(短編集)
中国行きのスロウ・ボート
- 脱出 (172)
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
中国行きのスロウ・ボートの総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『午後の最後の芝生』という一編だけでもお釣りがきます! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
池澤夏樹氏が編纂した「日本文学全集」の短編小説集に、ここに掲載されている「午後の最後の芝生」が選出されています。「日本文学全集」短編集の中でも、「午後の最後の芝生」はかなりの存在感があります。 しかし、「中国行きのスロウ・ボート」の中のほかの短編もこれに負けていません。80年代前半の作品集ですが、さすがはハルキ、かなりレベルが高いと思います。KINDLE化されてよかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「午後の最後の芝生」が秀逸でした。(再々読) 学生時代の芝刈りのアルバイトから人生のさまざまな様相が自然と浮かび上がってきます、芝生の上に撒いた水のようにぼんやりと。その力量はあざとくなく見事です。 他は初期の村上を形成し成長していく上で興味深い作品の数々でした。 電子書籍化の英断を感謝します。 中央公論社には、レイモンド・カーヴァー等、まだまだたくさんの電子書籍化されていない宝がたくさんあり、今後の電子書籍化の推進を切に願います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本文前の復刊によせてによれば、本書は1983年に出版された村上春樹の初の短編集で、やがて文庫版となって事実上単行本としては廃刊になり、2024年に改めて当時の装丁のまま単行本として復刊したとの事。 巻末を見ると、七編の短編全てが1980年から1982年の間に発表されている。だからか、本書に限らずバブル時代によく有った空虚というか軽薄短小、薄っぺらい言葉で七編全てが埋め尽くされている。 七編全ての主人公は「僕」。小説なので七人の別々の「僕」だと思うが、そのどの「僕」も、いとも簡単に女性と知り合い、いとも簡単に肉体関係を持ってしまう。 最初、本書1ページ目の最初の行に短編小説と書いてあるにも関わらず、一人称「僕」で進んでいくので、ついついエッセイかと勘違いして読んでしまった。つまり、「僕」とは村上春樹のことなのだと。 という事は、これって村上春樹の願望なのかな?と思ってしまう。現実には絶対に出てこないセリフっぽい言い回しの会話をし、いとも簡単に女性と肉体関係を持ち、日々が流れていく。 車に乗ればFENを聞き、給油中にはガソリンスタンド横の草むらに寝転がる。仕事終わりには読売ランドと経堂駅の間にあると思われるドライブインで食事をする。 な~んか格好良い感じはするけど、満タンで60Lぐらい入る車でも草むらに行く前に給油は終わってしまうし、80年代初頭でも既に都内でドライブインなんて見当たらない。 実際は文化放送にチューニングし、運転席で所在無げに給油終了を待ち、ファミレスで飯を食うのだろうけど、それではお洒落感が出ない。 そんな、取って付けた感満載の薄っぺらい小説だった。 また、気障ったらしい英文小説を翻訳したかの様な文章も、自分には合わなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
村上春樹さんの本は彼がデビューした当時から全部読んでいて、唯一買い損ねたのが中国行きのスロウ・ボートでした。単行本が欲しくて、買うタイミングを逸していたら廃刊となり、文庫に。文庫で買うのが嫌で、そのままになっていました。それがまさかの当時のままの復刻版の発売。アマゾンからおすすめの本としてダイレクトメールが来たときはすぐに買ってしまいました。このところ長編が多かったの村上さんの短編、吸い込まれるように読みました。「ニューヨーク炭鉱の悲劇」はリチャード・ブローティガンの小説のようで、まるでエドワード・ホッパーの絵を文章にしたような短編小説は、海外でもファンが多いことにも頷けます。昔の短編を読んだことがない人にはおすすめです。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 77件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|