陸軍士官学校の死
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陸軍士官学校の死の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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とてもずるい構成のミステリーでした。結局単なる復讐の話ではないですか。舞台は1800年代のアメリカとは思えない暗い雰囲気がずっと流れていて良かったのですが結末で抱いていた期待が砕かれてしまいました。エドガー・アラン・ポオの登場もそれほど効果があったとは思えませんでした。 | ||||
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これから書くことに多少のネタバレがあるので、それでも良い方はお読みください。 最後の最後にどんでん返しがある事はあるのですが、突っ込みどころが多すぎるし、あまりにご都合主義でそれまでの小説の記述は、このどんでん返しのために、読者の視線を逸らすための目的で書かれているようにも思いました。ご都合主義の後出しじゃんけんと思ったのは私だけでしょうか。 どんでん返しまでの記述は、非常に冗長で、登場人物たちの不自然としか思えない行動が多く、また、伏線なのかと思った事も回収されず、思わせぶりの記述は全く必要が無かったし、ここまで冗長に大量な内容を書き記すことはなかったのではないかと思います。 私は、映画の「Sixth Sense」は、ナイト・シャマラン監督の「どうだ、ビックリしただろう」という自己満足の脚本に感じられて、嫌いな映画なんですが、それと似たような印象を持ちました。この小説はCWAとMWAでノミネートされたり、他のレビューの評価も非常に髙いので、おそらく、この私の感想は、多くの方に賛同いただけないのではないかとは思いますが、私のような感性を持った人もいないわけではないと思うので、そのような方たちのためにレビューを書かせてもらいました。 | ||||
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19世紀のアメリカで士官学校で殺人が起こり・・・というお話。 ポー(ポオ)が実際に士官学校に在籍していたという事実があるそうで、この小説では殺人の捜査を依頼された元刑事がポーに手伝ってもらって事件を解決しよう、という内容になっております。 ポーが探偵役という事でそこだけ特化した印象がありますが、全体としてサスペンスフルに展開する小説なので、普通に推理小説としても楽しめるし、19世紀のアメリカを舞台にした歴史推理小説としても読めるし、ポーが活躍する歴史改変小説としても楽しめるという厚みのある作品になっております。 ポーに関しては暗い小説や詩を書いていたので、不健康で病気がちだったという印象がありますが、実際には健康で運動神経も良かったというのが最近の研究で判明しているそうで、本書に書いてある陸軍士官学校も健康じゃないと入れなかったと思うので、やはり健康だったのかなぁとか思いました。 個人的に好きな歴史推理小説では、「スカーレット・ウーマン 緋の女」や「五輪の薔薇」という作品がありますが、本書は比較すると若干落ちる感じもしましたが、あくまで個人的な好みなので、上記の小説や歴史推理小説が好きな方へはお勧めできます。 ポーが探偵役の歴史推理小説の力作。機会があったらご一読を。 | ||||
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結末には驚きました。そんなのアリィ〜???やられたわ。詩の世界とか、悪魔崇拝カンケイとか、なかなか手ごわい展開ながら、最後の最後まで読者を翻弄するサービス精神!!「子を想う親の哀しみ」が読後に残ります。 | ||||
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本邦初紹介となるルイス・ベイヤードの19世紀ミステリー大作。陸軍士官学校を舞台に繰り広げられる猟奇的な連続殺人の謎に、若き士官候補生・後の“ミステリーの始祖”文豪エドガー・アラン・ポオが挑む。 ’06年度「CWA(英国推理作家協会)賞」のエリス・ピーターズ・ヒストリカル・アワード(最優秀歴史ミステリー賞)、’07年度「MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞」ベスト・ノヴェル(最優秀長編賞)のそれぞれノミネート作である。 時は1830年の10月から12月。引退した元ニューヨーク市警の警察官で48才になるガス・ランダーは、ウエストポイント陸軍士官学校校長セアー大佐から、決して表沙汰にしないという約束で、首を吊って死んだ士官候補生の遺体から心臓がくりぬかれるという奇妙な事件の調査を依頼される。承知したランダーは、運命的な出会いをした候補生のポオを、校内を内偵するための助手とする。かくしてふたりの捜査が始まるが、下巻にいたって第2の殺人が・・・。 本書は、1931年の、冒頭から衝撃的なランダーの遺書から始まり、全編にわたって彼の手記、そしてそこかしこにポオからランダーに対する報告書という体裁をとる。決して歴史的な事件を題材にしている歴史ミステリーはなく、純粋な謎解き小説であるが、そこにはポオの“詩情”(それにしても若き日のポオはこんなにも饒舌で規律破りの問題児であったとは)とランダーの“幻想”を垣間見ることができる。 宗教的・神秘的・霊的な真相と悲劇的な解決がみられるが、物語はそれでは終わらず、さらにどんでん返し的な2番底が存在した。まさに本書は手記という語り口自体をトリックにした、詩と暗号に彩られた本格ミステリーである。 | ||||
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さらには、今更のエドガー・アラン・ポーの探偵役なんて、どうにもテンポ悪るそう、面白くなさそうで、 これはパス、読むのは止めようと思っていたのですが、週刊誌の書評があまりに良かったのでとりあえず購入。 それでも、他にも読む本があったので、これまでほったらかしていました。 で、読んで見て「本当に、読み逃さなくてよかった!」 上下750ページ,読んで見て初めて、実は違う<複層する>物語を、違う角度から<ある一方向だけから>読まされていた、 と気づき、伏線でもなんでもない、探偵役たちの何気ない一日の描写と思っていたのが、実は大きな意味をもっていると気づき、 改めて最初を読み返したりしてしまった。 首を吊った仕官候補生の死は、偶然ではなく、ある意味死すべき必然を持っていたとは... 読み終わって、だれもハピーには成れず悲しい余韻が後を引きます。 (唯一の疑問は、最後の一人を始末したのは誰なんだろうか?) ポーも、この後18年後に犬に噛まれて死んでしまいます。今年読んだミステリー系では、「失踪家族」と 並んで面白かった。 | ||||
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