往年の大女優が怪死を遂げたとき、折悪しくハリウッドに居合わせたエラリーは現場へ急行する。

エラリー・クイーンと推理作家志望のニッキー・ポーターの名推理。

ミステリ史上最大の巨人クイーンは、短篇の名手であり、優れたアンソロジストでもあった。

殺されたのは国防省のある極秘計画に協力していた博士で、手にはメモ用紙が握られていた。

ポーとリンカンの署名付稀覯本が売りに出されたが、売主は公平を期すため、それをある場所に隠し、発見した者に獲得させることにした。

流行作家カレン・リースのニューヨークの邸内に美しい日本庭園が造られた。

神出鬼没の怪盗コーマスからの挑戦を受け、クリスマス商戦に沸くデパートに名探偵エラリイと父クイーン警視が敷いた水も洩らさぬ警備陣。

いつでも、どこでも、どこから読んでも楽しめる六十七編のショート・ショートを収めた、まさしくクイーン・サイズの一大パッケージ。

アンソロジストとしても名高いクイーンが編集した本書は、偉大な女性の名探偵と大犯罪者たちの絢爛たる業績を収めた全二巻のコレクション！　上巻――ミニヨン・エバーハート「スパイダー」スチュアート・パーマー「緑の氷」ポール・ギャリコ「単独取材」メアリ・ロバーツ・ラ

E・クイーンは1941年いらい、四十余年の長きにわたって「エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン」(EQMM)を編集してきた。

