紙の迷宮
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上だけを人から譲って貰い読んだ処、面白くて下を探していたのです。 彼の別の本もあれば、読みたいです。 | ||||
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デイビッド・リス『珈琲相場師』の続編的小説。こちらがデビュー作で、つぎに時代的にさかのぼって『紙の迷宮』の主人公の祖父を主人公とした『珈琲相場師』を書いたという経緯らしい。本作は、株式市場草創期のロンドンが舞台。やはりいろいろと権利や職業が制限されていたユダヤ人が主人公。当時は警察すら存在しない時代で、主人公は元プロボクサーで私立探偵のようなことをしている。もちろん、当時はプロボクサーも私立探偵も職業としては存在していない。主人公の父親は株式市場で仲買人をしていたが最近事故で死んでいる。それを殺人と疑う人物が、捜査を依頼してくる。依頼人の父親も主人公の父親と関係がありやはり殺されたというのだ。そしてその時、大量に所有していたはずの債券がなくなっているという。捜査の過程で、ロンドン銀行や南海会社など株式市場・債券市場を作りつつある大立物が浮上し、さらに紙の資産の取引に不正があるのではないかというところで、株取引と関わりがあるストーリーにもつながる。当時は市場自体ができていないし、当然現代では不公正な取引として認められないことへの保護策もできていない。そういう稚拙な市場で、なんの価値もない「紙」に共同幻想で価値を見いだしていく時代の哲学というものが垣間見えて面白い。内容としてはそういう株取引よりも、ハードボイルド的要素が強いが、ハードボイルド時代劇という楽しみ方をすればかなり面白いと思う。当時は犯罪捜査といえば、悪人をみつけて叩きのめすというものしかないなかに、主人公は哲学的思考つまりは推理というものを取りいれて、犯人や動機などを捜査するという手法を発明するなど、時代背景を考えるとなかなかすごいことをしている。証券市場に興味がある人で、それを舞台にしたエンターテイメントを読みたいと考えている人には、読む価値のある逸書。 | ||||
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舞台は警察も無く盗賊が幅を利かせていた1719年のロンドン。主人公は元ボクサーでユダヤ人の調査員。 ストーリーは父親の死の真相を探るうち、草創期の株取引に絡む謎にまで発展する。上下巻だが謎が謎を呼ぶ展開であきさせない。 そして読み進むうちに明らかになるのは、謎だけでなく、ロンドンの紳士たちの意外な姿。歴史の香り漂うミステリだが、株の話だけに今読むと、とってもスリリング。 | ||||
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