謀略の首 織田信長推理帳



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初公開日(参考)1992年08月
分類

長編小説

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謀略の首―織田信長推理帳 (講談社文庫)

1995年08月31日 謀略の首―織田信長推理帳 (講談社文庫)

天下統一を目前にした織田信長にとって、最大にして最後の敵は一向宗の総本山石山本願寺であった。彼らを壊滅すべく、配下の九鬼水軍では秘密兵器、鉄甲船の建造に着手した。本願寺と組む毛利家はスパイを信長の側近に送り込み、計画の妨害を狙った…。怪事件に信長の推理が冴える。長編歴史ミステリー。 (「BOOK」データベースより)




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謀略の首 織田信長推理帳の総合評価:6.40/10点レビュー 5件。Dランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(6pt)

謀略の首 織田信長推理帳の感想

探偵役を信長に据え、時代背景は歴史的には少々マイナー気味な第一次木津川沖海戦で大敗北を喫した以降、鉄甲船を製造する間の出来事となっている。

実は日本の歴史でも、思いのほか海戦は数少なく、源平の盛衰を決した屋島・壇ノ浦の戦い、この信長対石山寺本願寺での勝敗を決した今回の第一次、第二次木津川沖海戦、あとは第二次世界大戦で日本の敗北を決定づけたマリアナ・レイテ沖海戦くらいしかなく、ただしこれら海戦はその後の歴史に大きく影響する戦いであったことは間違いない。

文頭の第一次で壊滅的敗北を喫した信長側九鬼水軍が、数年後には圧倒的逆転勝利を修たのに鉄甲船は不可欠であった。

この鉄甲船、単に船に鉄板を張ったというイメージくらいは浸透しているかもしれないが、日本海軍的には革新的な船なのである。

もちろん、名前は有名かも知れないものの 単に船の周りに鉄板を貼っただけではない。サイズは20mを越える当時の最大サイズなれど、その上に3層の天守閣、3門の大砲を備え、ぐるりと鉄砲用の穴が空いている。

構造的にも、それまでの箱型(ボートの様なもの)の不安定な形状から、ヨーロッパで開発された最新式竜骨(船首から船尾まで一本の軸を通した様が龍の背骨の様に見えることからそう呼ぶのだが)式で、更に船底に穴があいても沈没しないよう、細かな間仕切りがされたというから、その最新の技術力を取り入れる信長の柔軟性には感服するものがある。

まぁ、そんなこんなでここからは歴史的事実かどうかはわからないが、本願寺側の毛利家のブレーンである小早川隆景(毛利元就の三男で、秀吉5大老の一人)、信長がこんな船を作っていると知れば、いてもたってもいられなかったであろう。

そんな訳で、鉄甲船を製造しようとすsる信長軍団とそれを邪魔する毛利の裏で行われた高いをミステリー調にしたのが当作品となっている。

ミステリー的には、最初の被害者 船大工の棟梁を殺したのは誰か?なのだが、登場人物が信長はじめ、蘭丸、滝川一益、九鬼嘉隆、本願寺顕如、下妻頼廉、小早川隆景等々と、実はオールスターとは言い難い二軍選手感はあるものの、逆にそれが歴史好き玄人はだしにはたまらないのではないだろうか。

ミステリー的には作家得意の暗号が用いられるが、残念ながらこれは大したひねりもなく、評価を下げはしたものの、歴史的側面では そこは作家の十八番、キッチリと押さえるところは押さえられており、暇とエンターテインメント、あと少々の知的好奇心があれば、肩肘張らずに楽しめる一冊であることは間違いない。  了

とも
4ND5R58B
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.4:
(4pt)

よかった。

信長が好きだからよかった。
謀略の首―織田信長推理帳Amazon書評・レビュー:謀略の首―織田信長推理帳より
4062059320
No.3:
(3pt)

暗号を使いたかったのかな?

単行本化される前に、小説現代に載ったものを読んだ感想です。
 当時は井沢元彦氏の存在すら知らずに読みました。この作品はやや短めの長
編ですが、これと前後して、短編の「明智光秀の密書」を読みました。両者と
も暗号が出てくるので、もしや同じ作家では、と思ったら案の定でした。
 その後、乱歩賞受賞作「猿丸幻視行」を読み、井沢氏のファンになりました。
この作品1つだけでいうと、特に優れた作品とは思いませんが、それなりに良く
出来た普通のレベルの作品だと思います。
 鉄甲船の話などは面白く読みましたが、歴史小説をじっくり読みたい人に取っ
ては、ちょっと物足りないかと思います。暗号を使ったところはちょっと目新し
いです。井沢氏は暗号が得意ですから、使いたかったんでしょうね。
 歴史小説は決して史実に忠実である必要はありませんが、この作品は歴史小説
の姿を借りた「ミステリー」だと思います。そのつもりで読めば、充分に楽しめ
るのではないでしょうか。
謀略の首―織田信長推理帳Amazon書評・レビュー:謀略の首―織田信長推理帳より
4062059320
No.2:
(2pt)

戦国時代の話としては違和感

シリーズ第3弾。対本願寺戦の秘密兵器「鉄甲船」開発をめぐる謀略戦を描いた伝奇系歴史小説。
予告殺人、密室殺人、織田方の犯行と見せかけて船大工たちの離反を謀るなど、毛利の間者のあれやこれやの暗躍がいちいちまわりくどいです。船大工の皆さんも敵方から讒言を吹き込まれ、信じ込んでしまうパターンの繰り返し。
織田信長も謀略の数々に律儀に付き合い、推理の力で解決しようとする武将らしくない物分かりのよさです。ここは板挟みになる中間管理職、滝川一益あたりを探偵役に据えた方がよかったのではないでしょうか。
また、密室殺人、暗号、首のない死体とガジェット満載なのですが、いずれも「そのまんま」といいたいくらいの他愛ない解決でして、どれをとっても拍子抜け。全体に戦国時代の話としては違和感大であります。
謀略の首―織田信長推理帳Amazon書評・レビュー:謀略の首―織田信長推理帳より
4062059320
No.1:
(4pt)

物分りよい信長

推理物として読めばそれなりに面白い。信長像が凄く物分りのよい人物に設定されているなど異色の作品と言ってよい。歴史小説246作品目の感想。2010/04/12
謀略の首―織田信長推理帳Amazon書評・レビュー:謀略の首―織田信長推理帳より
4062059320



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