真鍮の家



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初公開日(参考)1978年01月
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長編小説

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真鍮の家 (1978年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

1978年01月01日 真鍮の家 (1978年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

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書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.50pt

真鍮の家の総合評価:6.14/10点レビュー 7件。Cランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(6pt)

少し残念なクイーン後期の作品

真鍮の家に住むとある富豪が、互いに見ず知らずの6人を、600万ドルという自身の財産の相続人に指名し、家に招く。そのような中、その富豪が殺害されることに。なぜ6人は相続人に指名されたのか?600万ドルは本当にあるのか?誰に殺害されたのか?というミステリー。リチャードが事件を解決!と思いきや最後にエラリーが登場。フェアか?と聞かれれば、ウーンという最後の結末。リチャードの解決の方が分かりやすくすっきり感じただけに、蛇足だった気が。少し残念なクイーン後期の作品。

タッキー
KURC2DIQ
No.1:
(7pt)

最後の底力

クイーンはクイーンでも本書の主役はエラリイではなく、父親リチャード・クイーン警視だ。

まず驚きなのがリチャード・クイーン警視が結婚したという幕開けだ。退職した警視のお相手は『クイーン警視自身の事件』で慕うようになったジェシイ・シャーウッド!
いやあ、あの結末から7作目で結婚だとはまさに想定外。その間の作品でジェッシイとの付き合いが書かれていなかっただけに驚きだ。

その妻ジェシイにハネムーンから帰ったところに送られていた招待状。それは全く面識のない老富豪からの招待状だったという実に魅力的な導入から始まる。
一方のエラリイは世界中を股にかけた豪遊旅行中の身でトルコにいた。

この奇妙なシチュエーションの謎を解き明かそうとクイーン警視は退職警官の元同僚たちを雇って老富豪ブラス氏の素性調査を行う。ここら辺はさながらホームズのベイカー・ストリート・イレギュラーズを髣髴させる。
さてこのリチャード・クイーン警視とその仲間たちが挑む謎は3つ。

1つはヘンドリック・ブラス氏は何故面識のない6人の人物に遺産を相続しようと決めたのか?

2つ目はブラス氏が云った600万ドルの遺産とはいったい何処にあるのか?

3つ目は一体誰がブラス氏を殺したのか?

そして今回鳴りを潜めていたエラリイは最終章で登場し、一気に事件の真相と真犯人を突き止める。
『クイーン警視自身の事件』ではエラリイの登場無しで警視のみで解決していただけに今回も同趣向だと思っていただけにこれには驚いた。つまり作者はシリーズそのものをミスディレクションに用いたとも云える。
そう思うと本当にクイーンは本格ミステリの鬼だな。

さて本書のタイトル『真鍮の家』。原題では“House Of Brass”とそのままだが、実は色んな意味を含んだ題名である。題名通りまさに真鍮尽くしの物語なのだが、“brass”には本書の冒頭に引用されているように色んな意味がある。

さらに物語終盤、集められた人々の意外な一面が明かされる。そんな意味からもなかなか深いタイトルだと云えよう。

ただ識者による情報によれば本書もまた代作者の手による物らしい。『第八の日』、『三角形の第四辺』を手掛けたエイブラハム・デイヴィッドスンが書いたとのことだが、全く違和感を覚えなかった。
プロットはダネイを纏めているとはいえ、リチャード・クイーン警視を主役に物語を進める技量はよほどクイーンの諸作に精通していないと書けないだろう。特に『クイーン警視自身の事件』のエピソードを膨らませてクイーン警視が本作で結婚をするという長きシリーズの中でも大きなイベントがあり、しかも終章でようやくエラリイが登場して事件の真相を解き明かすという憎い演出など晩年期のクイーン作品の中でも非常に特徴ある作品だと思う。
また5Wで表現される各章の章題もまさにクイーンならではではないか。

個人的にこの作品は魅力的な導入部といい、エラリイでなくリチャードを物語の中心に据えているところといい、そして最後にエラリイが登場して一気に解決する演出といい、また事件や扱っているテーマ―特に最後解散せざるを得ない退職警官たちが直面している、働きたくても職がないという社会的側面なども含めて―から見ても、クイーン諸作の中でも上位に来る作品である。

もはやライツヴィルシリーズを読み終えてこれからの作品は全作読破に向けて、消化試合的読書になるかと思っていたが、こんな佳作があるからクイーンは全くもって侮れないと思いを新たにした作品だ。


