悪の起源
- 第三期エラリー・クイーン (12)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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エラリイ、再びハリウッドの土を踏む。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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タイトル「悪の起源」と言うのに期待して読み始めました。 でも実際はそんな事はなくガッカリ感の強い作品でした。 犯人も私的には「悪」と言う感じもなく、多少の意外感はありましたが、期待していたほどではなかったです。 ☆2.5くらいでした。 | ||||
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結局、同じひざまずくんなら人間らしくひざまずきたいだけで さて(笑)、1951年作。舞台はハリウッド、変わった?殺人事件に巻き込まれるエラリー君。現れた若い女性、それを媒介にして沈潜させる ように促す、そんな典型的導入なようで、しかし話はお決まりのものじゃなく、 犯人は犬? 死んだ犬が父を殺したと まあ・・・取り上げる上でまともじゃない(笑)。養女なんだけど過保護とも思える愛情がそこにはあり、この問題に関してガンとして主張を 曲げない頑固さがあった 尊敬 金を残して死ぬは下 仕事を残して死ぬは中、人を残して死ぬが上 満鉄初代総裁 なんか、最近やたらにぎわってる(笑) そんなことでエラリーに懇願しに来たんだね。そういうことで冗談を大まじめにとる(笑)、 否、 大まじめな冗談。しかしお願い来てたのは 彼女だけじゃなく、その亡くなった宝石商の共同経営者の男にも謎の奇妙な小箱の贈り物 こちらは半身麻痺でこもってた。弱味を見せない能力を開発しなければならぬということで、日常生活における用途と自身の嗜好をなるたけ 提供してくれるスーパー車椅子(笑)に乗った暴君 Tampoco 妻 だからこの時期において珍しく大人向けロマンス?の戦術的配置があって、やばい魅力の女(笑) 肉欲的ピクチャレスクに陥るエラリー 笑 まあそれはいいとして、この一冊は見立てオブジェは殺人としてのそれじゃなく、続々と送られてくる奇妙な生物学的脅迫、比重はこちらの インパクトなんだね。威されている者の過去から浮かび上がるある影 これは果たして・・・!? ひび入りの投影イメージ 強い残像 部分が全体と連関した その脅迫のプロセスを吟味する。なんだかんだでクイーンの作品の中でも 最高の頭脳を持った犯人の一人。つまりそれは褒め言葉にならないわけだけど(笑) 病気 裁く そんな現実における不可避の根拠指向は意味を抜きとられてしまったんだね。だので、必要とされることのない雌雄を決する期間ってな ことで、両者ともになかなか手ごわいぜニヤッって心の吹き出しがついてるラストがよかったりする。しかしそれがとりもなおさず、作中で 勃発する朝鮮戦争における代理戦争の趣・様相を呈してたりする 皮肉 さてそれじゃ今回もヒントを 今回の事件のヒントはThe Killersの『Human』の歌詞及びビデオの中にあるよ。 America is raising a generation of dancers かつてそんなことを言った人がいました 拳銃 死 彼 | ||||
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私は【エラリー・クイーン】氏の熱烈なファンであります。同氏との出会いはここ2,3年という短い期間ではありますが、友人同様長さが問題ではありません。その深さが重要であります。私は同氏の作品を書かれた順を追って(多少前後した時もありましたが)読み進めております。それは昨今の日本の漫画同様に、書かれた当時と比較すると変化があり、その変化は大体の場合、良い変化であることが多いのです。私は同氏の作品を出版された順に読むことで、同氏が成長していく過程も創造しながら読んでいます。作家も作品を追う毎によって成長するのだと感じました。今回の『悪の起源』は同氏の丁度中間作品といえるものです。中間というのはデビューしてから最後の作品までの数のほぼ中間。作品の内容ですが、同氏の作品を読み進めてきた人なら、少し違和感を感じる作品になるでしょう。同氏をこよなく愛している方々にとっても、多分物足りない作品になったことでしょう。というのも、他の作品が素晴らしいからなのです。類稀な才能を持つ同氏の作品の中では、少しランクの低い作品です。ですが、同氏のファンであれば、必ず読むべき作品であることも確かであります。どのような人間でも失敗なくして成長は無いということを、著しているような気になります。初めての方が読むような作品ではありませんが、同氏を読み進めている方は必ず読むべき作品でしょう。同氏のファンであるが故に、少し酷評的な感じにはなりましたが、これは愛情所以だということを認識して頂きたいです。是非、同氏の作品を始めから読み進め、ここまで辿り着くことを願っております。 | ||||
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父親の宝石商が犬の死骸と共に送り付けられた脅迫状でショック死したという少女ローレルからの相談を受け、捜査に乗り出したエラリイ。調べが進捗してゆく内に、死んだ宝石商ヒルと、同じく脅迫を受けている共同経営者ロージャーとの間に、秘匿された忌まわしき過去の存在が浮かび上がる。 妖艶なロージャーの妻デリア、その息子で核戦争に備え原始的樹上生活を送るマクガワンなど、登場人物達は皆奇抜だ。しかも舞台がハリウッドと来るのだから、その演出性にも拍車がかかって、まさに映画のごとき様相を呈している。エラリイがデリアに籠絡されてゆくあたりも、名探偵のいつもの明晰さとは対極的な迷走ぶりに苦笑してしまう。 一方で、スリリングなムードも勿論満載だ。因業な不具者のロージャーは異様な支配欲に満ち、そんな彼に邸の者達は追従し、世間の者達は禁忌する。彼に連続して届く、姿の見えない殺人者からの「警告」!一見無関係と思えるそれらの「贈物」の意外な関連性が後半で解き明かされた時、クイーンのその不世出の着想には思わず感服してしまう。 容疑者は途中で覆され、ラストでようやく真犯人が分かるのだが、結局誰も彼を追求することができないままで事件は幕引きとなる。これには面食らってしまうのだが、そこは論理のクイーン、これはこれで、あくまで本作としての最も自然な終焉の仕方なのだろう。 後から判然となるわけだが、この作品にはいたる箇所に巧妙なからくりが仕掛けてある。これらを解くのは決して容易なことではない。だが、謎解きに挫折してもくじける必要などはない。この推理活劇はただそれだけで極上のエンターテイメントなのだから。 | ||||
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ハリウッドものの第一弾であるが、エラリイクィーンにしてはめずらしく読者を引っ掛けよう、犯人を解かせまいとする姿勢がみえすぎかと思う。こんなにぐるぐるこねくり回さなくてもエラリイは面白いのにね。 | ||||
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