アフリカの蹄
- 冒険サスペンス (40)
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この作者は人の情愛の深さを作品に表現することに長けています。 どの作品からも場所、時代を超えて表されている。見事です。 | ||||
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絶滅したはずの天然痘を使って黒人社会を滅亡させようとする非人間的な白人支配層に立ち向かう若き日本人医師。留学先の南アフリカで直面した驚くべき黒人差別に怒り、貧しき人々を救うため正義の闘いに命をかける。証拠品の国外持ち出しは成功するか!?山本周五郎賞受賞作家が描く傑作長編冒険サスペンス。 | ||||
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空想でも妄想でもなく、現実に南アフリカで起こっていることです。子供たちに是非薦めたい本です。 | ||||
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アフリカを舞台にした白人による支配と差別問題を描いた作品で、 あまりにも差別描写が露骨過ぎる感じがしないでもないが、 おそらく現実でも似たような光景があちらこちらで見られたのだろうことは想像に難くない 黒人絶滅の為に天然痘をばら撒くというだけでもスケールの大きな話だが、 たった400ページでさらに大きなうねりまで書き上げているのは作者の力量の高さといえるだろう また風景描写にこだわる作家だけあって、綺麗な町並みの中で裕福に暮らす白人と スラムのみすぼらしいバラックに追いやられる黒人という描写も上手くなされており、 差別問題の深刻さを感じさせるのに成功させている こういった問題に無縁なだけに、興味深い一冊だった | ||||
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南アフリカ共和国は“アフリカの蹄”と言われている。 この国はアフリカ大陸の一番南に位置し、牡牛の蹄に当たる 所に見えるらしいのです。 帚木蓬生さんの作品“アフリカの蹄”はどうやらこの南アフリカ 連邦をモデルにして書いたものらしいですね。 人種差別という社会問題を真ん中に据えて、天然痘という 伝染病をめぐって、一人の日本人医師が奮闘する様を描いた ものです。 ここには昔から人種差別があり、黒人を人とは見做さず、 人体実験が日常のように行われて、それが故に皮肉にも 心臓移植が世界で最も進んだ国になったそうです。 ここに若い日本人医師が心臓移植を学びにやってきます。 こういう事実に私はなんと世の中は矛盾に満ちているのかと 驚きました。 そして、ここにおける白人と黒人の抗争は凄まじい。 壊滅した筈の“天然痘”が黒人の住む処で発生し、黒人だけが これに罹患して死んで行く。 其処には差別意識というものは無くならないものなのだ という絶望的なまでのどうにもならない心理がある。 一度獲得した常識、世間一般の通念は変えることが 難しい。 この作家は医者であり、流石に描写が細かいですね。 折しも最近、人種差別を訴えたネルソン・マンデラさんの 映画“インビクタス”が上映されました。 監督のクリント・イーストウッドさんは政治的な取り上げ方を しないでスポーツを通してこの時代のこの国の空気を見事に 爽やかに創りました。 ネルソン・マンデラ役のモーガン・フリーマンさんも流石に ベテランで、虐げられたヒトの嫌味など微塵もなく、本物の ネルソンさんはこんなヒトなんだろうか…と興味がわきます。 スポーツ選手役のマット・デイモンさんも世間では余り評価 されていない俳優さんですが、いいんじゃない?と思わせる 空気を出していました。 ただ、監督にはアパルトヘイトという人種差別の問題をもっと 掘り下げてもらいたかったという些か我儘な、感想もあります。 でも、それはこの“アフリカの蹄”という本に書かれています。 そして、こういう政治体制がしかれていた時、世界の国は アパルトヘイトをおこなっていることを理由にこの国と 貿易をしなかったのです。 にも拘らず、日本はこの国と貿易を続けていました。 この国から日本人は名誉白人と言われていました。 恥ずべきことでした。 この小説は勿論フィクションですが、ほとんど、現実はこの 通りでしょう。いやいや、もっとひどいことが行われている かも知れません。 人種問題を考える上でも一読お薦めですね。 | ||||
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