犯罪の中のレディたち
- 名探偵 (559)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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アンソロジストとしても名高いエラリー・クイーンが犯罪に纏わる女性が登場するミステリを集めたアンソロジーが本書。女性探偵物に女性犯罪者の短編がカテゴリー別に集められている。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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本格推理小説が好きな私としては、星五つは付けすぎかなと感じるのですが、推理小説の歴史の早い時期に 書かれた≪女性が活躍する推理小説短編の数々≫ーー読む価値は充分にあります。歴史的価値が高いです。 小説として価値が高いだろう短編も幾つか含まれていますので、星五つを付けます。 また、≪女性が颯爽と活躍するミステリ≫を読みたい方には最高の推理小説短編集となるでしょう。 「スパイダー」⇒おもしろい。本格推理小説。女探偵?スーザン・デアが推理。 「緑の氷」⇒おもしろい。ヒルデガード・ウィザーズ(女探偵)の大活躍。 「単独取材」⇒サスペンス。 「棒口紅」⇒ヒロインの危機。 「撮影所の殺人」⇒ローズ・グレアムが犯人を指摘する。 「スクウィーキー最初の事件」⇒デズデモーナ・メドウ(女探偵)の大活躍。 「ジゴロの王」⇒大犯罪集団に対してマダム・ロージカ・ストーリーが挑む。 「ダイヤを切るにはダイヤで」⇒エリナー・ヴァンスの見事な知略。 「オペラ座の殺人」⇒サリー・カーディフが劇場殺人事件に挑む。 | ||||
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9作の中で完成度の高いのはミニヨン・エバーハートの「スパイダー」と思う。重厚な雰囲気の中で本格推理が会話劇で進んでいく。容疑者は3人と少ないがその分各人物がよく描かれている。結末の意外性も見事。ただ、老女たちの孤独や悲哀が描かれ全体的に暗く重い。主人公の探偵役、スーザン・デアは聞き役に徹して地味であるがそれが容疑者からうまく証言を引き出しいる。ただスーザンの本業は忙しい推理作家で本事件も渋々引き受けるという設定である。ラストで早く帰りたがるシーンがあるのは作者の自虐的な皮肉かもしれないがやや興ざめであった。 ハルバート・フットナーの「ジゴロの王」は美貌のスーパーヒロイン、マダム・ストーリーが悪のジゴロ集団を相手に鮮やかな活躍をみせる軽快な娯楽サスペンスで一気に読めた。マダムといつも行動をともにするコンパニオンのベラが物語の語り手であるが、ごく普通の女性であるベラの驚きとともにマダムの異彩ぶりがうまく描かれていく。謎解きは天下り的でありミステリとしては不満が残るが娯楽小説として割り切って読めるので読後感はさわやかであった。 ヴィンセント・スターレットの「オペラ座の殺人」は本格推理ミステリとして緻密に捜査が進められていき緊迫感をもって読み進められたが最後の解決があまり根拠がなく納得がいかない。探偵役のサリー・カーディフも途中からあまり登場しなくなるなど、やや中途半端な感じがした。 | ||||
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クイーン編纂の女性の名探偵、犯罪者を集めたアンソロジー アメリカ、イギリスの名探偵。両国の犯罪者が一同に介します 出版の権利か何かの問題でミス・マープルの作品があまり相応しい物でないのと 「茶の葉」が収録されていないのが残念なところ | ||||
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クイーンお得意のテーマ別アンソロジーの一つ 原題は「種の中の牝」とかいうタイトル 英米の女性探偵と犯罪者を網羅した作品ですが 上巻はアメリカの女性探偵だけしか載っていません 時代を彩った女性探偵たちの競演が見所の一つです 他では読むのが難しい探偵も多数収録されています | ||||
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