ポンスン事件
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ポンスン事件の総合評価:
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クロフツの21年に発表された樽に続く長編2作目。 フーダニットの要素がメインになりアリバイ崩しもあるが、樽に比べると当時の王道の展開を狙った作品と言える。 事件の真相は意外性を狙っているが、この事件の真相故に全体としてはクロフツの作品としては一段落ちる作品のような気がする。 | ||||
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足で捜査していく骨太な感じのタナー警部が捜査していきます。読んでいくと容疑者は2人だと思っていましたが、中盤以降もう1人の容疑者が出てきて、様相が変わってきて、結局3人のうち誰が犯人!?のような感じで最後までわからず、終わり方も意外でした。「樽」もそうでしたが、プロットがしっかりしていて、警部が1つ1つ証拠を集めていき地道に捜査して可能か不可能を探っていく。人が何人も殺されるという派手なストーリーでは決してないのだけれども、1つの事件を根気よく捜査していく警部や探偵のえがき方がとても巧いと思います。クロフツ物は、はずれがないと聞きますが、本当にそう思いますね。十分読みごたえがありました。 | ||||
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購入に当たっては、この商品には注意が必要だ。書誌情報では、井上良夫(ヨシオ)氏の訳による雄鶏社のおんどりみすてり・シリーズとなっているが、イメージは井上勇(イサム)氏の訳による創元推理文庫版の表紙である。そして実際の出品も、この2種類の翻訳が混在している。雄鶏社のは1950年出版の抄訳だが、希少価値はありそうで、実際付けられている値段も高い。私が購入したのはもっと一般的な創元版。 フレンチ警部(後期には警視に昇進)が活躍する緻密な捜査小説が有名なクロフツの第2作で、まだそのフレンチ・シリーズが始まる前、主要探偵役はタナー警部である。ただし別の警察官ではあっても、キャラクターは大して変わらない。二重のアリバイ崩し(その一つは別の登場人物によって解明される)に加え、謎の人物を様々な交通機関を利用して追跡していくスリリングな部分もあり、全体的にはなかなか楽しめる。 | ||||
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第2作目ということであるからかも知れないが、他のクロフツの作品と比べるとかなり劣る気がする。 タナー警部が納得する容疑者のアリバイは、え?それで完璧なアリバイと言えるの?抜け穴あるじゃんと指摘できてしまうし、被疑者の告白によって真相が解明される点もどうかなと思える。 不自然なのは被害者の夫人が全く登場しないこと。 主な登場人物として冒頭に名前が記載されているのであるが、登場人物たちの会話で名前が出てくるだけで、本人は一切登場しない。 アリバイ等、事件とは直接関係ない人物だから記述を省略した思われるが、被害者の夫人が一言も発しない小説は珍しい。 一番まずいのは、翻訳の間違いか元原稿の間違いかはよくわからないが、編集・校正上のミスがあること。 被害者は2日連続でロンドンに行ったと説明されている部分があるが、それから後の記述からすると中一日の訪問であることがわかり、この部分は混乱して自分は何度も読み返してしまった。 ここは特にミスリードを狙って記載されたものではなく、単なる説明文なので明らかに編集・校正の段階での間違いです。 小さな手がかりから地道に積み上げいくクロフツの手法はとても好きなのだが、読後感はなんか釈然としたものがなかった。 | ||||
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地味で魅力のないタイトルに反して中身は充実のおもしろ本格ミステリ。 謎解きの過程が実に現実的でリアルなのがまずいいです。 名探偵が天才的ひらめきでパズルを組み立てるように謎解きするのではなく、 刑事が足でこつこと捜査しながら地道に捜査を積み重ねていきます。そのため 少しづつ謎がほどけていく、あるいは謎が深まっていく過程を楽しむことがで きます。 こつこつ地道だからと言って謎解きの意外性に欠けるわけではありません。わ ずかな手がかりから推理と捜査を積み重ねて驚くべき真相にたどりつくのは 1度や2度ではありません。素人探偵が登場して刑事と謎解き合戦をするのも楽 しい趣向です。本格ミステリですが、トリックや謎解きだけに頼らず、巧みな プロットでサスペンスを盛り上げて読者が惹き付けられる面白い読み物にしよ うと努力している点にも感心します。 もちろん本格ミステリとしての結構もしっかりとしていますし、最後に顕われ てくる真相も意外性十分。クロフツを見直させられた一品でした。 | ||||
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