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Tetchy
WHOKS60S
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No.5:
(3pt)

お父さん形無し・・・

全体的には読んでいて普通に楽しめる作品かと思います。 皆さんのレビューのコメント通りのストーリーです。 エラリーは本当に最後に出てきて全部おいしいところを持っていってしまうので、クイーン元警視は形無しで、ちょっと可哀想だな~と思いました。
真鍮の家 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-15)Amazon書評・レビュー:真鍮の家 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-15)より
4150701156
No.4:
(3pt)

そうだった もう慣れっこ(笑) 変容を前提にした音楽 さやぎ次第 晴れやかさと静けさ

1968年作 『クイーン警視の事件』(1956年)と同じくリチャード・クイーン元警視の活躍に重点を置いた一冊。となればいるよ(笑)、これと
言って〜の年寄り達が義勇兵を発足!息が出来る促進局 どうぞ さて前途有望な?二人 クイーン警視と、〜心の色は赤十字♪のジェシイ・
シャーウッド 新婚旅行から帰ったら手紙(招待状) 寄贈要素の用途からしてどうも疑わしいぞ しかしハウス・オブ・ブラスへ 他にも呼び
寄せられ集まった一同 共通項というものがあるはずだ 大変助かったので遺産相続?根本的意図は恩返し 親との相関関係手続きは終わってた
でもふさわしいかどうかということでしばらく面接(笑) まっでもいいこともあるもんだな demojituha...チヴィントン?
さてそんなこんなで後は橋渡し的役割なのに骨の髄まで危うい均衡な奴が現れたり(笑)、ああ情念 貯蔵庫からこんばんは、そんな愛すべき
恍惚な人がいたり(笑)、幕あい劇 そして遺産の儀式は死の顕現、定まった狙い、衝動(唱道)、完了 じゃここでいつものヒントを、この
事件の犯人のヒントはThe Chain Gang Of 1974の「Hold On」のビデオの中にあるよ!
しかし強固に回避してたが故にこの段階で結果残ったクエスチョン、漠然と敷設(笑)、「この建物のどこか・・・」莫大な遺産は果たして
フォーメーションは全面捜索からえぐって骨格位置 そして挟撃集中 William Tecumseh Sherman!
じゃこちらの話を 当然この似姿は反対だ 濁ったままの連絡 これといった〜、失敗してる感は否めない 積極的関係はもっぱら得意げな訓話
人権的野心(笑)真実味測定不可な如何様迂回路 一目で分かる戦後最大の人権侵害の解決は自前に改名して、身振り動作 それ自体を弁護すべ
き 乙に澄まして口出しして 次、個所 下 まあしょっちゅう(笑)いつ果てるともないひずみ 結局どちらも感情の分割払いでそれによって
自動的に束ねられるそういう区域 よって受け取り方にのさばるのは閃きだから 例えば転機における尺度の異なる見解 伊藤博文アン・ジュン
グン論でもさ 単に恣意的な発動になっちゃうわけじゃない 累々と膏薬 それはなぜかというと正統な理屈または理性なるものと、マッスこの
地域における質感そのものの喚起力 不可欠な基盤としての精神的気質が決して噛み合うことがないからなんだね 逆にそれが気持ちいいぐらい
噛み合って常に正当化できるのがアメリカであって、だから言うならばフロンティア消滅までの10年ぐらいの感じがアメリカがもっともアメリカ
らしいわけであって、だから逆に言えば伊藤博文がもっとも活躍したのが日本として一番難しい時期で 西洋的なものをしっかり取り入れながら
日本的な秩序を乱す行為も許さない そういう意味で本当の真のリーダーだよね。しかしその時期にそれを成し遂げた、それが取りも直さず
彼みたいなタイプの人間が日本社会の系譜においてもっとも称揚されないということなんだけど
そしてアン・ジュングンの方、決定的に何をしたのか?それぞれの立場というものがあるわけだから潜在的反抗は自然だが、普通は・・・だろう
と思われる 〜であることを自覚してのはずだが、やったところで何も起こらないむしろ併合がはやまった程度で、だからただの先走り、夢想的
暗殺って呼んでるんだけど もはやそのひとつの倫理メッセージは本人だろうとつぎはぎだろうと持ち回りだろうとなんでもいいじゃない
すごい皮肉だけどその主体性のない捨て身さってのがある意味日本的気質の人物なんだな 総じてしかるべき地位にいながら落ち着けない(
よって語り尽くされてることだけどむしろ味方)を〜的に似通った人物がやって英雄視され、それほどのものを負ってきた言わば国父に対して
何も感慨を持たない国民がいる(とりあえず江戸までやって終わり(笑)、ショッキングな国) 理屈としてのフロンティアゼロ 一言で言った
ら病気 病人のもつれあい 諦めるしかない(笑) まあ長所は短所 短所は長所ってところがあってフロンティアには欠点があって端的に
二枚舌 無駄に人当りのいいテンションでありながら天性の先取りセンスで〜なるであろうことにさりげなくとげをしのばせてるんだね 重要
なのは正統な理性と気質が噛み合いすぎた時にそれ自体が浮き上がるということなんだよね 自由が束縛を担保して 束縛が自由を担保して
いる いかにもジャズ的 だがそこで完結してて逃げ場がない 故に内剛外柔的に立ち回れない 日本目線からだと特に この目線をアメリカ
から日本にすると立ち回りすぎて複雑ささえ内面的矛盾がない事を誇る、、、まあもっとわかりやすく(笑)男女の戯れる位置なんかで云えば
不思議に思うかもしれないけどある意味アメリカ女性が世界で一番マゾだよね(性的な意味じゃない)、褒めるのが上手いって意味では そし
てそういう意味では日本女性が一番サディスティックで空気を読んでちょこなんとおしとやかっていっても逆に言えば互いに予兆し合うものが
ないのに手に入れろってわけだから それを簡単にする人間ってのは例外なく保守的で(政治的立ち位置ではなく慣習・形式的な意味合いで)
でもそうゆうのがジジくさくてやだっていってるわけじゃない その割には動かないんだからそれじゃくっつかないよね だからどうって話で
もないけど(笑) モテたいっていっても古今東西自分と同じようなレベルの人間が周りに集まってくるわけだから同じような考えが
すり寄って来てその中から申し訳程度に選ぶだけで全然羨ましくないじゃない 悪いということではなく、自分のやった以上の人間とは
出逢えない 当然それはどこどこの何々とかそういう病的に高揚した名誉欲の話じゃなくてね まあなんだかんだで 君が僕にとって あなた
が私にとって 帰るべき家なんだって存在が誰にでも一人はいるような気がするね
真鍮の家 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-15)Amazon書評・レビュー:真鍮の家 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-15)より
4150701156
No.3:
(3pt)

