ネヌウェンラーの密室



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初公開日(参考)1996年01月
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長編小説

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ネヌウェンラーの密室(セルダブ) (講談社文庫)

1999年11月01日 ネヌウェンラーの密室(セルダブ) (講談社文庫)

古代エジプト遺跡の宝庫「王家の谷」。新発見された王墓に足を踏み入れた大学の考古学研究室一行を待っていたのは、出口なき死の迷路であった。一人また一人と罠に落ち、血にまみれた死体と化していく。四千年の時を超えて繰り返される惨劇は、古代の呪いか、殺人者の魔の手か。本格歴史ミステリの傑作。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.50pt

ネヌウェンラーの密室の総合評価:4.09/10点レビュー 11件。Dランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(7pt)

インディ・ジョーンズみたいだった

古代エジプトの遺跡の中で起こる連続殺人事件。
そう聞くと誰もが殺人事件の謎解きを連想するだろう。私もそうだったが、さにあらず、これは“ミステリ”というよりも“ミステリー”の方が正解と云える作品。
つまり本作で主眼となっているのは遺跡に仕掛けられた殺人装置の謎解きなのだ。

本作では情報文化大学の遺跡発掘チームの面々に、同行する漫画家梓美紀ら一行、道中で大学チームの元同級生に出逢い、同行する事になった雑誌記者の新郷の合わせて11名が主たる登場人物なのだが、このうち8名もの死者が出る陰惨な物語となっている。しかし彼ら・彼女らはあくまで誰かの手によって殺されるのではなく、ネクエンラー王が王墓内に仕掛けた数々の殺人装置によって殺され、生き残りと閉じ込められた王墓からの脱出を図る、インディ・ジョーンズ風な冒険謎解き物になっているのだ。
こういう趣向であれば、本作の題名は明らかに不適切であろう。“密室”を冠していながら、実は王墓に残されたパピルスの暗号解読が主眼であるから、ここは『ネヌウェンラー王の墓の謎』という風にすべきではないだろうか?
確かに結論から云えば、王墓という大きな密室から脱出する謎なので密室の謎解きと云えるのだが、どうも歯切れが悪く、読後の今としてはどうも期待外れのような感が否めない。
加えて云えば、作中どうしても気になった梓美紀の不可解な行動。これに関する言及がなく、本当に霊感の強い人で終わってしまっているのも消化不良な感じだ。

しかし、本作の主眼となっているエジプト王に関する薀蓄、そこから派生している謎はなかなかに興味深い。
恐らく作者の創作だと思われるが、連綿と続いていたファラオの歴史に第十七王朝と第十八王朝に王不在の<大空位時代の謎>と、それの解釈については一種の叙述トリックであり、なかなか面白いものがあった。以前読んだ『バビロン空中庭園の殺人』にも同様の趣向があったが、完成度で云えばこちらの方が上である。

また、マイナーな作家のためか、あまり広く知られていないが、小森氏の諸作も伊坂幸太郎氏や初期の島田作品に特徴としてあった、各々独立した作品が実は地続きで繋がっている、登場人物らが一つの作中世界を共有しているという趣向が凝らされている。
本作ではまず『バビロン~』に登場した葦沢教授、『ローウェル城の密室』で名のみ登場した漫画家の梓美紀が登場してくる。しかも後者は本作で語り手を務める新郷の元恋人という意外な事実が明かされる。
で、本作では梓美紀が死に、葦沢教授は存命であるから、時系列的には『バビロン~』よりも前の事件ということになるだろう。

作者の古代エジプトに関する知識が十分に横溢し、ヒエログリフでしか成しえない謎の設定とこの作者ならではの意欲的な特徴が込められた本書だが、作品の方向性に違和感を覚えてしまった事が残念だ。
特にこの作者の自分の身の回りの事しか題材にしない作風だったという今まで私が抱いていた不満を解消するように、エジプトのルクソールでの風景や街の喧騒、日本人から観たエジプト人の奇妙な行動などなど活き活きとした描写があった。自ら取材のために旅行したと思われ、その成果が十分に発揮されて物語の皮の部分にも興味深い内容が盛り込まれているだけにその思いはひとしおなのだが。
次作に期待しよう。

