ローズ・コード



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初公開日(参考)2022年07月
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長編小説

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ローズ・コード (ハーパーBOOKS)

2022年07月19日 ローズ・コード (ハーパーBOOKS)

政府暗号学校に潜む裏切り者は誰なのか――。 第二次大戦下の英国で暗号解読に挑む女たちがいた。 本の雑誌が選ぶ2019年度文庫ベストテン第1位(本の雑誌増刊『おすすめ文庫王国2020』) 『戦場のアリス』著者が放つ最新作! 全米ベストセラー! 第二次世界大戦下、社交界の令嬢オスラは国に召喚され、ブレッチリー・パークに辿り着く。 そこには秘密裏にドイツの暗号解読に挑む政府暗号学校があった。 オスラは下町育ちのマブ、パズルの名手ベスと知り合い友情を育むが、ある事件から3人に悲劇が訪れ―― 7年後、オスラは差出人不明の暗号文を受け取る。 それはかつて自分を裏切った友人が助けを求める手紙で……。 陰謀渦巻く歴史ミステリー!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点9.00pt

ローズ・コードの総合評価:8.50/10点レビュー 10件。Aランク


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(9pt)

暗号解読に青春を捧げた三人の若き女性の友情と恋と愛国心

「戦場のアリス」、「亡国のハントレス」に続く現代史ミステリーの第三弾。欧州戦線の行方を左右したと言われるイギリスのナチス暗号解読施設を舞台に、戦時下で出会った若い女性三人の友情と恋と愛国心を描いた極上のエンターテイメント作品である。
社交界デビューしたばかりの上流階級の娘・オスラ、ロンドンの下町育ちの元気な長身女・マブ、厳しい母親に縛られて何事にも自信を持てない田舎娘・ベスの三人が出会ったのは、ナチスのエニグマ暗号を解読するために英国が設立した秘密施設「ブレっチリー・パーク」だった。生まれた階級も育った環境も異なる三人だが、一風変わった人材ばかりが集まり、業務は厳しいものの寛大な雰囲気の中で友情を育み、無二の親友となった。三人それぞれに恋をし、それを互いに助け合っていたのだが、ある事態をきっかけに互いに憎み合うようになる。そして終戦後の1947年、友情を壊し、愛する国を裏切った敵に立ち向かうため、三人は再び力を合わせて戦うことを決意する…。
実話をベースにしているために、イギリスの暗号解読施設の実態がリアルで迫力がある。しかしそれ以上に、三人の若い女性の戦時下ならではの恋と成長が印象的。エリザベス女王の夫・フィリップ殿下を始めとする実在の人物や史実に大胆な解釈と脚色を加えた物語の完成度は、これぞ歴史ミステリーの醍醐味と言える。700ページを超える長大作だが、一気に読み進めたくなる力強さを持っている。
ケイト・クインのファンにはもちろん、現代史ミステリーのファンに自信を持ってオススメする。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.9:
(4pt)

読み応えあり

ナチスドイツの暗号解読に携わった女の子らの話。読み応えあり。面白く読みました。ただ、誤植?変換間違いを3か所見つけた。
ローズ・コード (ハーパーBOOKS)Amazon書評・レビュー:ローズ・コード (ハーパーBOOKS)より
B0B1D7WF11
No.8:
(4pt)

鮮やかな映画を見ているようでした。

「戦場のアリス」ほどスリリング感はなく、
しかもロマンスの部分が全般につまらなかったけど(特にフィリップは読みとばし!)
女主人公3人のキャラ立ちと後半の盛り上がりは上出来で
戦前英国の香り漂うような映画を観ているような鮮やかな終盤。

ケイト・クインは現代版ケン・フォレットのように史実とフィクションを織り交ぜて
歴史のすき間を覗かせてくれて、深い読後感が与えられる。

しかも彼女の3部作どの作品でも、
今は名も残っていない女たちが、なんと勇敢に生きて任務を全うしていることか!

その姿に力をもらえる。

そして、前作では「ソ連女子空爆隊」や「ナチハンター」をWikipediaで調べたように
今回は「ブレッチリー・パーク」を調べ
知らなかった事をたくさん教えてもらえて感謝もするのです。
ローズ・コード (ハーパーBOOKS)Amazon書評・レビュー:ローズ・コード (ハーパーBOOKS)より
B0B1D7WF11
No.7:
(5pt)

大戦の時代、三人の個性的なヒロインの物語を疾走感たっぷりに交錯させたスケールの大きい物語

この作品にはどこにもブレーキが付いていない。読み出したら止まることができない。約750ページに渡る長大な本なのに、どこにも。それだけでも凄いのだけど、この作家の歴史に材を取った取材能力も努力も凄い。あらゆる歴史的事実の上に重ねてゆく個の物語は、途轍もないエネルギーを持つ。それを抱えた主人公たちは、実在の人であれ、架空の人であれ存在感が半端じゃない。そこがケイト・クインという作家の最大の強みなんだ、と三作目でも改めて再認識。

