隠された帝 天智天皇暗殺事件



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初公開日(参考)1990年07月
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長編小説

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隠された帝―天智天皇暗殺事件 (ノン・ポシェット)

1997年02月01日 隠された帝―天智天皇暗殺事件 (ノン・ポシェット)

大化改新の立役者天智天皇は、弟天武天皇によって暗殺された!壬申の乱後、正当に皇位を継いだ天武―それが歴史の定説である。だが、史書『扶桑略記』には“天皇行方不明”と記している。『日本書紀』に遅れること四百年、史料として無視されてきた。しかし、もし正史が暗殺者による自己正当化のための書としたら…。歴史の中枢を揺るがす衝撃の歴史推理。 (「BOOK」データベースより)




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隠された帝 天智天皇暗殺事件の総合評価:7.25/10点レビュー 20件。Dランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(2pt)

とてもつまらない。

作者の自己満足

わたろう
0BCEGGR4
No.1:
(7pt)

隠された帝 天智天皇暗殺事件の感想

現在の事件と歴史の真実を並行して進めながら解決に導く構成はいつもながら。

現在の事件を並行させているのは 高木光琳のまねなのか、それとも歴史の真実を暴くストーリーだけでは、読み手を疲れさせたり、飽きさせる。その配慮のためなのか、単に職業作家として頁数を稼ぐためなのか、どちらにしても 歴史部分以外は余談でしかないので、本題にのみ焦点を合わせる。

今回のテーマは、天智天皇の死にまつわる歴史の前後に起こった史実と異なる事実を予想する作品となる。

このあたりの時代がテーマになると、物証となるものが文献以外に無いために 学者もその物証と歴史の流れの齟齬を埋めるのに四苦八苦しているであろうが、もしその物証なきこと イコール事実ではない、という言い切りが出来れば、向上心のない職業学書としては それほど楽な職業はない。

井沢はよくこの点を浮き彫り師にて、否定するのだが それでも切り崩せないのは それほどに抵抗勢力が強いということか。

日本の大学生が勉強しない理由の一つに、この現実性が伴わない学会全体を取り巻く排他主義があるのではないだろうか。

井沢の推理は、全てが彼個人のオリジナルではなく、大半が一般人の研究をかき集め、そこから新論を打ち立てる手法で、要は大部分がぱくりである。ただし、否定ではなく正しいと思えば堂々とパクり、そこからさらに昇華させるさまは、ある意味あっぱれである。

ということは、前おきはそこそこにして、本題にはいる。

当作は天智天皇の死にまつわる歴史の前後に起こった史実と異なる事実を予想する作品となる。

暗殺されたとする理論を打ちたて、そのなかで誰がなぜ殺したを追求していくなかで、兄弟寺の延暦寺と三井寺の確執、近江京から平城京から平安京への遷都理由、日本書紀・古事記の嘘、百人一首の第一番歌(天智作)が貧乏臭い訳、天皇陵が京都山科とぽつんと片田舎にある理由、当時の中国(唐)、韓国との外交関係(任那、新羅)、天皇の諱、諡(持統、継体など)、日本最大の池があった巨椋池の謎と、ひとつの嘘(天智の死)のほころびからどんどんと話を広げていくさまは圧巻とも言える。

メインテーマの暗殺の首謀者の結論部分が不明瞭でこじ付け感があったため、評価は低めしたものの、古代の息吹きが感じられる秀作であった。  了

とも
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.18:
(4pt)

単行本をなくしたので再購入

テレビ局の人気キャスターがテロリストを非難、そのために撃たれたのかと思ったら……入院中のベッドディティクティブ。キャスターの親の大記者の旧悪が背景になっていたりする。
隠された帝―天智天皇暗殺事件 (ノン・ノベル)Amazon書評・レビュー:隠された帝―天智天皇暗殺事件 (ノン・ノベル)より
4396204884
No.17:
(1pt)

いまいち・・。

この様な形式の小説とは思ってもいなかったので、つまらない、というか小説であっても、もっと天智天皇暗殺と疑うに足る背景事情等について詳しく記述したものを望んでいたのであり、期待はずれでした。
隠された帝―天智天皇暗殺事件 (ノン・ノベル)Amazon書評・レビュー:隠された帝―天智天皇暗殺事件 (ノン・ノベル)より
4396204884
No.16:
(3pt)

面白いが結論を信ずべからず!!

