スリー・パインズ村の無慈悲な春
- ガマシュ警部 (4)
- スリー・パインズ村シリーズ (4)
- 交霊会 (29)
- 儀式 (103)
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早く読みたくて読みたくて、どんどん世界にとりこまれていきます。 ガマッシュ警部の人間性や彼を取り巻く人たちの人物像も良く描かれていて、事件を通して、人間の本質や裏側について考えさせられます。 はやく次が読みたい!!! 早く翻訳本だしてください!!! | ||||
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これは1冊めから読まないと分んないスッキリ! このシリーズ、場所・登場人物はほぼ同じ。同じ田舎村で3回も殺人が起きてるわけですねぇ。 で、それぞれの殺人事件はちゃんとそれぞれの一冊の中で解決されます。ま、読み切りですわ。 でも、シリーズ通しての事件がありましてですね。警察内部のゴタゴタ。いやぁ、1冊目読んでた時はこんなことになるとは思いませんでしたね。殺人事件をじゃまする厄介者くらいにしか思わなかったけど、まさかそんなこととはね! 警部補の警部へのラブラブっぷりも砂を吐くほど。警部の息子に嫉妬しちゃう!残念だけどBL展開ではないですよ?でもこたえられないなぁこの臆面のない感じw ホントに1冊目の翻訳がみょうちきりんで読みにくいのだけがもったいない。これ、海外ミステリの中でもすごく面白いと思います! | ||||
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カナダのクリスティーと称される現代女流本格ミステリー作家ペニーの人気シリーズ名探偵ガマシュ警部待望の第3弾です。ガマシュ警部は本書の帯にも書かれている通りに欧米で現代のポアロと呼ばれている様ですが、私にはクリスティーのもう一つのキャラクターであるミス・マープルが暮らすセント・メアリ・ミード村とガマシュ警部が犯罪捜査に赴くスリー・パインズ村のホーム・グラウンドの共通性がより強く感じられます。私が一つ密かに心配しているのは、スリー・パインズ村では毎回お馴染みのレギュラーの村人達が登場して必ず殺人事件が発生しますので、必然的に被害者と加害者が姿を消す訳で段々と見知った村人達が減って行くのではないかという危惧の思いです。 スリー・パインズ村の人気のB&B店〈オリヴィエのビストロ〉で催し物好きのガブリが今回企画したのは泊まり客の占い師ジャンヌによる降霊会だった。店内の盛り上がりに欠ける催しが終わった後で誰が言い出したのか忌わしい旧ハドリー邸に場所を移してもう一度開催しようという話がまとまる。イースターの晩に面白半分の気持ちで集まった村人達だったが、次第に皆が屋敷の邪悪な雰囲気を感じ出す中で再び思いがけない死が訪れる。 現代女流本格ミステリーの担い手である著者は黄金時代に活躍したクリスティー女史の様に派手なトリックはありませんが、犯罪に至る人間心理を重視して深く掘り下げる作風で、古典ミステリーではお馴染みの名場面の最後に関係者を一堂に集めて容疑者それぞれの動機の可能性を論じて行き真犯人を絞り込むガマシュ警部の手際が鮮やかで迫真の説得力を感じます。太陽の様な被害者マドレーヌの不吉な旧ハドリー邸での異常な死を巡る謎は怪奇の色も濃く文句なしに魅力的ですが、今回の肝はやはり第1作から言及されて来たダークな過去のアルノー事件の全貌が明かされ遂に一応の決着がつくドラマチックな顛末でしょう。ミステリー的には最初から黒幕の正体を明かしておいて尚且つ最後に逆の意味での驚きを用意する仕掛けがお見事です。ガマシュ警部が自身に対する新聞の中傷記事がエスカレートして行き遂に矛先が娘にまで及んだ時に辞表を出し自らを犠牲にして家族を守ろうとする姿勢や、例え問題のある部下でも決して見捨てず根気良く教え諭し良い面を引き出して行く態度等が示す性格の人間的魅力には胸を打たれ思わず込み上げて来る物がありまして、滅多にいない真実の意味での心優しき名探偵として記憶されるべきだと思います。 現代英米ミステリー界では軽めのコージー・ミステリーの人気が高く重厚な本格推理長編は少数派であるせいでしょうか本シリーズの翻訳ペースがやや遅いのが気になりますが、高品質で信頼の置けるかけがえのないシリーズとして未訳の3冊を含め今後も紹介を楽しみに待ちたいと思います。 | ||||
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