義経はここにいる



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初公開日(参考)1989年09月
分類

長編小説

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義経はここにいる (徳間文庫)

2005年03月31日 義経はここにいる (徳間文庫)

「ヨシツネに殺される」謎の言葉を残し森川義行が失踪した。彼は佐倉財閥令嬢の婚約者。そして婚約披露の日、会場に送られた一斗樽から森川の首が!義経の悲劇の再来か!?『逆説の日本史』の著者が独自の解釈で描いた傑作長篇ミステリー。 (「BOOK」データベースより)




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義経はここにいるの総合評価:8.44/10点レビュー 9件。Bランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(8pt)

義経はここにいるの感想

井沢元彦という作家、どうにも胡散臭い。

手当たり次第の歴史上の謎の解明が、ほんとうに理屈に合っているのかどうか 検証はしてはいないが、あまりにも明快すぎて 逆に嘘くさいくらい。

ただし間違いなく言えるのは、彼の見解がなんであれ、相当に文献を調べ尽くし、それをベースに彼独自の『和の思想』と『怨霊思想』を絡めて解明していく手法はいつも通り。

そんな訳で こんかいの作品は、表題い通り 『義経北行伝説』と『中尊寺金色堂の謎』解きとなっている。

「義経」といえば、日本で最初で最後の英雄。

その彼の最後が、平泉で匿われていた藤原氏から殺されたという歴史的事実に対して、実はそこでは死んでおらずに逃げおおして、北海道へ更には中国にまで渡って成吉思汗になったという伝説が未だに語り継がれている。

この日本史最大の伝説に真っ向と挑むのだが、それに現代の殺人事件を絡めた推理小説の形態になっているのだが、相変わらず軽い筆致で読みやすく出来上がっている。

解明した内容がどこまで信憑性があるのかは分からないが、平泉へ行ってみたくなる、そんな作品であった。  了

とも
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.8:
(4pt)

義経の行方

1989年に出た単行本の文庫化。
 名探偵・南条圭が活躍する長編ミステリだ。
 平泉で義経は本当に死んだのか、という問題を現代に起こった殺人事件と重ね合わせながら追求していく趣向である。
 ミステリの部分は、よく練られていておもしろい。死体の発見という点で工夫があり、ぐいぐい読ませる構成だ。真相も悪くない。伏線もしっかりと張られており、納得の結末であった。
 義経に関わる部分は、それなりに説得力はあるものの、こちらは納得させられるというほどのものではなかった。
義経はここにいる (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:義経はここにいる (講談社文庫)より
4061852698
No.7:
(4pt)

怨霊発生のメカニズムがポイント

著者の歴史ミステリー小説は何冊か読んでいますが、上位に入る良質の作品だと思います。
ミステリーと歴史へのアプローチとが混ざり合っている構成で、カトリックとプロテスタントの違い、仏像の儀軌とは何か、といった宗教の初歩的な知識を得られますので、読後の満足感があります。また、「逆説の日本史」で著者が主張されている「怨霊の発生メカニズム」が本作品では大きなポイントになっていますので、「逆説の〜」を読んだことのない読者には、その辺りが新鮮に感じられるのではないでしょうか。
義経はここにいる (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:義経はここにいる (講談社文庫)より
4061852698
No.6:
(1pt)

また怨霊説かと思ってしまいます。

また怨霊説かと思ってしまいます。推理小説しては全く面白くないうえに判官贔屓を義経の怨霊を鎮めるためと言ったり、この著者は怨霊説が好きなのはわかりましたが、歴史はそんなに単純なものではないと思います。逆説の日本史とかは割と面白く読みましたが、何でもかんでも怨霊とかたたりとか持ち出してくるのでもう飽きました。
義経はここにいる (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:義経はここにいる (講談社文庫)より
4061852698
No.5:
(5pt)

歴史の謎と殺人事件の2本立て

隠れた本格ミステリの名手・井沢元彦先生の職人芸が光る一作であります。
デビュー当初の井沢先生は歴史モノばかりを書いていたわけではなく、ミステリから伝奇小説まで幅広く手がけておられました。読者のニーズか出版社の要請か、いつしか歴史モノ一辺倒となってしまい、作品の幅を狭めることになったのが実に惜しまれます。
本作は歴史の謎と殺人事件の2本立てですが、本作ミステリとしてのクオリティがとても高い。
さらに「中尊寺金色堂」をめぐる推理も、地味ながら堅実で、井沢先生の売り物が決して突飛な奇説ばかりではないことを教えてくれます。
義経はここにいる (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:義経はここにいる (講談社文庫)より
4061852698
No.4:
(5pt)

頼朝の心中を思うとうすら寒い

十代のころ、高木彬光の「成吉思汗の秘密」を読んで胸おどらせていた私は、当然「義経」のその後に大いに関心があった。
これは小説であるが、怨霊史観で鳴らすわが井沢先生の、「義経のその後」に対する回答となる作品である。いつものようにキザで嫌味なインテリ主人公がウルサイ感じがするというのは置いといて、その「回答」についてのみ味わうのが正しいだろう。
義経は衣川の館で死んだのか死んでいないのか、ここのところは非常に興味深い。個人的には「影武者」というか側近が自害してみせた、というのもアリのように思うが、それでも逃避行中に野垂れ死にしたとしたら、衣川で死んだのとあまり変わりはないことになる。
井沢は、どこでどう死んだかということより、「平泉の戦いで滅ぼされた」という事実を重要視する。
そして、「滅ぼされた」ことは「正史」にも載っているが、怨霊史観的には、一字金輪仏の存在により確定される、と新たな説を出してきた。攻め滅ぼした相手でないのなら、怨霊封じのために祀る必要などないからだ、という逆説である。
これには、「一字金輪仏が頼朝の意向により作成された」ことと、「一字金輪仏が義経を表すものである」ことと、「頼朝は一字金輪仏により義経の怨霊封じをしたことを隠そうとした」の3点の立証が必要となる。
このうち「頼朝の意向」が絡む事項については立証が困難であり、著者も具体的な証拠を挙げることはできないから、「頼朝の暗黙の了解なくしては成立しない」というこれまた逆説でまとめるしかなかったようだ。
藤原泰衡の首桶については北条方子の「夢」からヒントを得て解き明かした著者であるから、「頼朝の思惑」についても、ぜひともなんらかの傍証が欲しかったところだが。
それにしても一字金輪仏。兄頼朝は、こんなもので弟の恨みを封じることができると思ったのか、それとも何もしないよりマシと思ったのか。頼朝の心中を思うと、うすら寒い風を感じる。
義経はここにいる (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:義経はここにいる (講談社文庫)より
4061852698



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