観光船から恋人に書き送った手紙には出港からの船客たちの動きが詳細に書きとめられていた。

ふと目覚めると、見知らぬ部屋のベッドに寝ている。自分の名前も、ここがどこかも、目の前の美女が誰かもわからない。

妻を亡くした衝撃からアルコール依存症になり入院中のピーターは、退院すべくリハビリがてら事件の真相究明に当たるが……。

海軍中尉になったピーターが愛妻アイリスと久々のデート。ところが軍服の盗難に始まって、とうとう殺人の容疑者に。

ふと知り合った脚本家志望の娘がピーターのアパートメントで首を吊っていた。

近所に住む8歳の少女が失踪し、ひょっとすると自分の息子が誘拐しいたずらして殺したのかもしれないという不安。

ロマンチストの弟は「運命の女」がきっといると信じていた。リアリストの兄はそんな女がいるはずはないと思っていた。

時雨の降る午後、9歳のスティーヴは家族を失った。父が母と兄姉を射殺し、そのまま失踪したのだ。

前作「だれも知らない女」で被害者の姉カレンと恋仲になったフランク・クレモンズ警部補、アトランタ警察を辞め、カレンともどもニューヨークへ出て私立探偵となった。

1963年5月、アラバマ州バーミングハム。

講演のためにセントルイスを訪れた歴史学者ルーク。しかし、会場には、再会するとは夢にも思わなかった人物が待ち受けていた。

初老の殺人課刑事リアダンが指名を受けて担当することになったのは、動物園の鹿の惨殺事件。

死体となっても、彼女はなおかつ美しかった。

天才的記憶力を武器に次々と問題作を発表する犯罪ノンフィクション作家キンリーにもたらされたのは故郷の親友である保安官変死の報。

余命短い父を看取るため、二十数年ぶりに故郷の田舎町へ戻ってきたロイ。

「ジュリアン・ウェルズという真摯な作家がいた。

大学教授の夫が大学教授の妻を殺害?殺されたとされる史学教授のサンドリーヌ、彼女はその誠実さで誰からも慕われていた。

酔いどれの私立探偵スルーはカリフォルニア州の酒場で、捜索を依頼されたアル中作家トラハーンを見つけた。

『セントルイス・ニューズ』のエヴェレットは、事故で重傷を負った同僚の代わりに、その夜死刑になる男へのインタヴュー記事を担当するよう命じられた。

クリスマス間近のある夜、湖畔の町で若い司書のジェニファーが殺された。容疑者は交際相手のトラヴィスで、犯行を認めていた。

七歳のぼくは、病気のパパのお見舞いにNYに来た。でもママが、おばあちゃんにもらったメダルをお財布ごと落しちゃったんだ。

七歳のぼくは、病気のパパのお見舞いにNYに来た。でもママが、おばあちゃんにもらったメダルをお財布ごと落しちゃったんだ。

心理学者でラジオのパーソナリティでもあるスーザンは、傍目には言うことなしの人生だが、両親は離婚、姉に恋人を奪われた苦い過去もある。

7年前の12月、ソンドラは生んだばかりの娘を教会に置去りにした。

ベストセラー作家のジーニーは、20年ぶりのクラス会出席のため故郷を訪れた。

植民地帰りの元警官ルークは、列車内で同席した老婦人から奇妙な話を聞いた。

男を虜にせずにはおかない美女ローズマリー。

おしゃべり好きが災いして会社を馘になったヴィクトリアは、一目惚れした美青年を追いかけて一路バグダッドへ。

東西の冷戦でふたつに引き裂かれているヨーロッパ。その西側陣営で科学者たちが次々に失踪していた。

ロンドン郊外のチムニーズ館に宿泊していた若い外交官が、睡眠薬を飲んで変死した。

名探偵ポアロが出会った美女ニックは、古びた邸の所有者であった。

引退した俳優が主催するパーティで、老牧師が不可解な死を遂げた。

名探偵ポアロは偶然から、夜ごとゲームに興じ悪い噂の絶えぬシャイタナ氏のパーティによばれた。

憂鬱な歯医者での治療を終えてひと息ついたポアロの許に、当の歯医者が自殺したとの電話が入った。

アンカテル卿の午餐に招かれたポアロは、少なからず不快になった。

中東の王国で起きた革命騒ぎのさなか、莫大な価値をもつ宝石が消え失せた。

クリスティーの死後、新聞や雑誌等に掲載されたきりで、ファンの間でのみ囁やかれてきた幻の作品群を発掘。

書斎に転がる死体なんて探偵小説の中だけ―が、現実に見知らぬ女性の死体が大佐の書斎で発見された。

傷痍軍人のバートンが療養のために妹とその村に居を構えてまもなく、悪意と中傷に満ちた匿名の手紙が住民に無差別に届けられた。

投資信託会社社長の毒殺事件を皮切りにフォテスキュー家で起こった三つの殺人事件。

大都会ロンドンの一画に、エドワード王朝時代そのままのたたずまいを保つバートラム・ホテル。

亡くなった叔母の遺品、一幅の風景画を見たタペンスは奇妙な胸騒ぎをおぼえた。

クリスティーの傑作戯曲をチャールズ・オズボーンが小説化！ 自宅の客間に突然現れた死体を前に、クラリッサは事件を隠し通すことを決意した。

奔放なオペラ歌手ジェーンの歌声に魅せられたヴァーノンは、婚約者のために一度はあきらめた音楽家への道を再び呼び醒まされた。

優しい夫、よき子供に恵まれ、女は理想の家庭を築き上げたことに満ち足りていた。

高価なエメラルドの首飾り盗難をめぐり浜辺でくりひろげられるユーモラスな騒動。

『ナイルに死す』の探偵役はポアロではなくミス・マープルだった?『そして誰もいなくなった』で孤島に集う人々は十人ではなかった?『ABC殺人事件』はアルファベットと関係なく構想された?『スリーピング・マーダー』は第二次大戦中に書かれてはいなかった?ノートに記さ

アガサ・クリスティーは多くの傑作ミステリを書くかたわら、一冊の小さな宝石のような本を残しました。

舞踏会のさなかに刺殺された子爵と美貌の婚約者の変死、消え失せた機密書類の行方、忽然と消えた使用人の謎など、ポアロとヘイスティングズの名コンビが数々の難事件に挑戦する!ポアロもの11篇のほかに、ミス・マープルもの1篇、怪奇もの1篇を収録。

明察神の如き灰色の脳細胞の持ち主、小さなベルギー人エルキュール・ポワロの活躍する十一の本格短編を収める。

スタンフォード校長は頭をかかえていた。

人間消失、アリバイ偽装、密室の謎。名探偵フェン教授が難事件に挑む。

シェトランド島に夏がやってきた。人びとを浮き足立たせる白夜の季節が。

シェトランド署のサンディ刑事は、帰省したウォルセイ島で、祖母ミマの遺体の第一発見者となってしまう。

嵐の直撃で交通が途絶したフェア島で殺人が発生。故郷である島に偶然帰っていたペレス警部の捜査が始まる。

外海に流されようとしていた死体は地元出身の若い新聞記者だった。

イングランドから越してきた家族が住むシェトランド本島の家の納屋で、相次いでふたつの死体がみつかる。

ガラス職人のイヴが首を切り裂かれた父の遺体を発見した。

ドーヴァー海峡のただ中を漂流するヨットの中には、この日、倒産した証券会社の社長と副社長の死体がころがっていた。

宝石商の支配人が殺害され、三万三千ポンドのダイヤモンドが金庫から消えた。

ロンドンの富豪マギル卿は、息子の経営するベルファストの紡績工場へ行くと称して邸を出たまま消息をたってしまった。

ポンスン卿殺しの容疑者は三人いた。ミステリの愛読者は冒頭の一行のヒントから犯人を推定しだすだろう。

なんとも奇妙な展開の事件だった。遺産相続のため、居場所のわからぬ姉を探してもらいたいとの依頼。

わたしのオフィスを訪ねてきたのは、8年間の刑務所暮らしを終えたばかりの女だった。

Kinsey meets him in the local gym. Bobby Callahan is a scarred young man struggling back to life after a car forced his Porsche

死んだはずの男を捜し出してほしい―保険会社の依頼でわたしはメキシコへ飛んだ。

ブラジルの小さな町で一人の男が捕らえられた。彼の名はパトリック、4年前の自動車事故で死んだはずの弁護士だった。

「おれを有罪にしてみやがれ。いいか、おまえたちをひとり残らず仕留めてやるからな」不気味な言葉を残して男は法廷を去った。

1982年、オクラホマの小さな町で21歳のウェイトレスが何者かに強姦され殺された。

連邦判事とその愛人の殺害事件が迷宮入りかと思われた頃、冤罪で収監されていた弁護士バニスターが、真犯人を知っていると声を上げた。

無実の死刑囚、死なせてなるものか――。

全米に五千万人の信者をもつ健康法の教祖様が、鍵のかかった部屋のなかで死んでいた。

警察の手を逃れ、故郷のニューオーリンズからフィラデルフィアへと逃亡してきた青年ハートは、あまりの寒さに耐えかね、一着のオーヴァーコートを盗んだ。

バニーとエラは一夜にして夫婦となり、リリアンという九歳の娘を持つことになった。

そこのあなた、とびきりの悪夢を見てみませんか? ビルから転落し、ひと晩ごとに地面に近づいていく、夜ごとの悪夢を青年が語る「夢判断」など、残忍で皮肉、コミカルで悪魔的な全20編を収めた短篇集。

意想外の設定と冴え渡るラストのひねり。