本書は、有名なジャーナリストがテロリストに襲われ、若いスタッフは死亡、自身もけがで入院、そこで天智天皇暗殺説に挑むというストーリーだ。並行して、死亡した若いスタッフの遺族の依頼でテロリストへの報復をもくろむ探偵のストーリーが展開するが、これは原稿枚数稼ぎ?のお添えものという感じで、必要か?とつっこみたくなる代物である。

本書の主張は、天智天皇(672年1月7日近江大津宮で崩御)は暗殺された、犯人は天武天皇であるというものだ。

そしてその根拠は
1.扶桑略記の記述「(天智)天皇は山科郷へ馬で行幸されたが戻られることがなかった・・・・・・・・沓(くつ)が落ちていたのでそこに陵(墓)を建てた」という記述。(原文は漢文です。)
2.天皇の菩提寺、泉涌寺には天智天皇以後歴代の天皇の位牌が祀られているが天武系の天皇は一人も祀られてない。
この二つである。それしかない。

扶桑略記は平安時代に比叡山の皇円(法然のお師匠さん)によって編纂された日本仏教史・・・みたいな本である。(なお皇円ではないという説もある)壬申の乱から400年以上経っている。
作者は、400年以上経っているから真実が書ける。私的に編纂された書物なので逆に信用できると、絶賛である。逆に『日本書紀』は天武天皇が自分の政権を正当化するために編纂した官製の史料なので信用できないとする(天武が命じ、持統のとき完成)

しかも、『日本書紀』では天武の年齢は何故か不明である。
ここから天武天皇は天智天皇の弟ではない。皇統を伝える一人ではあるが朝廷との関わりはうすく、桓武5世の子孫、平将門のような人物である。だから壬申の乱(672年)は革命であり、天武朝は別王朝である。
・・・・と主張するのだ。

そして、その証拠として、天皇家の菩提寺、泉涌寺には天智天皇以後歴代の天皇の位牌が祀られているが天武系の天皇は一人も祀られてないことを挙げる。

実はここで、本書の論理は破たんするのだ。
作者は決定的証拠を掴んだつもりだろうが、これは、何の争乱もなく天智天皇の血統が皇位を取り戻していることも示している。こうして「壬申の乱」革命説はいとも簡単に破たんする。

そもそも泉涌寺と天皇家の関わりは後堀川天皇と四条天皇に始まる。
後堀川天皇が泉涌寺を天皇家の祈願寺としたのは貞応3年(1224年)である。
これ以後、孝徳天皇までの天皇陵の管理は泉涌寺が行っている。

しかし、明治の神仏分離によって天皇陵の管理権が奪われた。
同時に京都の寺にある天皇家の位牌は泉涌寺に集められることになった。

位牌というのは鎌倉時代に伝来したもので、一般化したのは江戸時代だ。
したがって多くの天皇の位牌は後から作られたもの、ということになる。
そもそも天武系の位牌はあるわけがなく、京都のどの寺も天武系の位牌をわざわざ作ろうとしなかったということに過ぎない。

その理由を知りたいというかもしれないが。それについては天武系最後の天皇、称徳(孝謙)天皇が道鏡事件を引き起こした天皇だからという説明が出来る。天武系が称徳(孝謙)天皇を最後に皇位につけてないのは、道鏡事件のためとする人が多い。個人的には、この頃には天武系の血を継ぐ皇族がいなくなっていたからではないかと考えている。

『日本書紀』で天武の年が分からないのは別に不思議ではない。
天皇の年齢をきちんと記録する習慣が出来たのが鎌倉時代の『一代要記』あたりからだからだ。
天智天皇だって、『日本書紀』の他の天皇の記事から計算が可能であるというにすぎない。

天武天皇が天智天皇より年上だった説は”史料操作”という歴史学者が忌み嫌うものだ。

史料操作というのは、
例えば、『日本書紀』で推定される天智天皇の生年は626年であるが『一代要記』で天武天皇の生年は622年になっている。これで、天武天皇年長説が証明された、というのが史料操作である。何故なら『一代要記』で天智天皇の生年は619年になっているからだ。

たしか『逆説の日本史』でも主張されていたと思うが、『日本書紀』の天武が天文遁甲を得意としていたという記述を以って天武は忍者だと断言していたくだりはいただけない。ここで天文というのは占星術と未分化な状態の天文学(この時代季節の移り変わりに関する正確な知識ですら魔術である)であり、遁甲とは占いの技術及び儀式に関する知識のことである。あまり初歩的なミスをされると読んでいて醒める。

歴史ミステリーというのは推理の過程を楽しむもので結論を信じてはいけない。
そもそも、歴史ミステリーで主張している”結論”が本当の意味で証明できているのなら学術論文で画期的な新説として発表出来るはずだ。

この本は推論の過程がなかなか面白いので一読の価値はあると申し上げておく。
結論を鵜呑みにしなければ良いのだ。
隠された帝―天智天皇暗殺事件 (ノン・ノベル)Amazon書評・レビュー:隠された帝―天智天皇暗殺事件 (ノン・ノベル)より
4396204884
No.15:
(1pt)

終われない

レビューを送信しないとこの画面から抜けられない悲惨な状況である。
犯人の動機の意味が不明
親を恥じる必要がない。
隠された帝―天智天皇暗殺事件 (ノン・ノベル)Amazon書評・レビュー:隠された帝―天智天皇暗殺事件 (ノン・ノベル)より
4396204884
No.14:
(5pt)

面白かった

著者の本はとても面白く、よく読んでおります。最近は個人的に古代に興味があり、本書を読みました。
天武は天智の弟ではなく、暗殺されたのではないか等、とても面白く読ませていただきました。
隠された帝―天智天皇暗殺事件 (ノン・ノベル)Amazon書評・レビュー:隠された帝―天智天皇暗殺事件 (ノン・ノベル)より
4396204884



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