回転木馬のデッド・ヒート
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特に、 タクシーに乗った男 はたして本当に小説として書いたものではないのかどうかはわからないが、摩訶不思議でついていくのが楽ではない彼の小説に比べて、とてもまともな書き物だと思う。 | ||||
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奇妙な出来事やいろんな人たちの生活や考え。 村上春樹の文章に引き込まれて、いろんな人の人生を辿る感覚 | ||||
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これは面白かった!村上春樹が小説にしきれなかった、他者から聞いたことまるごとそのままお届け!みたな小品。 世の中って、説明できることばかりじゃない。だから他人の話も全部が理解できて納得できることばかりじゃない。納得できない話を他人にするのは勇気が要る。小説家の村上氏だからといいたくてたまらないけど誰にも言えないことをつたえたのだろうな。 スッキリする話じゃないけど、人間の液体的な生々しさみたいなものを最後まで感じさせる短編集。 | ||||
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村上春樹氏の作品というと、アンニュイでアンビバレントな青年主人公が何らかの精神的傷やトラウマティックな事象をかかえ、そのストーリー進行の過程で、テロンテロンに濃ゆい性的描写が微熱的に描かれ、最終的に自己を回復する、的な展開がなかなかにある気がします。 が、本作はむしろエッセイ・ノンフィクションに近いかと思います。 村上氏が見聞きしたちょっと不思議な話を紙に書き起こしてみるという、言わば村上版「ナショナルストーリープロジェクト」とでも言った作品でありました。 ・・・ 収録作品は、あらすじを語ると実に味気ない素描しかできないほど、普通のお話になりそうなもの。 「レーダーホーゼン」は突然離婚してしまった母親の話ですし、「タクシーに乗った男」は画廊経営者がかつて米国で得た三流画家のかいた作品にまつわる話。 内容は、ありふれた話というわけでもないですが、とても珍しい話というわけでもない。ただ、村上氏のエッセンスをスポイトで2、3滴落としたことで、お料理の味がぐっと変わってしまった、という類のお話かと思います。 その中でも、友人の連れ合いを寝取るのが趣味?である男が嘔吐に悩まされる「嘔吐1979」や、男と別れて会社も辞めてそれでも余った時間にふと体を金で売ってみる女性の「雨宿り」、これらは何というか、惹きつけられるものがありました。 ・・・ 「雨宿り」でもさらりと書かれていますが「僕はごく単純にセックスというのは無料だと考えていた」とあります。私が村上氏の作品についつい入り込んでしまうのは、ここなのかな。 現実には恋人や夫婦ではそうですが、おいそれとそんなにサラリと体を重ねるなんて経験は、望んだり努力してもなかなかできないものである気がします。でも、村上氏の話の中の男性はさらりと他人と夜を共にしてしまう。 きっと私はそういう器用な人間でないですし、そうした性的能力の行使に強い憧れを持っていたのかなあと、今更ながらに感じるところであります(文学好きではなく単なるエロ好き!?)。知らんけど。 逆に、女性からみた村上作品の良さってのはどういう所なのか、とふと疑問に思った次第です。他の男性諸氏も村上作品のどういうところが好きなのでしょうね。 ・・・ ということで村上氏の割と初期のころの作品(1985年)でした。 時に現実を幻想的な描写をするのも村上氏らしく、また性描写がさらりと描かれるのも村上氏らしかったと思います。 短い冊子ですので、気分転換等に読んでいただくには丁度よいかもしれません。昭和の文学、などとそろそろ言われるのでしょうかね。 | ||||
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比喩がうまい | ||||
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