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大富豪殺人事件



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初公開日(参考)1979年09月
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大富豪殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-25)

1979年09月01日 大富豪殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-25)

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書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.50pt

大富豪殺人事件の総合評価:6.17/10点レビュー 6件。Dランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

シンプルな謎解きのミステリー

表題作の短編と中編で、いずれもエラリーの秘書のニッキーが登場。表題作の方はクイズのような軽めのストーリーで、謎としては単純で読みやすいお話でした。中編は、中国から船で母国アメリカに帰ってきた腹話術師が、帰国直後に殺され、ホテルのトランクの中で発見されるという事件。やはり長編とは異なり、どこか軽く、人物描写などの重厚さにはやはり欠ける気がしました。謎解きはこちらもシンプルで悪くなく、良くも悪くもない良質ミステリーという印象です。

タッキー
KURC2DIQ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

渇きを癒すために買ったが…

「大富豪殺人事件」と「ペントハウスの謎」の2つの中篇からなる中編集。

まず1編目の表題作は株式仲買人として莫大な富を築き上げたピーター・ジョーダンからエラリイの許へ看護婦の手配を要請する手紙が送られてくるところから始まる。
80ページ足らずの短編とも云うべき作品。大富豪の被害妄想が現実になって殺人事件に発展するという趣向を取ったのだろうが、非常にオーソドックスな内容になっている。大富豪の屋敷の中だけで繰り広げられるという非常に限定された舞台設定であるため、あまり動きがない。
まただからといって閉鎖空間ならではの濃密な人間関係が描かれるわけでもない。本当に小編というべき作品だ。辛辣になるが単純に法律の知識を活かした作者の自己満足に終わっていると云えない訳もない。

続く「ペントハウスの謎」は一度創元推理文庫の『エラリー・クイーンの事件簿Ⅰ』で読んでいたため再読。しかし内容はすっかり忘れていたのだが。

本来この作品は買う予定ではなかった。というのも創元推理文庫の『エラリー・クイーンの事件簿Ⅱ』に表題作は収録されており、それを買えば補完できたからだ。
しかし肝心のその本は長らく絶版状態。じっと待ってても良いが、世のミステリファンの話からこれら短編に出てくるニッキー・ポーターはクイーンシリーズで出てくるそれとは別物のような設定であるから、二度と『~事件簿Ⅱ』は再販する可能性が低いことを知ってしまったからだった。
とにかく今手に入れられる本を買うべきと思って購入したが、内容的には薄味だった。『大富豪殺人事件』がクイーンファンにとってマスト・バイであるとは正直お勧めできない。
とはいえ、ここはこの作品を絶版にせずに今なお目録にその名を留め、書店の棚に収めている早川書房の志を敢えて褒めるべきだろう。

だから早川さん、早く『フォックス家の殺人』とか『最後の一撃』とか『心地よく秘密めいた場所』とか『第八の日』といったクイーン絶版本を復刊して下さいね。頼みます。


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No.4:
(3pt)

ニッキー・ポーター登場

ラジオドラマのノベライゼーションである。したがって、ダネイが考えてリーが書く、という手順では成立していない。脚本に際して口出しはしているのだろうが、執筆は明らかに他者の手によるものだ。いつものクイーンの文体とは異なっていて、簡潔なト書きやセリフが多い。

収められているのは、短編『大富豪殺人事件』と中編『ペントハウスの謎』の2話。前者はラジオドラマで、後者はラジオドラマの脚本に基づいて作られた映画のノベライズのようだ。クイーン自身も著作リストから除外している本なので、内容は推して知るべしだが、まあノベライズだと思って読めば目くじらを立てるほどではあるまい。

『ペントハウス~』にはくどくどしい尾行シーンがあったり、多くの登場人物がややこしい行動をとる割には、結末がパッとしなかったり、と今思い返しても欠点しか思い浮かばないけれど、映画で観ればそれなりに面白いのかもしれない。『大富豪~』の方は、正直いって読んだ端から忘れてしまった。でも短いので読みやすかった(なんと情けない幼稚な感想)。

