邪悪
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邪悪の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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刑事といっても真面目な人もいれば、おちゃらけな人もいる。 | ||||
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舞台は1905年のニューヨーク郊外、自身の知識的に空白の時代である点とアメリカ探偵作家クラブ賞受賞という冠から購入しました。主人公のサイモン・ジールは当時証拠として認められていない指紋などの科学捜査に注目している過去に心の傷のある刑事のキャラは書き込まれていますが、その相方となる犯罪心理学教授のシンクレア教授の人物像の描写がやや甘いように思いました。本作はシリーズものとして続編がかかれているようなので徐々に書き込まれていくのでしょう。 事件は「羊たちの沈黙」を思わせる王道のサイコ・サスペンスとなっています。時代をひねりにしている点が新鮮です。また時代考証に力を入れており、当時のアメリカ社会生活がどんなものだったかという点も楽しめる要素だと思いました。 派手さはないものの今後大化けする伸びシロを持った作品だと思います。新し物好きさんであれば先物買いとして手にとってもいいのではと思います。 | ||||
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あまり物語世界に没頭することが出来ず、百数十ページほどで読むのを止めてしまいました。 単に他の面白そうな本を先に読み始めてしまったというのもあるのですが、20世紀初頭のニューヨークという舞台の魅力が伝わってこなかったことも大きかったと思います。また主人公となる刑事も類型的な描写どまりで面白みがありませんでした。 | ||||
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刑事と犯罪心理学の教授のコンビによるシリーズの第1作。アメリカ探偵作家クラブ最優秀新人賞受賞作品。 MWA新人賞他、いくつかの新人賞にもノミネートされたようで、それなりに期待して読んだ。確かにそこそこ面白いと思うものの、この作品が傑作かと言われれば、ちょっと違うかなという感じの、ある意味微妙な評価の作品。作品そのものの出来は、まずまず良いと思うが、受賞作品であるとか、或いは、内容紹介の文にある、「サイコ・サスペンスと歴史ミステリを見事に融合させた」といった説明、また、このかなり強烈なタイトルから、どうしても読む前の期待値が上がってしまい、その意味で若干損をしているかもしれない。 個人的な見解としては、残念ながらこの作品がサイコだとも歴史ミステリだとも思わない。サイコというと、もっとぶっとんだ、それこそトラウマにでも残りそうな陰惨な事件と異常な犯人像をイメージするが、この作中の犯人はそこまで入ってないように思う。また、確かに舞台は20世紀初頭のニューヨーク近郊であるが、それだけで歴史ミステリというのは、頂けない。 変な先入観を持って読まなければ、テンポも良いし、それなりにまとまっているのでなかなか良いと思う。また、この日本語訳が出版されたのが、2011年1月なのに、2作目の翻訳がすでに7月に出ていることを考えると、早川書房も結構力を入れているようなので、遠からず、3作目も訳出されるかもしれない。近年、中途半端に翻訳が止まることが多いので、このシリーズには頑張ってもらいたい。 | ||||
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米国人にとっては、100年前のニューヨーク近郊が舞台ということで、郷愁=ノスタルジーをかき立てられ、物語への 没入度=好感度が上がり、結果評価も上がるという事だと愚考するが、それが無ければプロット自体それ程捻られている訳でもなく、不気味さは 確かに感ぜられるが、緊迫度もそれ程凄い訳でもなく(←ここら辺りが、後書きで”おっとり”と評される所以と思うが...) なにがそんなに”邪悪”なのか... 結果全体としてミステリーとしては普通=☆3との読後感。 それと、肝心なところに、”こじ付け”と”いい加減”な臭いを感じてしまった。 1. 出会って2〜3日なのに、何ゆえ、サイモンはアリステアをそこまで信頼して、絆を感じとるのか? 邪推するまでもなく、サイモンがアリステアの義理の娘を気に入ってしまい、無理やり絆を欲しがっている? 2. 基金からアリステア充てに振り出された小切手を、さらに第三者に譲渡させて、この第三者のサインを偽造する という仕組みの説明があったのだが、アリステアのサインも偽造する必要はないのか? 銀行での換金だと思うが、そんな簡単に銀行騙して横領出来たのか? 公証人役場制度とかは如何活用されていたのか? 3. ボトラーとかいう金貸しだが、名前を確認することも無く、金貸すのか? 100年前とは、そこまでおっとりした時代だったのか? 後からのこじ付けに思えてしょうがないのだが... などなど | ||||
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アメリカにおけるミステリーの最高峰、「MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞」の’10年度ベスト・ファースト・ノヴェル(最優秀新人賞)受賞作。また、セント・マーティンズ社とMWA共催の「第1回ミナトーブックス・ミステリコンテスト」で第1席を獲得、アガサ賞、アンソニー賞、マカヴィティー賞の各新人賞にもノミネートされた、ステファニー・ピントフのデビュー作である。訳者はT・ジェファーソン・パーカーの諸作の翻訳で有名な七搦(ななからげ)理美子。 1905年、ニューヨークの北の郊外ドブソン。警察官が署長と‘わたし’こと30才の刑事サイモン・ジールのふたりだけのこの静かな町で、11月7日、実に1893年の冬に起きて今だ未解決という農夫の射殺事件以来という、若い女性の惨殺事件が起きた。現場へ駆けつけ初動捜査を行った‘わたし’のもとへ、コロンビア大学法学部教授で仲間と犯罪学研究所をひらくシンクレアなる52才の男が、電報を寄こしたうえで訪れる。彼は、自分が3年間にわたって研究対象としてきた、今でいう社会病質者(ソシオパス)のフロムリーという男こそ最重要容疑者だと言う。 ストーリーは6日間の‘わたし’とシンクレアの、困難を極める捜査が描かれる。ようやく指紋による鑑別方法がロンドンのスコットランド・ヤードで採用されたばかりのこの時代に、被害者の日常や人間関係を調べて容疑者を洗い出すという地道な捜査と並行して、行方不明のフロムリーの捜索が行われる。この6日間に状況は、新たな死体発見を含めて二転三転、エピローグを入れても470ページの393ページに至ってまたしても殺人が・・・。 本書は、過去の出来事で心に深い傷を負った‘わたし’とエキセントリックなシンクレア率いる犯罪学研究所の面々が異彩を放つ、20世紀初頭の緊迫感と不気味さを漂わせながらもどこかノスタルジックな秀作である。 | ||||
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