聖灰の暗号
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初版刊行(参考)
種別
長編
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4,792回
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あらすじ
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評判
聖灰の暗号の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 A ランク
聖灰の暗号の総合評価:
8.46/10点 レビュー 39件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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主人公たちは、上巻の終わりで、キリスト教・カタリ派の弾圧を目撃した人物の手稿を見つけます。
下巻は、上巻で見つけた手稿の内容から始まります。手稿は複文で、一文がかなり長く、突然に昔の話が始まりますので、面食らいます。
上巻で、主人公がキリスト教を批判して、学会の発表会を白けさせる場面に違和感がありましたが、下巻の手稿の伏線だったようです。
巻末の注釈によれば、手稿は作者の創作とのことですが、中世に行われた異端審問や魔女狩りは、おそらく本作品以上のものだったのでしょう。
手稿が終わると、手稿の続きを探す話や、殺人事件、誘拐事件が起こります。
作者=帚木蓬生(ははきぎ ほうせい)の歴史小説ばかり読んでいたので、現代を舞台にしたミステリーは不思議な感じがしましたし、残りのページ数で手稿を見つけ、犯人が分かるのか心配になります。
後半は、再び、見つけ出した手稿の話となります。
後半の手稿もカタリ派弾圧の非公式記録ですが、信心とは、宗教とは何かという問題を読者に出してきます。
手稿は、まるで作者の「信仰告白」のようです。(ネットを検索しましたが、作者がクリスチャンかどうかは分かりませんでした)
キリスト教の信者ではない者にとって、カトリックの、三位一体とか、死んだキリストが生き返るという教義は、受け入れにくいのですが、本作品で展開されるカタリ派の教義や信者の生活は、すんなりと心に入ってきます。
中世の、権威・権力を持ち堕落した(?)カトリックよりも、カタリ派の方がクリスチャンらしく思えます。
殺人、誘拐事件のミステリーは唐突に終わりますが、本作品の主題は謎解きではなく、権威主義や宗教心にありますので、全く問題ありません。
宗教とは何かを問う、おすすめの1冊です。