賞の柩
※タグの編集はログイン後行えます
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
賞の柩の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
西澤潤一が、当時の定説に反論し半導体の新たな理論を論文にし、当時の教授に提出する。しかし、教授に机に仕舞い込まれた話など、どの世界でも、こういう話は枚挙に遑が無い。 本書は医学的にも、フランスで出来事(レンタカー運転、食事)も面白い。読んで想起するのは、フランクリンのX線結晶構造解析から、アイデアを盗用したのではないかとされるワトソンとクリックのDNA二重らせん構造の発見。 参考までに、「研究不正」(黒木登志夫)を挙げる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
小説は、人の心理を読み解く能力を養うのに最適なテキスト、 と ある作者書いていますがこの作品から学ぶことも多い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトルにある「賞」とはノーベル賞のこと。ベテラン研究者が若手研究者の論文を剽窃し、あまつさえノーベル賞まで取ってしまうというお話です。 別にノーベル賞でなくても、査読者がその立場を利用して他人の論文内容を奪うということは、学術の世界にはよくあることです。 しかし、本作はそれを80年代に取り上げているというところがまず凄い。手塚治虫が名作『ブラックジャック』をものしたように、医学部出身の著者ならではの着眼点でしょう。 同じ研究者の端くれとして、とても興味を持って読みました。ただ、話はとてもおもしろかったのですが、殺人のパートにはちょっと疑問があります。あんな方法で本当に人が死ぬんでしょうか。 実は本作自体、国内のあるミステリー系の大きな賞の候補作品となっています。惜しくも大賞を逃したのは、希代のストーリーテラー高村薫と争ったせいもありますが、本作にあるトリックがやや弱いというところも関係しているように思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
欧州人の登場人物の考え方が、彼らの価値観ではなく、 著者の持つ(日本的)価値観に基づいていることが不自然さを感じさせ、 本書を楽しめなかった最大の理由だ。 アーサー・ヒルがノーベル賞授賞式に向かう車中、 運転手が「オリンピックメダルよりも取るのが難しいから、 ノーベル賞の価値は格段に高い」と話す場面がある。 ここは、違和感を覚えるシーンである。 ヨーロッパには、スポーツであろうと、科学であろうと、 成果は成果として褒め称える文化がある。 ノーベル賞の方が重みがある、という発想は、 同賞に対する強い憧れをいだく日本に住む日本人の価値観ではないだろうか? (日本国籍ではなく、米国国籍を持つ南部さんが同賞を受賞した時に、 メディアが「日本人」として大々的に報じたことを思い出してほしい) どっちの考え方が正しいという問題ではない。ただ、描写として不自然と言えよう。 また、パリ市街や南仏を舞台としているシーンでは、 もっぱら車窓から見える景色を描写しており、 人間模様が全く描かれていない文章は貧弱である。 ヨーロッパを舞台にすることは、作品の質に全く貢献しておらず、 憧れているヨーロッパの話をしたかっただけなのか?と思う。 本筋には不必要な描写が多く、集中して読みにくい。 "Publish or perish"を"Publish or disappear"と間違えている点なども気になる。 星2点が妥当だろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
科学の世界もそれほどピュアなものではないはず。 名誉・栄誉のためには、ある程度の競争や陰謀がある可能性は十分に考えられる。 ただ、放射能汚染による病気というのがちょっと無理があるようには思えたが。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 15件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|