『クイーン警視自身の事件』の続編

エラリー・クイーンの長編32作目、『クイーン警視自身の事件』からの
続編で、『クイーン警視自身の事件』で知りあった
看護婦ジェシー・シャーウッドとエラリーの父親のリチャード・クイーンが
冒頭で結婚するところから物語が始まります。

ジェシー・クイーンの元に届いた謎の手紙により、ある屋敷に招待された
ジェシーとリチャードが、他にも集められた見識のない他人とともに
真鍮の家の主人の相続人とされ、さらにその主人が殺害されたことから
リチャードとジェシーが再びコンビで捜査を開始し大活躍!

……のはずだったと思うのだが、ジェシーはイマイチ出番ないし
親父さんのリチャード・クイーンも始終バカにされっぱなし。
これは…………どうなんだろう?
本格としてみても、それはどうかなて部分もあるし。
初めてクイーン読みますって人にはお薦めできないな。
真鍮の家 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-15)Amazon書評・レビュー:真鍮の家 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-15)より
4150701156
No.2:
(3pt)

ちょっとひねりに欠けますな

発想と言うか構成的には文句なく
よい作品だなと感じました。
ところが残念なことに肝心の犯人と
後半のごたごた模様がその構成を大いに
崩壊させてくれているのです。
それが残念なものです。
おまけに肝心のエラリイ氏も
出てくるのは終盤なので
エラリイをとにかく見たい!と思う人には
この本は適さないでしょう。
真鍮の家 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-15)Amazon書評・レビュー:真鍮の家 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-15)より
4150701156
No.1:
(3pt)

ちょっとひねりに欠けますな

発想と言うか構成的には文句なく
よい作品だなと感じました。

ところが残念なことに肝心の犯人と
後半のごたごた模様がその構成を大いに
崩壊させてくれているのです。
それが残念なものです。

おまけに肝心のエラリイ氏も
出てくるのは終盤なので
エラリイをとにかく見たい!と思う人には
この本は適さないでしょう。
真鍮の家 (1978年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:真鍮の家 (1978年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J8RU5Q



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