のが最新の状態であって、以降刷られておらず、一刻も早く完訳されることが待たれます。 この書籍では、どの本にも属さなかった「山羊皮服の男」と「エメラルドの指輪」の2つの短篇が収録されているので、寧ろこちらが目玉と思われます。 「ルパン最後の事件」は、欠落箇所あり、執筆過程に不自然さがあり、読むにはそれでも構わないという気構えが必要になります。 表題作の完訳はいつになるのか、また他の出版社から発刊されるのか、この点についても気を配る必要があります。 | ||||
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第一作からのルパンの冒険活劇のラストを飾るにふさわしい一作でした。晩年になっても衰えないルパンの活躍が、推理小説としての細かい理屈を抜きにして楽しめました。 | ||||
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訳で少しおかしな点がいくつかあります。 56ページの「警視」。commissaireは警視ですが、commissaire du bordなので、客船のパーサーだと思います。 79ページ1行目。「午前10時」→午後10時(パーティは「今晩」のはず)。 205ページ。「マルモットのふてぎわ」→マルモンの奸計(manoeuvres de Marmont)。 | ||||
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I like this book comparatively. I want to recommend this book to other people. | ||||
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本邦初訳。 ルブランが生前最後に発表したルパンものである表題作の中編の他、アンソロジー用の書き下ろしであった為、単行本等に未収録だった短編二本を収録。 表題作はマフィアとルパンの戦い。ルパンが助けたアメリカ人女性は子供を人質に取られルパンの情報をマフィアに流す。奪われた全財産を取り戻す為ルパンは警察の協力を得てマフィア達を追うが、警察もここが潮時と見たか遂にルパン逮捕を実行しようとする。 かつての友人(?)ペシュ刑事も敵に回り、更に仇敵ガニマール迄登場。 マフィア自体は組織力はあるものの、ボスは大した事は無く警察の裏をもかいてアメリカに渡ったルパンは追跡して来たガニマールにもひと泡吹かせて大団円。 しかし、ペシュ、昇進と云うが、既に昇進していなかったっけ? 短編の「山羊皮服を着た男」はモルグ街ならぬモルグの山の殺人事件。でも真相は一緒。新聞がアルセーヌ・ルパンでもこの謎は解けぬであろうと書いた事から、ルパンは記事で概要を捉えただけで真相を見抜き新聞に投書する。 もう一本の短編「エメラルドの指輪」は「バーネット探偵社」と「謎の家」を繋ぐ話。バーネットに依頼したところバーネットの代理として「謎の家」のジャン・デンヌリが代理として現れ事件を紐解く。 | ||||
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