グルジェフの残影
- 歴史ミステリ (189)
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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本作は『神の子の密室』がイエス・キリストの復活の真相を探るミステリであったように、ロシアの神秘思想家ゲオルギイ・グルジェフの正体と彼と親交の深かった哲学者ピョートル・ウスペンスキーの関係を探る歴史ミステリである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ウスペンスキーを題材にしたグルジェフの本はわかりやすく、読みやすいです。 一気に読んでしまいました。 何度も挫折していますが、再度ベルゼバフ孫への話に挑戦する気になり、読み始めました。 郷さんの電子書籍でですが、、、。 | ||||
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主人公のウスペンスキーを敬愛する青年の視点から、ウスペンスキーとグルジェフの姿が描かれています。 「グルジェフの弟子の一人」という枠では収まりきれない、 ウスペンスキー自身の魅力が描かれた小説です。 それから、ロシア革命により荒廃していくロシアの様子の描写が鮮明でした。 グルジェフとロシア革命の意外な繋がり…。 何故ウスペンスキーは、グルジェフから離れたのか?それが解き明かされます。 彼らに関心があるなら、きっと楽しめるはずです。 しかし、ウスペンスキー、グルジェフの思想や生涯に全く興味がなく、 ミステリー目的だけで読まれると、期待が外れるかと思われます。 この小説の一番の関心事は、ウスペンスキーとグルジェフに関わる事だからです。 ミステリーの文量は非常に少ないですし、事件が起こるのも遅いです。 どちらかというと、事件部分はオマケに近い感じがしました。 私には、殺人事件部分はウスペンスキーの物語のちょっとした休憩に近い感じで、悪くなかったです。 それに事件はしっかりと小説の内容と関連したもので、無理に入れたような不自然さはありません。 | ||||
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この本は、ミステリーの名を借りた哲学書でもあり、哲学書の名を借りた歴史ミステリーでもある。 オスロフという狂言師により、稀代の神秘主義者「グルジェフ」の思想が浮かび上がってくる。しかも、自分にとっては謎であった同時代の神秘主義者「ウスペンスキー」との関係も露わになっている。また、スターリンとの関係も明かされ、歴史的な背景も無理の無い説明がなされている。もちろん、これらの「事実関係」が必ずしも正しいと証明されているわけではないが、そこはあくまでも小説であり「本格ミステリー」なのである。 グルジェフ、あるいはウスペンスキーを知らない方々には、彼らの思想は理解し難いと思うので、本著を読んでも「ミステリー」としては物足りない作品となってしまうだろう。しかし、本著にもでてくるハートマンとグルジェフとの共作によるピアノ曲や演奏が実際に残されており、多くのアーティストに影響を与えている。著名なところでは、東京駅や帝国ホテルを設計した「フランク・ロイド・ライト」や、映画監督「ピーター・ブルック」、ジャズピアニスト「キース・ジャレット」、キング・クリムゾン「ロバート・フリップ」などがいる。 神秘主義ということで敬遠する方も多く、哲学書では手が出せないと思うが、この本著では判り易く語られていて簡単に読めるので入門書として最適である。 自分は決して信奉者ではないが、その思想は自分の生活に多大な影響を与えてくれた。日々の弛んだ生活や精神に大きな警鐘を鳴らしてくれる。是非一読して欲しい。 | ||||
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ロシア革命時代の神秘思想家を描いた本格推理。 こういう類の小説はすごく好きなんだけど、あまりにも事件が起きるのが遅すぎる。 謎解きがつまらない。笠井潔の矢吹駆シリーズの方が圧倒的に面白い。 | ||||
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