 そもそも複数主人公を並行させ、それぞれの物語を疾走感たっぷりに交錯させたスケールの大きい物語を作るのが上手い作家なのだが、本作では、大戦中の英国を舞台に、個性豊かな三人の女性、オスラ、マブ、ベスの物語を交錯させつつ、それぞれのラブストーリーと運命とを描き分けてゆく。

 壮大なスケールの作品である。第二次大戦において英・独の戦略を分けた、知られざる暗号解読戦争。そこに携わった人々の運命。綴られるのはそうした確たる事実の上に載せられた物語と個の人間たちの魅力。

 実際にあった暗号解読の秘密施設は<ブレッチリー・パーク>ことBP。この場所は、戦中はトップ・シークレット下に置かれた極秘の施設であり、暗号解読戦争の勝利を英国にもたらした基地なのだが、用済みとなった戦後は、多くの職員ともども用済みとされ、放置され、廃墟化したようである。現在は、マル秘事項が多分に解除され、丁寧な復元の上公開されている大変美しい場所となっているので、是非訪れて欲しいと作者があとがきで保証している。

 物語はもちろん史実を題材にして個々のストーリー時は作者の創り出したフィクションである。しかし現実の記録や歴史に基づいたところが多く、実名で語られている関係者も多い。驚くのは現エリザベス女王が幼少の頃から登場すること。夫であるフィリップ殿下の、婚姻前に実際に交際していたのがヒロインの一人オスラであること。フィリップ殿下の若かりし頃がとても活き活きと描写されてとても庶民的で親しみやすい存在に描かれていること、なお戦地となった大西洋で従軍していること。オスラは実在の人物を作者が慮って、苗字こそ架空とされたが、実在の人物をモデルにしていること。ケイト・クインという稀有な作家の、史実に材を取った小説の面目躍如たる史実からの豊穣な想像力が多分に活かされた作品なのである。

 またトリッキーでミステリアスな作品構造も魅力である。1939年12月にメイン・ストーリーは始まるのだが、1947年11月「ロイヤルウェディングまで11日」というような謎めいた章が挿入される。そこでは短いページ数の間で、三人の女性のそれぞれの運命が暗示されているかに見える。中でも暗号解読の中核にいるベスは<時計の中>という別立ての章を用意され、彼女だけは奇怪な場所で拘束され、ロボトミー手術まで暗示されている、という異様で危機的な状況にあることが、初期時点で描かれてる。いつもながらの意味深な凝った構成である。1939年のメインストーリーが1947年の現在に追い着くまでの壮大な物語を読者は辿ってゆくことになるだろう。

 暗号解読という困難な仕事を引き受ける特殊だが実在したという機関ブレッチリー・パークは、それにしても魅力だ。読んでいるうちに愛着さえ覚える。ここに集まる職員たちの強い個性とそれぞれの能力。それ以上に、きつい労働条件と秘密保持の制約の中で結束する仲間、師弟の絆の強さ。ラスト近くでこのことが確認される。涙腺を刺激される感動的なシーン。

 職場では、章が変わる毎に登場する<ブレッチリー空談>という数行のユーモラスで謎めいたコラム。<いかれ帽子屋お茶の会>という名の仲良し職員たちによる青空読書会では世界の古典が取り上げられ、一部人気や書評が聴かれるので、この辺りも読書子にとっては電気的刺激もの。何と多面的に楽しむことのできる物語だろうか。
ローズ・コード (ハーパーBOOKS)Amazon書評・レビュー:ローズ・コード (ハーパーBOOKS)より
B0B1D7WF11
No.6:
(4pt)

作者独特のストーリー作りに感服。3作とも戦時の女性の活躍を活き活きと描いてる。

同作者の本で3冊目。面白かった。戦場のアリスほどハラハラしなかったが。後半になるに従ってストーリーが複雑になり、この作者の術に嵌ってしまう。ページをめくるのが止まらなくなっていく。ただ全体として前半が冗長な感あり。760ページは長すぎ。特に私の様に寝転がって読み続けたい人間にとっては、この文庫は重すぎて腕が痛くなるし、厚すぎて見開きの奥まで文章が続くので、ちょっと読みづらかった。
ただそれを考えても、この本は十分面白く、読みごたえがあり、次作を楽しみにしたいです。
ローズ・コード (ハーパーBOOKS)Amazon書評・レビュー:ローズ・コード (ハーパーBOOKS)より
B0B1D7WF11
No.5:
(5pt)

登場人物が興味深いです

ストーリー展開と登場人物の関わりが興味深く
面白かったです。
ローズ・コード (ハーパーBOOKS)Amazon書評・レビュー:ローズ・コード (ハーパーBOOKS)より
B0B1D7WF11



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