本能寺の変より四年前。織田信長に叛旗を翻し有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起こる難事件に翻弄されていた。

慶応三年、新政府と旧幕府の対立に揺れる幕末の京都で、若き尾張藩士・鹿野師光は一人の男と邂逅する。

わずか十ヶ月間の活躍、突然の消息不明。写楽を知る同時代の絵師、板元の不可解な沈黙。

カウンター席だけの地下一階の店に客が三人。三谷敦彦教授と助手の早乙女静香、そして在野の研究家らしき宮田六郎。

1944年6月6日、ノルマンディーが僕らの初陣だった。

1860年、日本使節団の来航に沸き返るニューヨークで勃発した奇怪な連続殺人。

奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋は悲しき―百人一首にも登場する伝説の歌人、猿丸太夫が詠んだ歌に秘められた謎。

平清盛の配下である童子・禿髪は、なぜ惨殺されたのか? 首のない五つの死体から、どうすれば探している人物を特定できるのか? 帝の庇護下にあった寵姫を、どのようにして毒殺したのか? ――不可思議な謎に挑むのは、清盛の異母弟にして一族の裏切り者・平頼盛。

ここは夢の楽土か、煉獄か――? 1938年、革新官僚・岸信介の秘書が急死した。

迷宮構造をもつ文書館を備えた、中世北イタリアの僧院で「ヨハネの黙示録」に従った連続殺人事件が。

宮本武蔵は巌流島の決闘に遅れなかった!?　居酒屋の片隅で繰りひろげられる、奇天烈な歴史推理談義の行き着く先は？　第２回ミステリーズ！新人賞受賞作収録の傑作短編集。

始皇帝時代の中国、商家の家宝盗難をきっかけに、港町・琅邪で奇妙な事件が続発する!「甦って走る死体」、「美少女の怪死」、「連続する不可解な自死」、「一夜にして消失する屋敷」、「棺の中で成長する美女」―琅邪に跳梁する正体不明の鬼たち!治安を取り戻すべく、伝説の

謎の絵師といわれた東洲斎写楽は、一体何者だったか。後世の美術史家はこの謎に没頭する。

女だてらに武の道を選んだ毛利玄達は、男装し諸国をめぐっている。

奇想、天を焦がし、城を堕とす。 ときは戦国。

1180年。平清盛は、高倉上皇や平家一門の反対を押し切ってまで、京都から福原への遷都を強行する。

時代の濁流が兄弟の運命を翻弄する。

これは、怒れる神の鉄槌なのか。伝説の地、アララト山で、ノアの方舟調査隊隊員が次々と壮絶な最期を遂げる。

「ナイフの使い手だった私の祖父は十八歳になるまえにドイツ人をふたり殺している」作家のデイヴィッドは、祖父のレフが戦時下に体験した冒険を取材していた。

1945年7月、ナチス・ドイツの敗戦で米ソ英仏の4カ国統治下におかれたベルリン。

歴史学教授のフェントンは悪魔と契約を交わし、時を遡った。

英国史上最も悪名高い王、リチャード三世——彼は本当に残虐非道を尽した悪人だったのか？　退屈な入院生活を送るグラント警部はつれづれなるままに歴史書をひもとき、純粋に文献のみからリチャード王の素顔を推理する。

