イスタンブールの群狼



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初公開日(参考)2008年01月
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長編小説

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イスタンブールの群狼 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

2008年01月24日 イスタンブールの群狼 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

オスマントルコ帝国近衛新軍に衝撃が走った。四人の士官が突然姿を消し、次々に惨殺死体で発見されたのだ。スルタン臨席の閲兵式を間近に控え、早期解決をもくろむ司令官は、聡明で鳴る宦官ヤシムに調査を託す。死体が指し示すのは、近代化のために抹殺されたかつての最強軍団イェニチェリの残党だった。背後には不穏な動きが見え隠れする…見事にアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞を射止めた、歴史ミステリの傑作。 (「BOOK」データベースより)




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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.7:
(4pt)

主役はイスタンブールの街

ドラマ「オスマン帝国外伝」をずっと見ていて、ちょうどオスマン帝国に興味を持っていたところにこの作品をみつけました。1800年代前半のイスタンブールで、新設軍である近衛新軍の兵士が連続して殺される事件が起き、危機感をおぼえた司令官が聡明な宦官ヤシムに解決を依頼するというお話です。
ジャンルとしてはミステリに入りますが、やはり歴史学者が書いたミステリというべきか、歴史好きでおっとりした作風が好きな方にあうと思います。動機やトリック、種明かし重視の本格ファンや、スリリングでスピーディなエンタメ・アクション好きが読むと期待はずれになるかもしれません。あとがきで訳者が書いておられるように、主役はむしろ、イスタンブールというエキゾチックな街だという気がします。いかにもイギリス人作家らしく、くすっと笑えるユーモラスな部分も多いです。

イスタンブールに住んでいる様々な人種、宗教、階層の人たちを描いて秀逸です。アルバニア人のスープ屋親方、皮なめし職人たち、質のよい野菜を売ることを誇りにしているギリシャ人の八百屋、気のいいオカマちゃん、すでにロシアに滅ぼされてしまったポーランドの大使、ロシア大使の若すぎる美人の奥様、そしてオスマン皇帝のスルタンにフランス人の母后、黒人宦官長、スーダンから連れてこられた文書管理室の賢い青年奴隷などなど。翻訳はちょっとわかりにくいところがありましたが、人物のセリフがそれぞれにふさわしい言葉使いに書き分けられていて、リズミカルに生き生きとして楽しいです。
もちろん歴史の勉強にもなります。他国が恐れたオスマン帝国最強の軍団イェニチェリのことは知っていましたが、最後は傲岸不遜になってやりたい放題、市民にも憎まれた末に静粛されたというのは初めて知りました。オスマン帝国は同じ王朝が数百年続いた稀有な例ですが、それはキリスト教に凝り固まって他宗教を迫害した西欧とは違い、異なった人種や宗教を受け入れたゆるやかな統治の仕方のためだったということがよくわかります。文化的にも科学分野でも、昔はオスマンの方がずっと先進国だったわけですが、もしこのまま存続していたら、今頃世界はどうなっていただろうと考えることがあります。
イスタンブールの地図を広げながら読めば、さらに旅情を感じるのではないでしょうか。有名所もたくさん出てきますし、様々な街区の説明もあります。また、主人公ヤシムの作る料理がものすごくおいしそうで、香りまで漂ってきそうです。自分でも作りたくなりました。

事件の黒幕は意外な人物、意外な動機でした。近代に向かって国が変化していく苦悩のようなものも描かれていて興味深かったです。
また、訳者あとがきも楽しいです。作品に関係した部分についての簡単なオスマン帝国解説と、おすすめの関係本、小説が紹介されていてどれも読んでみたくなりました。作品にも出てきた牛の胃ハチノスのスープの詳しいつくり方も出ています。
イスタンブールの群狼 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:イスタンブールの群狼 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151775013
No.6:
(2pt)

翻訳に要工夫

内容は別にして、日本語の翻訳が酷い。トルコ料理等への関心は認めるが、日本語の基本が疑わしい。内容的には面白いはずだが、残念だ。
イスタンブールの群狼 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:イスタンブールの群狼 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151775013
No.5:
(2pt)

むずかしい

期待してたのに、さっぱりストーリーを追えなかった。
誰が何をどうした、という基本的な主語・述語がさっぱりわからない文章が多いような気がします。
他のレビュワーの方も書いてますが、これがすらすら読める人は尊敬します。

それからこれは翻訳の問題だと思いますが、表現が野暮ったいという(ぶきっちょ、ぐいと、まんじりと、あたふたと 等々)

料理と屋台・市場の描写に★2個
イスタンブールの群狼 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:イスタンブールの群狼 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151775013
No.4:
(3pt)

ちょっと難しい本です。

よく知らない国の、よく知らない時代の話なので、情景を思い描くのが難しい。
正直、すごく挿絵が欲しかった。
また難しい言葉や、分かりにくい表現も多い。
この本をスラスラ読めて、ちゃんと理解できる人ってスゴイと思う。
私はパソコンを前に置いて、色々調べながら読みました。
ストーリーは途中まで非常に良いのですが、終盤(特にクライマックス)つまらなくなりました。
ちょっとやり過ぎではないかと。
イェニチェリどっかいっちゃうし・・・。
最後までメインは『対イェニチェリ』でいってほしかった。
苦労して読んだだけに、ちょっとガッカリ。
イスタンブールの群狼 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:イスタンブールの群狼 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151775013
No.3:
(3pt)

エキゾチックなハードボイルド

19世紀のトルコを舞台にしたミステリです。推理より行動を重視したストーリーは、本格ではなくハードボイルドのお約束に従って書かれています。
トルコを舞台にしているという異国情緒なエッセンスを除けば、平凡な話に思えます。
続編が書きたいらしく、シリーズキャラクターとなりそうな人物を揃えていきますが、他の作品でも探偵の周りにこんな役割のキャラクターが良くいるなという人ばかりです。(ちなみに本国では続編がすでに刊行済み)
唯一、「フリーランス」の意味に爆笑しましたが、他は都合の良い女性が出てくることも含めて、良くある話です。
イスタンブールの群狼 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:イスタンブールの群狼 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151775013



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