本書の大きな特色としては、エラリイの秘書としてニッキー・ポーターが登場することである。彼女はラジオドラマや映画のために造形されたキャラクターらしく、いかにも人好きのする女性で、エラリイとはちょっとした疑似恋愛の関係にもあるのだろう。例えばポアロにとってのミス・レモンなんかと比較してみると、英米の嗜好性の違いみたいなものも見えてくるのではないか。
大富豪殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-25)Amazon書評・レビュー:大富豪殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-25)より
4150701253
No.3:
(2pt)

中身やけが結構あります。

中身やけが結構あります。読めることは読めます。評価は可だと思います。
大富豪殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-25)Amazon書評・レビュー:大富豪殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-25)より
4150701253
No.2:
(3pt)

まあいわば時代気分の集積地点 その構造をオルグ的に突き破り枝葉を伸ばす

『大富豪殺人事件』(1942年)と『ペントハウスの謎』(1941年)を収録した中篇集です。

『大富豪殺人事件』・・・はじまりにきわめて思惑に満ちた手紙を受け取りました。でもほとんど準備を必要としないんだね。
なぜなら瞠目すべき一瞬で思う存分発揮していたから
エラリー 愛すべき秘書ニッキーを引き連れて ゆく
さて大富豪の奇妙な依頼。妹婿になるはずのイタリア人のオペラ歌手に命を狙われていると、やすやすと手なずけてそそのかして破滅?
そうはさせるか! ということで、毎週せっせと遺言状を書き換えるんだ。ある時は妹に全財産を、ある時はそれを全て慈善団体へ寄附すると、
これでタイミングがつかめないだろう! 実に健全な意識の持ち主(笑)。
まあ預かり知らないところでの霊感源なもんで誰も耳を貸してくれないわな。。時代背景における思想的なものか、どちらにしても
キャパシティーをはるかに越えていて、だので関与した割合に応じてコルジブスキー的に作業分担すればいいんだけど、、
と、いちいち登場人物の精神心理にアドバイスしてみる(笑)。
それでいざ蓋を開けてみれば(おい!笑)、執行されるべき最後の内容は寄附になっていて、、でもそれじゃ動機がないぞ?はて?この謎解き。
ヒントはFoalsの「Blue Blood」の歌詞及びビデオの中にあるよ! これは・・・・・・・・まあいいや(笑)

『ペントハウスの謎』・・・こちらにもニッキーが、今度は面倒見のいい優美なオダリスクとして映るんだね(笑)。
さて中国で成功した腹話術師、それが彼女の友人の父親で、親子で語られていた野心的プロジェクト!それは栄光のハイライトとして高級ホテル
のペントハウスに居を構えると、それを実現する劇的なやり方で帰還してみせたまではよかったんだけど、いざ行ってみると帳簿や衣類の荷解き
はあるのに忽然と失踪してしまうの。。父親宛ての二通の封書 二枚のカード 指定場所、蛇 指定場所、豚 ふむ。。
まあこの話は基本的に顧客の趣味を間違ってしまって(笑)、要素としてはハードボイルドでサスペンスで、そしてこちらはもろに時代背景を
反映させていて、まあそういうスパイチックなsociometryとして面白いのかもね。でもエラリーの推理だってちゃんとあるもん
こちらのヒントはMystery Jetsの「Show Me The Light」の歌詞及びビデオの中にあるよ!まあそんな感じで終わり・・・・じゃなくて(笑)、
いよいよ開幕ですね 光を見せて!
大富豪殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-25)Amazon書評・レビュー:大富豪殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-25)より
4150701253
No.1:
(5pt)

長編が面白い

2つの作品を楽しめるエラリイにしては
珍しい作品。
しかしながら、中編のほうは
最後の展開に若干無理(こじつけ感を覚えた)
があるので、長編のほうが
非常に作品としては濃い感じを受けました。

なぜならば、犯人にしてもクイーンにしては
珍しい形式のため。
それは、最後を読めばよくわかることでしょう。

ただ、全体的には存在感は薄め。
大富豪殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-25)Amazon書評・レビュー:大富豪殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-25)より
4150701253



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