引退した名警官ガス・ランダーは、ウエストポイント陸軍士官学校のセアー校長に呼び出され、事件の捜査を依頼される。

1905年、ニューヨーク郊外で猟奇殺人が発生。

政府暗号学校に潜む裏切り者は誰なのか――。 第二次大戦下の英国で暗号解読に挑む女たちがいた。

1939年、ベルリン。

アルキメデスの著作を収めた現存する唯一の写本、C写本。

「ヒミコは殺された」という謎めいた言葉をのこして古代史研究家が密室で殺害された。

魔鏡を競り市で手に入れたことで、宇佐見陶子の運命は変わった。

モース主任警部は不摂生がたたって入院生活を余儀なくされることになった。

第二次大戦のさなか、ドイツ占領下のポーランドに“ザ・ハントレス"と呼ばれた殺人者がいた。

警察もなく、盗賊が跋扈していた1719年のロンドン。

帝国陸軍がマッカーサーより奪い、終戦直前に隠したという時価200兆円の財宝。

「ヨシツネに殺される」謎の言葉を残し森川義行が失踪した。彼は佐倉財閥令嬢の婚約者。

19世紀前半の北イタリアは、オーストリアの支配下にあったが、ナポレオンに同調する自由主義者たちが暗躍していた。

1914年、内戦の続くメキシコに、一人の日本人外務省職員が、ある“密命”をおびて潜入、六カ月に及ぶ滞在中、革命軍の指導者パンチョ・ビリャと渡りあい、八面六臂の大活躍をみせた―。

1947年、戦時中に行方不明になったいとこを探すシャーリーは、ロンドンの薄汚れた住宅を訪ねる。

歴史学者・須貝彰は、南仏の図書館で世紀の発見をした。

オスマントルコ帝国近衛新軍に衝撃が走った。四人の士官が突然姿を消し、次々に惨殺死体で発見されたのだ。

1183年。寂れた京都に留まった、平家一門の唯一の離脱者・平頼盛の元に、ある日依頼が来る。

十七世紀、王政復古の英国。

読書好きの軍人&猟犬の異名を持つ“探偵" 異色の英国人バディが、消えた詩人の謎を追う! アメリカ探偵作家クラブ最優秀長篇賞&英国推理作家協会賞新人賞 ダブルノミネートの傑作歴史ミステリ イギリスの実質的な支配下にある19世紀のインド。

