ダンス・ダンス・ダンス



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初公開日(参考)2004年10月
分類

長編小説

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ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)

2004年10月15日 ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)

『羊をめぐる冒険』から四年、激しく雪の降りしきる札幌の街から「僕」の新しい冒険が始まる。奇妙で複雑なダンス・ステップを踏みながら「僕」はその暗く危険な運命の迷路をすり抜けていく。七〇年代の魂の遍歴を辿った著者が八〇年代を舞台に、新たな価値を求めて闇と光の交錯を鮮やかに描きあげた話題作。 (「BOOK」データベースより)




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ダンス・ダンス・ダンスの総合評価:8.76/10点レビュー 134件。Bランク


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No.134:
(5pt)

不朽の名作

色褪せない名作。高度成長期の資本主義の犠牲者と戦う者たちをキャラクター達を生かして上手く描いていると思う。村上春樹作品でも最も重要な作品ではないでしょうか。リズムの良い文章は読んでて飽きない。
ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)より
4062749041
No.133:
(1pt)

やはりsfファンタジーものは嫌いだ

昔、藤子不二雄の漫画に、劇画版オバケのq太郎、というのがあったが、これは劇画版羊をめぐる冒険、な感じ。羊がよくわからない羊男がユーモラスにでてくるのと違って、ダンスのほうは素材は羊のまま、リアリティさと深刻さをだしてるんだけど、結局なんだかわからないまま、セックスシーン以外にこれといった山場もないまま、終わってしまった。
ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)より
4062749041
No.132:
(4pt)

村上春樹作品の中でも秀逸。

個人的にはカンガルー日和が大好きですが、この作品も優れていると思います。
ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)より
4062749041
No.131:
(4pt)

「僕」の閉塞感・喪失感・疎外感と、女性たち |『ダンス・ダンス・ダンス』村上春樹

三部作と言われる『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』。これらに続く続編。とはいえ、本作独自で読んでも十分楽しめる作品。

・・・
上巻では、「僕」が感じる「喪失感」「疎外感」がとても上手に表されていると感じました。

今回『僕』の設定は34歳。20代からすれば年は取りました。なのにまだ方向感が定まっていない。そのことに不安を覚える。また孤独も感じる。

いるかホテルに再び逗留し、周囲のサラリーマンを見渡し、自分が浮いていること、孤独であることを再認識し、改めて愕然とする。

また、羊男と再会し、自分が年を取り、可能性を失いつつあること、残された部分が多くはないことを自覚する。そんな『僕』に残された生き方は、ただ人生を愚直に『やり抜く』だけなのかもしれません。

「踊るんだよ」羊男は言った。「音楽のなっている間はとにかく踊り続けるんだ。おいらの言っていることはわかるかい? 踊るんだ。踊り続けるんだ。何故踊るかなんて考えちゃいけない。意味なんてことは考えちゃいけない。意味なんてもともとないんだ。そんなことを考えだしたら足が停まる。一度足が停まったら、もうおいらには何ともしてあげられなくなってしまう。あんたの繋がりはもう何もなくなってしまう。永遠になくなってしまうんだよ。そうするとあんたはこっちの世界の中でしか生きていけなくなってしまう(略)」(上 P.164)

このような、世間とのずれ、自分の理想との乖離、仕事に生きがいを見出せない失望、希死念慮?みたいな鬱屈が縷々表現されていると感じます。

友人五反田君の「がんじがらめ」な状況も相まって、若者が抱きがちな「閉塞感」が上手に描写され、そこに頷く人からの支持が大きいのかな、と思いました。もちろん私もその一人でありました。

・・・
あと、展開的には上巻はいまだ混沌としています。で、それもまた村上作品らしいのかもしれません。「羊をめぐる冒険」も上巻はそんなんだった気がします。

キキとは再会できず、ユキに振りまわれさ、仄かに思いを寄せるユミナリさん。メイとの官能的雪かき。

閉塞感には共感するも、やっぱり羨ましいぞ、と思うような日常。下巻では結末が少しずつ固まっていきます。

・・・
ということで初期の三部作の続編でした。
鬱屈しているのに性的に恵まれている「僕」。結論は下巻にお預けです。下巻の展開もこれまた村上流です。
ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)より
4062749041
No.130:
(4pt)

展開は陳腐?改めて感じるタイトルの奥深さ |『ダンス・ダンス・ダンス』村上春樹

三部作と言われる『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』。これらに続く続編。とはいえ、本作独自で読んでも十分楽しめる作品。

・・・
上巻お疲れさまでした。下巻ですね。
下巻でも、「閉塞感」が五反田君を通じて代弁されていましたね。

このあたりは共感できるかもしれませんね。もちろんスターなのではないのですが、お金や事情に縛られて死ぬ以外に逃げ場がないという念慮です。

・・・
展開としてはただ、いわゆる近年のエンタメ小説からすれば、ちょっと短絡にすぎる部分はあったかもしれません。

これまで探していたキキの声。そのキキを手にかけたのが、なんと近頃唯一友人といえる五反田君だった。しかもそのことを察したのが、「中学生だったら恋に落ちていただろう」13歳の美少女ユキ。その後程なく、「経費で落ちる」マセラティと共に海へ沈む五反田君。

当然ではありますが、既存の登場人物数人できれいに物語が終結に向かいます。

・・・
「僕」の恢復もまた、何というか村上流と謂えたかもしれません。

五反田君が逝き、ユキも自らの道を歩み、再び独りぼっちになった「僕」。事が片付き、その「僕」の胸にぽっかり空いた穴を埋めるのは、もちろん女性。

メガネのユミナリさんです。

ユミナリさんとの心の通った激しい交わり(しかも彼女の勤務先で!)は、「僕」の再生・恢復の象徴なのでしょうが、なんかちょっと、ねえ。

今度は離さないように、しっかり掴んでおきなさい! みたいな小言も言いたくなりますが笑

・・・
ということで、ダンス・ダンス・ダンスを無事読了。

改めてタイトルとか展開とかを考えると、なかなか深いかも、と感じました。

ダンスって一人では普通踊りませんし、ルールもありますし。そんなダンスを何も考えずにうまく踊れって言ったのが「僕」の映し身たる羊男なのですよね。

タイトルや内容を色々に解釈する人も出てきそうです。それを楽しめるのもまた、作品の懐の深さといえるかもしれません。
ダンス・ダンス・ダンス(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ダンス・ダンス・ダンス(下) (講談社文庫)より
406274905X



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