マカヴィティ賞(長編賞)

英国の有名オークションに出品されたジュエリー。それはジェマの友人エリカの父の形見で、行方不明のものだった。

美味しいビストロと居心地のいいB&Bで休暇を過ごすためにスリー・パインズ村にやってきた占い師ジャンヌ。

それはありふれた自動車事故だった。加害者の中年女がこう言うまでは。

亡き元妻と住んでいた息子・キットの親権も得て、警視キンケイドの一家は真の家族になりつつある。

17年前の吹雪の夜、雪におおわれた放牧地で若い娘の全裸死体が発見された。

“聖家族病院”の病理医クワークは死体安置室の遺体にふと目を止めた。

オスマントルコ帝国近衛新軍に衝撃が走った。四人の士官が突然姿を消し、次々に惨殺死体で発見されたのだ。

高級車の後部座席を事務所代わりにロサンジェルスを駆け巡り、細かく報酬を稼ぐ刑事弁護士ミッキー・ハラー。

平和なダウンタウンで起きた、ライフル狙撃による無差別殺人。容疑者は6時間後に特定された。

モスクワのうらぶれたアパートで体を売って生きる少年、ヤーコフ。

メキシコの麻薬撲滅に取り憑かれたDEAの捜査官アート・ケラー。叔父が築くラテンアメリカの麻薬カルテルの後継バレーラ兄弟。

弁護士スティーヴ・ソロモンは、鳥の密輸入をめぐる裁判で、女性検事のヴィクトリア・ロードとはじめて顔を合わせる。

酒のせいで親友を亡くし、アイルランドを離れていた私立探偵ジャックが帰郷した。

デクスター・モーガン。表の顔はマイアミ警察の鑑識技官であり、人当たりのよい好青年。

オレンジ出荷工場の廃屋で、首を切り落とされて殺害されたジャニル。

衆人環視の浜辺で女性が絞殺された。目撃者は皆無で証拠も波に洗われ、被害者の身元さえつかめない。

酒のせいで警察を辞職する羽目になったジャックは日々行きつけの店で飲んだくれ、飲まないときは読書をするか、前職を活かした探偵業にいそしんでいた。

11月の深夜、警察署へ呼び出された私立探偵ビル・スミスは、甥のゲイリーと思わぬ再会を果たす。

指名手配犯が逆さ吊りの惨殺体で発見された。

ウィジーは骨董品をあちこちでピックアップし、ディーラーに卸す「ピッカー」。

丘陵地帯の奥深く、犬が咥えてきたのは少年の骨だった―20年前に殺された少年の無念をはらすべく、ハリウッド署の刑事ハリー・ボッシュは調査を始めた。

境遇を越えて友情を育んできた、ショーン、ジミー、デイヴ。

謎のメールを解読して妻のエリザベスが生きていることを確信したベックは、彼女の居場所の手がかりを探し求める。

赤ん坊の頃、実の父親から硫酸をかけられ顔に大火傷を負ったジョーは、施設にいるところを政界の実力者ウィルに引き取られた。

1963年冬、イギリスのダービーシャー州の寒村から、13歳の少女アリスン・カーターが消えた。

80歳を過ぎた今、70年前の夏の出来事を思い出す―11歳のぼくは暗い森に迷い込んだ。

運河に吊るされた幼女の死体は脳の一部が抜き取られていた。

時は一九二一年、イングランドの美しい田園で起きた猟奇殺人事件。

猛暑に焼かれる夏の盛り、干上がった貯水池から、半世紀前に沈められた村があらわれる。