法廷弁護士にして裁判官の資格を持つ美貌の修道女フィデルマが解き明かす事件の数々。

1919年、英国領インド。赴任したばかりのウィンダム警部は、英国人高官が殺害された事件の捜査の指揮をとる。

ポーとリンカンの署名付稀覯本が売りに出されたが、売主は公平を期すため、それをある場所に隠し、発見した者に獲得させることにした。

1591年冬。オスマン帝国の首都イスタンブルで、細密画師が殺された。

ヴィクトリア朝のロンドンの貧民街で娼婦が絞殺された。

ケンブリッジの町への帰途にある巡礼一行。

16世紀ロンドン。法廷弁護士シャードレイクのもとに、従弟殺害の罪を問われている少女エリザベスの弁護依頼が舞い込む。

一九一九年春。

1514年夏。

第二次世界大戦末期のヨーロッパ。ドイツ軍占領下のイギリス領ガーンジー島で、三人の他殺体が発見される。

「本能寺の変」の後、遠く離れた地から電光石火で京に戻り、謀反人・明智光秀の首を取る。

1793年。フランスでは革命の混乱が続き、その年、王妃マリー・アントワネットが処刑された。

誰にも言えない秘密を抱えたまま、老父に続いて兄も亡くなった。おまけに家を売買する話も全く架空であったことが判明。

漢城（現ソウル）にある大韓帝国の迎賓館・ソンタクホテル。

第一次世界大戦に敗れたドイツ。極端なインフレと共産主義との闘いで混迷するなか、退廃的な文化も爛熟を深めてゆく。

武士の本懐を貫いた義父・光秀と潔く爽やかに散った男が、命を賭して生涯守り抜いたものとは…。

松尾芭蕉ゆかりの地、東京・深川で水死体が発見された。

疫病が国土に蔓延するなか、王の後継者である兄に呼ばれ故郷に戻ったフィデルマは、驚くべき事件を耳にする。

奇蹟を起こす「聖なる力」の正体を探れ。気鋭の言語学者が挑む『薔薇の名前』と並び立つ歴史ミステリ。

大正十年三月。芥川龍之介は、大阪毎日新聞の海外視察員として上海にいた。

あの名探偵・神津恭介がバイクにはねられ、重傷を負って入院した。だが、思いのほか回復が早い。

日本最古の神社の一つ、奈良・大神神社近くの河原で高校生が殺害された。

古代エジプト遺跡の宝庫「王家の谷」。

広島市内の大学に通う観音崎栞は、実家のある宮島に戻っていた。

銀座の空から落ちてきた軍服の老人は、北京原人の化石を持っていた。

法廷弁護士にして裁判官の資格を持つ美貌の修道女フィデルマが、もつれた事件の謎を痛快に解き明かす傑作短編集。

25歳の新進作家・芥川龍之介は、友人の原田宗助から相談を持ちかけられる。

世界的に有名な京都・伏見稲荷大社の千本鳥居に吊された四人の遺体。

列強諸国に蹂躙され荒廃した清朝最末期の北京。その混乱のさなか、紫禁城の奥深くでひとりの妃が無残に命を奪われた。

狩野永徳の落款が記された屛風「四季花鳥図」。

時は紀元70年のローマ。

私が死ねばよいと思っている人間が七人いる―その言葉を残し、老古代史学者の新藤英二郎は殺された。

取材のためにエルサレムを訪れた作家のモリーンは、白昼に突然幻視に襲われた。

韓国で大ベストセラーの歴史ミステリー。

名探偵・浅見光彦登場から40年! 旅情ミステリーの最高峰 宝石鑑定士・伊藤木綿子に、宝飾メーカーの専属デザイナー・白木美奈子が相談を持ちかけた。

【英国推理作家協会賞ヒストリカル・ダガー賞（最優秀歴史ミステリ賞）受賞】　1975年2月、東ベルリンの〈壁〉に接した墓地で、少女の死体が発見される。

クラウザーとハリエットが捜査を進めるなか、美しい夏に影を落とす第二の事件。

北欧発、超弩級歴史ミステリー三部作第二弾 フランス革命の影響を受け、陰謀と暴力、貧困と死に満ちた1794年のストックホルム。

緑豊かなアラグリンの谷を支配する、氏族の族長エベルが殺された。現場には血まみれの刃物を握りしめた若者。

デンマーク屈指の小説家ユニットと「ガラスの鍵賞」受賞作家が 「童話作家アンデルセン」の誕生に秘められた謎に挑む デンマーク発のノワール・ミステリ 一八三四年、デンマーク--。

幕府軍として新政府に最後まで抵抗した元旗本の中野梧一。

謎めいた社、誰のためとも知れぬ祭から、古代史の新たな真実が浮上する! 奈良・猿沢池の畔に鎮座する春日大社の末社。

女子大生・麻知子の父親が、大金とともに失踪した。不審な電話、謎めいた家政婦の行動に、麻知子は怯える。

920年6月、英国統治下のカルカッタで、藩王国サンバルプールの王太子が暗殺された。

女子修道院で、頭部のない若い女性の死体が見つかった。

心ならずも京から江戸の将軍家へ嫁がされた悲劇の皇女和宮。

史実の謎に挑戦する歴史ミステリー集第２弾！ 織田信長と本願寺との和平秘密交渉役が暗殺された！　事件の謎を解く鍵は、信長自らによって六点鐘と名付けられた南蛮式時計にあった――表題作を始めとする、織田信長が次々に謎を解く「信長探偵帳」を中心に、剣豪・宮本武蔵

都から伊勢神宮へ遣わされた皇女の通い路であった滋賀県土山で、その「斎王群行」を題材にした映画のロケ中に地元の青年が殺される。

歴史上のミステリーの新説で、豪華商品をゲットするのだ!扇ヶ谷姫之、朝比奈亜沙日、そして留学生アナスタシア・ベズグラヤは歴史好きの女子高生三人組。

戦国時代の雄、龍造寺家が鍋島家に取って代わられた謎を解く鍵は、シェークスピアのハムレットに登場する叔父・クローディアスだった――井沢元彦は江戸川乱歩賞受賞作『猿丸幻視行』以来、『葉隠れ』に隠された歴史の真実に迫る表題作をはじめとした才気溢れる歴史ミステリー

国文学者・折口信夫の元に一通の書簡が届いた。

結婚式の10日前、池沢玲子の婚約者・水谷冬樹が突然失踪。

奥州衣川で非業の死を遂げた源義経。モンゴル帝国を築いたジンギスカン。

第一次世界大戦終結直後の一九一八年、英国。

大逆事件の判決が下ろうとしていた明治44年正月。