ベルガード館の殺人
- ジュリアン・ケストレルシリーズ (3)
- 身元不明 (119)
- 館 (42)
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20年前に読み、また読みたくなり、本屋で青い背表紙の文庫エリアを探しましたが見当たらず、なぜだろうと思いました。タイトルや作者名はうろ覚えだったため、ネットで必死に検索しました。作者のファーストネームがケイトだった、そしてアメリカの弁護士で早世してしまったということは憶えていました。そしてやっと見つけ、ネットの古本屋で手に入れました。美男美女が複数出てきて、優雅なイギリスの大きなお屋敷が舞台、推理する主人公はロンドンで有名なダンディ紳士です。一度読んだにも関わらず面白い!犯人が分かってても面白い!ケイト・ロスは早世しなければ、アガサ・クリスティーばりの有名推理小説家になっていたはずです。面白いのに、もう出版さえされていない。続編も手に入れて、読んでいる最中です。 | ||||
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とある貴族の息子が、成金の娘と婚約させられます。理由は一族の名誉に関わる問題でその成金から脅迫されてるからです。 成金の娘は美人でもなく気弱そうな18歳の女の子。彼女は自分がなぜ婚約させられたのか知りません。 主人公はこの貴族の息子とちょっとばかり関わってしまいベルガード館に招待された青年ジュリアン。 ジュリアンが泊まっていた部屋で身元不明の女性が他殺死体で見つかるのです。そしてジュリアンの従僕が疑われ拘束されてしまいます。 彼を心から信頼しているジュリアンは、彼のために犯人探しに乗り出します。 しかしこの殺人事件、推理物というにはかなりお粗末です。 ややネタばれになりますが、殺人現場の部屋には抜け道がある事が後からわかります。 さんざん鍵の調査やアリバイ調べだのなんだのやっておいてソレかい!と突っ込み必須です。 そんな感じで、情報の「後だし」が結構あります。ラストも、犯人の自供にかなり頼ってますし。 で、この殺人、件の婚約には関係なかったわけですが、ジュリアンがいろいろ調べて行く中で 彼ら貴族一族たちそれぞれの事情とか、成金父の過去とか明らかになってきまして、さらに若者たちの恋愛模様も絡んだりします。 そのドラマを追っていくのがこの小説の本来の楽しみ方ではないかと思います。 19世紀英国という舞台も、読みづらいことはなく、非常に魅力的であると感じました。 | ||||
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夭折したケイト・ロスの邦訳3冊のうちの1冊。ぜひ読みたかったし、期待を裏切らない内容。 | ||||
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探偵役を含めて登場人物は類型的で全く魅力に欠けるが、話そのものは大変良くできており、複線の張り方もああそうなんだと感心させられた。 探偵役が偶然や立ち聞きからヒントを得て推理していく過程はちよっとどうかなと思うが、少なくとも最終章の前に読者が合理的に犯人を指摘できるという点では本格物であると思う。 歴史物ではあるが軽快にトントンと話が展開していくところも読みやすくて良い。 ☆3つは探偵役が個人的に好きになれないこと。 キザを絵に描いたようだけど、内面は実はナイーブで賢く洞察が鋭いという人物像がベタ過ぎて全く浮世離れしており、自分には共感できるものがなかった。 女性へのお世辞の言い方も、当時はそうだったのかも知れないが、うさんくさくてただアホくさい感じがした。 女性読者はともかく、男性読者にはこの探偵役の人物像はちよっときつい感じがする。 話が良くできているだけに勿体ない。 | ||||
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昨今忘れていた大変上品な仕上がりになっている。 館に住む住人達の各々の人間関係は混沌としているが、それがあっさりと表現されていて、英国的な(?)上品な物語になっている。 英国貴族達の会話はかくあるのだろうと思いながら、ケストレルの紳士然たる振る舞いや、相手を必要以上に気遣う態度には共感を覚える。 文中に散りばめられている多くの会話の中にケストレルの優しさが垣間見れ、ミステリーというよりは抒情詩のように感じた。 久しぶりに古典的推理ものに触れた感じがする。 欲を言えば、館内見取り図や事件の舞台となった部屋の見取り図が欲しかった。 | ||||
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