Tetchy
WHOKS60S
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(2pt)

事件の謎は無い様なモノ

トラベルミステリーの分類か?
本の題名に釣られて読んだが密室以前の問題。
内容が薄い。

Voxt
2E86AIVK
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未読の方はご注意ください

No.9:
(4pt)

Mrノーバディ

江戸川乱歩賞最年少最終候補者である小森健太郎氏の本作がメジャー出版社から初の作品であり、もともとは講談社ノベルスから出たもの。
文庫化に当たり、ノベルス版からは序盤がかなり削減されているようだ。
エジプトの古代遺跡を舞台に移籍内部での密室殺人と4000年前の文献上の王の密室殺人がリンクするという凝った構成だが、現代の密室の謎は小森氏らしい悪い意味での適当なトリックである。トリックが見た目そのまんまやないかい!
メインは文献上での王の密室殺人トリックは小森らしい普通のミステリー作家では考えてもあまりやらないようなトリックであり、読者の中にはバカにするなと怒ってしまう可能性もあるが、発想自体はユニークで評価できるだろう。ただそれが作品の質向上に結びついているかは微妙なとこだが・・・。
反則的な作品が多い小森氏の初期作らしい一発ネタの珍作である。
ネヌウェンラーの密室(セルダブ) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:ネヌウェンラーの密室(セルダブ) (講談社ノベルス)より
4061818724
No.8:
(3pt)

意表をつく

1996年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。かなり改稿されているらしい。 エジプトのファラオの呪いと密室殺人を結び合わせた冒険小説。まあ、全編が荒唐無稽な内容で、よくまあこんな小説を思いついたものだとビックリさせられる。 確かに、作品の出来は良くない。トリックは面白いけれど、こんなふうに使われてもと戸惑ってしまうし、登場人物の雑な扱いにも不満が残る。冒険小説として特に面白いというものでもない。 しかし、これはこれでアリなのではないか。これだけ意表をついた物語となっているのだから、それなりに存在価値と意義があるのではないか。こんな物語を思いついた作者に脱帽である。
ネヌウェンラーの密室(セルダブ) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:ネヌウェンラーの密室(セルダブ) (講談社ノベルス)より
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No.7:
(3pt)

意表をつく

1996年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。かなり改稿されているらしい。
 エジプトのファラオの呪いと密室殺人を結び合わせた冒険小説。まあ、全編が荒唐無稽な内容で、よくまあこんな小説を思いついたものだとビックリさせられる。
 確かに、作品の出来は良くない。トリックは面白いけれど、こんなふうに使われてもと戸惑ってしまうし、登場人物の雑な扱いにも不満が残る。冒険小説として特に面白いというものでもない。
 しかし、これはこれでアリなのではないか。これだけ意表をついた物語となっているのだから、それなりに存在価値と意義があるのではないか。こんな物語を思いついた作者に脱帽である。
ネヌウェンラーの密室(セルダブ) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:ネヌウェンラーの密室(セルダブ) (講談社ノベルス)より
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No.6:
(2pt)

あまりにも稚拙、出来の悪い漫画のよう

冒頭から、偶然にしては都合の良すぎる出会いに始まり、やたら説明的な台詞が続く。まるで出来の悪い漫画を読んでいるようだった。ピラミッドの中に入り、殺人が始まるのだが、視点となる人物が次々に代わってしまい、ついていけない。それに、物語の前半と後半では、登場人物のキャラクターが、がらりと変わってしまう。極めて好意的に解釈すれば、ピラミッドに隠された謎を解く歴史ミステリーと言えるが、あまりにも稚拙である。
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No.5:
(2pt)

あまりにも稚拙、出来の悪い漫画のよう

冒頭から、偶然にしては都合の良すぎる出会いに始まり、
やたら説明的な台詞が続く。
まるで出来の悪い漫画を読んでいるようだった。

ピラミッドの中に入り、殺人が始まるのだが、視点となる
人物が次々に代わってしまい、ついていけない。
それに、物語の前半と後半では、登場人物のキャラクター
が、がらりと変わってしまう。

極めて好意的に解釈すれば、ピラミッドに隠された謎を解く
歴史ミステリーと言えるが、あまりにも稚拙である。
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