キトラ・ボックス
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春、奈良に旅行して明日香村を自転車で散策した。 小山に囲まれ緑豊かな、長閑な里山だった。 1500年前も、ほとんど変らぬ景色が拡がっていたことだろう。 古代日本人はこのような地を選んで都とし、国造りを始めていったのだと思うと、何だか誇らしい気分になった。 興味が益々湧いて、題名に惹かれ本書を手に取ったが、全くの期待外れだった。 著者は世界文学全集を編纂していたのではなかったか。 主人公が石礫で暴漢を撃退する場面で馬鹿馬鹿しくなり投げ出しそうになったが、世界文学だ、きっと未だ何かあるはずと思いとどまり、最後まで読んだが何も無かった。 古代史にロマンを感じる大人が真面目に読むような話では無い。 いや、言い直す、大の大人が読む話では無い。 | ||||
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まだ途中ですが読み応えおります。 | ||||
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〇 文句なく面白いこの小説は、いくつかの物語が絡み合って進む。中心となるストーリーは、日月神社のご神体である鏡と剣の由来を研究する日中考古学者の物語であるが、これに兄がウィグル・チベット解放運動のリーダーであるために中国政府に追われる中国人考古学者の物語、さらに7世紀の昔に大海人皇子に仕えて律令制度の整備に力を尽くした阿部御主人の物語などが深くかかわってひとつの大きな物語となって行く。 〇 どのように面白いのか。第一に、ミステリーとして面白い。謎は深いし、アクションもあるし、悪党も登場するしで、ハラハラドキドキ追い立てられるようにページが進む。第二に、知的刺激に満ちている。キトラ古墳は誰の墓か、壬申の乱の立役者、古歌の読み解き、遣唐使メンバーの友情と生涯、中国の少数民族問題などがあちらこちらに盛り込まれていて、そうだったのか!そんなこともあったかもしれない!と常に知的興奮を味わえる。そればかりでない。登場人物は、国家とはどのようなものか、好ましい人生とは何か、人間の運命とは、というところまで想いを及ばせる。第三に、文章が端正である。明晰、流麗で明るくテンポが良い。描く対象と時代に即して見事に雰囲気を変える。現代の文章のお手本だと思う。 〇 話の進め方は映画を思わせる。ひとつひとつの場面は短く映像描写のようで、ひとまとまりの映像が描かれるとからりと次の映像に切り替わる。これもこの小説が読みやすい理由なのだと思う。 | ||||
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主人公の気持ちが多く書かれているのでやや冗長で,展開が遅くなる傾向があるが,題材が良いので大変おもしろい。1作目もおもしろかったが,2作目も期待を裏切られなかった。主人公の過去を掘り下げる作業は,1作目を読んでいる読者にとっては冗長でつい読み飛ばしてしまうので,そこだけマイナスです。 | ||||
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遺跡発掘で古代の遺物発見。という古代史テーマあるいは伝奇ロマン小説のパターンは、邪悪なるものが 覚醒し大いなる災厄が降りかかる・・・が定番。故半村良氏の作品や映画インディ・ジョーンズシリーズを 想起する。 しかし、本書はどちらかと言えば遺跡発掘と留学生可敦(カトゥン)の誘拐を中心としたノンストップ冒 険もの。SFのセンスオブワンダーやホラー色を期待する読者には、興味のポイントが少々異なるかも知れま せん。 | ||||
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