真夜中の死線
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本作品は、死刑執行までのわずかな時間で、無実の罪をはらそうと奮闘する新聞記者の姿を描くタイムリミットサスペンスだ。 主人公は、高邁な男かと思いきやさにあらず。不倫で前職を追われ家庭不和の中、またまた上司の妻に手を出す女癖の悪いヤツなのである。一発男を上げるしかない主人公は、死刑囚が無実であることをインタビューや当時の状況証拠から導き出していく(出してしまう)。この正義だけに突き動かされていないという点が、主人公のモチベーションに真実味を与える。 クライマックスにかけては、山あり谷ありのジェットコースター展開が待っている。タイムリミットサスペンスとしては最短ではないかな。 | ||||
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『セントルイス・ニューズ』のエヴェレットは、事故にあった同僚の代わりに、その夜死刑になる男へのインタヴューを担当するよう命じられた。ところが下調べを始めると、事実関係に不審な点が浮上してくる。これは無実では? 雰時一分の死刑を止めるべく不埒な記者が夜の街に必死の活動を繰り広げる、絶妙の時限サスペンス! | ||||
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無実であったが、有罪判決を受け死刑を執行されようとしている。その死刑執行日、一人の新聞記者が無実を確信し、死刑を阻止すべく獅子奮迅の活動をする。 こういうシチュエーションなら面白くないはずがない。只、全編の5/6を過ぎてやっと面白くなるので、それまでは我慢して読み進めなければならない。 映画にもなり、後日テレビ放映されたのを観たが、クリント・イーストウッドは面白くなりそうな本は先ず間違いなく読み、映画化するのだなと感心させられる。 | ||||
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’00年、「このミステリーがすごい!」海外編第16位にランクインしたデッド・リミット・ストーリー。また、原題の『TRUE CRIME(トゥルー・クライム)』というタイトルでクリント・イーストウッド製作・監督・主演により映画化もされた。 舞台はアメリカ中部のミズーリ州セントルイス。時はうだるほど暑い7月17日、月曜日。死刑執行まであと24時間、正確に言えば、物語の開始から17時間と40分。この間に、地方新聞の記者エヴェレットが死刑囚の冤罪を晴らし、執行を阻止しようと孤軍奮闘するストーリーである。 彼は事故で瀕死の重傷を負った同僚の代わりに、死刑囚に直前インタビューをすることになるのだが、下調べの段階で不審な点が浮上してくる。ここから彼の奔走が始まる。 本書は、エヴェレットが事の顛末を後に発表した小説の体裁をとっているのが特長的である。これにより、エヴェレットの視点で描かれる一人称の、浮気を繰り返すがなんとも魅力的で人間臭い私生活の“軽さ”。そう、このキャラクター設定こそが、本書をして既存の同類の作品と隔てている大きなポイントだろう。そして、それに対応するかのように三人称で語られる執行前の「死刑囚監視室」に入れられた死刑囚やその妻、牧師、刑務所長らのディテールに富んだ描写が“重み”を持って生きている。ページが進むに連れて両方の緊迫感と臨場感がいやが応でも増してゆくのである。さらに結末部分では、エヴェレットがただの“くそったれ”ではないことがスピーディーに展開される。 本書は、一人称の“軽み”と三人称の“重み”が絶妙に対応した、ストレートな、そして出色のサスペンスである。 | ||||
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プロ中のプロ、キース・ピータースン=アンドリュー・クラヴァンの最高傑作と目される作品、面白くないわけがない。テーマは重い。死刑制度、監獄、冤罪、道路行政、組織の人間関係、政治力、親子関係、不倫等々の問題もあろうが、明年5月21日に施行される裁判員制度を控える今日、人を裁くことへの畏れなども抱かせるだろう。 解説の茶木則雄が達意の文章で書いているように、本作の構成上の疑問は、6年間も裁判で調べられた殺人事件の判決が、たった1日で1人の新聞記者の孤軍奮闘でひっくり返るか? というものだ。そこは小説ということだろうが、この6年間とは一体なんだったのかという疑問や怒りが、読後の感服の後にフツフツと沸いてくる。ほかの読者は違うのだろうか? こういう作品は傑作といえよう。しかも、それ(6年間の捜査や審議)については、ほとんど書かれていない。内藤陳激賞も納得! また、特筆すべきは文章の素晴らしさだ。原文が素晴らしいのだろうが、訳者芹澤恵の格調高く、かつ融通無碍な訳文には唸らされた。この訳者のものを読むのが愉しみになった。 | ||||
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