緋文字
- 第三期エラリー・クイーン (12)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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本書は短編では名(迷?)コンビとして数々の事件を解決しているニッキー・ポーターがパートナーとして登場し、エラリイの助手を務めた初めての長編作品である。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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珍しく、ベタな浮気問題から発展していくストーリーでした。 まぁ最後にいつもの一捻り?があったから☆3にしましたが、本当は☆2.5くらいかな~。 う~~~~ん・・・イマイチ・・ | ||||
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今までに無い内容に感動 是非ご一読を。 エラリークイーンの真髄 | ||||
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1953年の作品。およそ100年前に発表されたナサニエル・ホーソーンの代表作『緋文字』を下敷きにして、ある推理作家と女流演出家の夫婦を テーマに据えた異色作。君と好きな人が百年続きますようにってなわけだ。 まあ全然関係なかったとして(笑)、さて、構築物の素材となるのはアルファベット26文字ということで、それぞれのアルファベットで始まる ニューヨーク中の地名をメロドラマな三角関係の尾行劇として奔走しなきゃならぬエラリーに同情したくなる一冊だわなあ(笑)。 まあ地味だわな。しかし作者お得意の偏愛対象ダイイング・メッセージを解き明かしたとき、それまでの風景が一変する衝撃へと導かれるんだ。 でもこのダイイング・メッセージが日本人読者にはなんともピンとこないところがあれだけども。。ってなことで、今回もヒントだ! suzumokuの『真面目な人』の歌詞及びPVのなかにあるよ! さて、それはそれとして、地味とは言ったが、実はこの地味っぷりに野心的な主張が織り込まれているのも確かなんであって、奇抜なテーマを 扱った作品とは異なり、身近な領域に属するんだね。つまりパズル空間における論理劇から、より人間心理としての悲劇を重視したスタイルに 移行し、その流れをさらに推し進めてより普通小説的体裁をとっているんであって、つまるところ今現在メインで評価されているミステリの形、 ドラマとしての日常の流れと社会的テーマ、そこに本格推理の要素が加味されているというタイプの原型ともいえるものなんだね。 そしてそれはもはやミステリや小説に限らず、あらゆる媒体で使われている手法なんだから。 結局のところ作家クイーンが、「探偵小説は、しばしば純文学より直截的に時代を反映する」と語ってる通りのことが、変幻自在になっただけ であり、恐ろしく筋が通っていたんだ。そして後からわかるんだねその凄さも。このジャンルにおける伝統と慣習をいかに変幻自在な芸術性で ぶっ壊したのかと。歴史と時代経験の隔たり。でもあんま優劣の問題じゃないところもあって、ここ何十年かの流れってのは、いうならば その歴史と時代経験の隔たりをいかにしてなくすかってことがかっこよかったんであって間違いなく。 しかしその行き着く果てに創造の余地がないのも事実。つまり性質上、説明し過ぎの説明余りなんだね。評論が機能してないともとれるけど、 そもそも誰が見ても、誰が聴いても、誰が読んでも同じような感想しか抱けないなら評論する必要がないんだから。 それでも小説は想像次第であり、音楽もいくら聴き込んだかとゆう愛着の部分があるが、見くびられているのは映像なんだね、視覚言語! けどその揺り戻し運動だってしっかり存在していて、黒澤明監督がなぜ初期のたけしの映画を評価したかとゆうと、説明がましくないって ことであり、結局すごく先見の明があったんだ。それはデヴィッド・リンチ的な観客の反応を愉しむ手法と同じ質のもの。 しかしそれすらもう甘っちょろくなっていて、なぜなら反応してくれるという忍耐力すら期待できないんだから有無を言わさず一体化させなきゃ 駄目だったりする。だから音楽におけるジミヘン的手法とディラン的エモーションでもってして映画を撮ったゴダールの作品がもはや一周回って 新しく感じるんだね(笑)。その説明しないのに納得させれる知性としての感覚ってのが一番なかったんであって。。 そして実はその知性としての感覚がないってのが個人主義の行き着く果てなんだ。本当はただ同じことなんだ。全体主義に内在する個を批判する のと同じように個人主義に内在する全体を批判しなければ時代遅れ。独立する主張、しかし主張の為の主張、逆にいえば何も主張しないって事が 流行っているんであり、よしんばそれを主張として汲み取ろうとしても誰にも判断できないんだ。なぜなら本人がそう言ってるだけなんだから。 もはやその妄想的個人主義においては、普通のことを投げ掛けれる人間が一番新しいという皮肉。。だから『真面目な人』は沁みるんだね。 なんのレビューなんだ(笑)。毎度のことだけど(笑)。でもまあ、、、、さむかぜに沁みるよ君 | ||||
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後期のクイーンは、人間の内面を重視したミステリーが多くなっていくようで。前期のロジカル一徹のミステリーが好きな者にとっては後期のはパッとしない。それでこの作品もそんな後期に書かれた作品で、てんでパッとしない。エラリイが友人の妻が不倫してるかどうかを尾行して調べるという話で、もうほとんどがこの尾行シーンで埋まってる。すごくかったるかったです。まるっきり面白くない。最後にちょっとビックリな深層が用意されてるけど、ダメですよー。もうこの頃は巨匠もネタが無かったのかしらんと思われますね | ||||
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エラリイ・クイーンものといえば見た目良し、家柄良し、頭良しのエラリイが鮮やかに事件を解決するタイプのものが多くて、結構主人公の完璧さが鼻につく感じもあった。ケド、本作では、秘書のミス・ポーターの意志の強さに振り回され、犯人の跡を追うのにえらい手数をかけさせられ、あまつさえ、手がかりをもらえそうな人物には待ちぼうけを食らわされと、ほぼ最初から最後まで翻弄されまくる様が新鮮である。そして、それがあればこそ、最後の謎解きの歯切れのよさにカタルシスを感じることができたのだと思う。 | ||||
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