狙撃手ミラの告白
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狙撃手ミラの告白の総合評価:
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今までなんとなく知ってたリュドミラ・パヴリチェンコだったが、 知らなかったことがたくさんあり興味深かった。 ただ、アレクセイ・パヴリチェンコが架空のキャラクター(実在はしたが)にも関わらず非常に不愉快でうざすぎる。 途中から読み進めるのが大儀になった。 最後の場面を盛り上げるためだと思うけどちょっとやりすぎ。 訳者の方の訳し方が上手で、とても読みやすかった。 この訳者の別の本も読んでみたい。 | ||||
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ケイト・クインの「戦場のアリス」「亡国のハントレス」「ローズコード」と読んできた。 どれも魅力的な勇猛果敢な女主人公が印象的 前半7割くらいは、前作に比べ単調 ひたすら身を隠し影から敵を狙撃するのだからまあ仕方ないのだけど。 それに実在の人物だから、あまりな脚色はできなかったのだろう それでも戦争を知らない世代の私に 日本ではあの戦時中「銃後の妻」という言葉しかなかった時代 ソ連では男と同等に、訓練を受けた女たちが最前線で戦い戦死していったことを教えてくれた。 ローズベルト大統領暗殺計画を、スリリングに脚色してあり楽しめたし エレノアとの交流も殺伐とした中の温まるエピソードだ。 ただあのテディの指輪の件はあまりにも作り過ぎのように思われる。 リュドミラ・パヴリチェンコ 回想録を残し家族に囲まれた最期を迎えられたことは、ある意味、報われた人生だったのかもしれない。 追記 この史実を元に書いたと思われる直木賞候補とかアガサ賞とかになった「同志少女を敵を撃て」は 本当に子どもじみたつまらない作品だと思った。 そんな「カワイイお話」がもてはやされる今の風潮を怖いとも思う。 | ||||
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現在、現時点で、数少ない正統派冒険小説の担い手のトップ・ランナーは、間違いなくケイト・クインという女性作家である。印象的なヒロインと、緻密な考証に基づいて描かれるスケールの大きな戦争時代の冒険とロマン。かつての冒険小説のほとんどが男性作家であったことを思うと、今、この時代だからこそ、戦争の物語の渦中を駆け抜ける女性たちの存在が際立って見えてくる。 現在の女性であったかもしれない過酷な戦争の時代を生きた女性たちの日々を、この作家はいつも活き活きと力強く描き切ってくれる。そして、ぼくのような男性読者であれ、戦争という最も過酷な状況を背景に、この作家が作品毎にこれでもか、これでもかと言わんばかりに叩きつけてくるストロングな女性の生き様にその都度、感動を覚えざるを得ない。 本書では戦争中にソ連側の狙撃兵として300人以上のナチの兵士を射止めたと記録される実在の女性を描く。単独主人公としては本書が初だそうだが、やはりこの作家は主人公の周りに男女を問わず魅力的な個性を複数名配置して、ヒロインの人生に大きな影響を与えるというとても人間的な物語の進め方を得手とするらしく、本書でもぼくは印象的な数名のキャラクターの運命についてもヒロイン同様に動悸や興奮を抑えることができぬまま、物語世界にどっぷり浸かり込んでしまった。 中でも舞台に加わった山の老猟師ヴァルタノフは印象的な存在であった。ナチによって全滅させられる猟師の経験と知恵とをヒロインが敬意とともに学び取ってゆく姿は、年齢の近い同僚や胞輩たちとの恋愛に近い友情とは別の何か生命力に繋がる糸であるようにも思われる。 物語は1942年、第二次世界大戦の終戦が近づく時期、ワシントンDCに招かれたソ連軍の女性狙撃兵ミラことリュドミラ・パブリチェンコの登場に始まる。しかも彼女をつけ狙う謎の狙撃者の視線を通して。そしてその時代を遡ること5年、1937年にスタートするミラの過去とが交互に語られ展開してゆく。女性としての恋愛と結婚、そして十代での出産と夫との離別と軍隊での憎むべき再会。 運命に翻弄される女性でありながら、誰よりも強く正確なスナイパーとして育ちつつ、惜しむべき同胞たちの死を体験させられる。残酷な死に囲まれながら自らも砲弾を浴び、さらに復活する志を持つまでの試練の時代。 多くの世界、多くの時代が人間を消耗させ、そして別の人間を創出してゆく。そんな物語をこれまでの作品でも書き上げ、それでいて主人公の女性たちに高らかな賛歌を捧げてきたのがケイト・クインという著者である。物語力は秀逸だし、創り出される個性たちの魅力もまた、どの物語でも強烈である。毎年、一作、あまりに強烈で印象的な時代とそこに生きた女たち、男たちを描いて、今年も改めて愉しませて頂いた。 知られざる狙撃者でありながら実在の人間であったことをここで物語られたミラという一女性の過酷な人生に、読者として少しでも近づき、寄り添うことができたことを心から幸せに思う。暴力を憎みながら銃を取らざるを得なかった時代の不幸を激しく憎悪しながら、だけれども。 | ||||
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読書だヨ!! | ||||
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実在のスナイパー、リュドミラ・パヴリチェンコの伝奇をほぼそのままなぞったような内容。後半のアメリカ訪問である一つの事件(フィクション)が発生するが、解決が映画みたいな内容で脱力してしまった。ドレスを着たまま敵を追いかけるのは、主人公の魅力を損なってないか? | ||||
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