惨劇のヴェール
- ウェクスフォード警部シリーズ (18)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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久々にウェクスフォードシリーズを手にした。シリーズ14作目となる本書は比較的コンパクトなシリーズの中でも比較的長めの460ページに亘る作品だ。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ウェクスフォード警部シリーズ第14弾。 商業施設の駐車場で発見された絞殺死体の謎を追うミステリ。発見者と被害者の周辺を探索しながら真実を炙り出していく。 マンネリ感を脱するためか、ウェクスフォード警部が爆破事件に巻き込まれ、一時、戦線離脱、部下のバーデンが取り仕切ることになる。バーデンが犯人と見込んだ青年の心理描写は、レンデルの得意技。二人の対話シーンは、恐怖すら感じる。 捜査に復帰したウェクスフォード警部と容疑者に固執するバーデンとの軋轢は、本シリーズで初めてだ。 目撃証言を丹念に集め推理を構築していくウェクスフォード警部。一方のバーデンは、見たいものしか見ない状況に陥っていく。 結果、新たな悲劇を生むことになるのだが、そこからのウェクスフォード警部の謎解きはこれまでと違う。推理の再構築繰り返し、真犯人に辿り着くというひねり方。犯人の候補を上げ、動機を導き出し、これは!と思ったところで次々に除外していく。見過ごしてしまうような状況証拠を別にすると、誰が犯人でもおかしくはないか・・・ 登場人物たちのちょっとした悪意が事件の様相を混乱させている点では、良く作り込まれた作品と言える。なるほど、真犯人の行動に説得力を持たせるための伏線は張られていたわけね。 ウェクスフォード警部の女優である次女が、父親を巻き込んだ爆破事件の遠因となっているなど、一家に波乱が起きたサブストーリが面白い。 | ||||
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