オックスフォード運河の殺人
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前から読みたいと思っていた本です。ありがとうございました。 | ||||
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現代と過去をいったりきたりで、頭がぐるぐるします。ここはいつものモースさんと同じです。私にはピタッときました。 | ||||
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この小説は、(おそらく胃潰瘍と思われる病気で)入院することになったモース警部が、1859年に起こった殺人事件を、最近書かれたその事件についての小冊子を手がかりに、本当は何が起きたのかを追求するという趣向のものです。 事件は、オックスフォード運河を行く船に乗っていた乗客の女性が殺されるというものですが、運河やそこを運行する船について多少の知識がないと分かりにくいと思いました。私は最近、イギリスのそうした運河についてドキュメンタリーをテレビで見たために助かりました。ですので、運河とそこを運行する船について知っていることを書きます。 ウィキペディアの英語版にOxford Canalという項目があります。それによると、同運河は1790年に完成したそうです。数枚の写真が載っていますので、ご覧ください。(オックスフォードシャーの美しい風景が楽しめます。)運河の幅は十数メートル、船の幅は三メートルほどしかないように見えます。深さもさほどないようで、本小説では、被害者が乗るのは平底船である旨が書いてありました。現在では、こうした運河を運行するのはほとんど観光船だけのようです。ただ、私が見たドキュメンタリーでは、自分の船を運河に走らせている人が紹介されていました。その船で暮らしながら、イングランドのあちこちを見て回るのだそうです。うらやましい。 現在の船には推進装置がついていますが、本小説に登場する百年数十年前の船は動力装置が搭載されておらず、運河の岸を歩く馬が引いています。ウィキペディアの記事によると、ほかの運河の船がディーゼルエンジンで走るようになっても、オックスフォード運河の船は馬が曳いていたと書いてあります。 運河と船の説明は以上です。 翻訳者は大庭忠男(1916~2012)という方で、たった一人でコリン・デクスターのすべての長編小説(12話)を訳しています。すごいものです。 本小説を訳したとき、彼はすでに85歳で、世の中の変化に疎くなっていたのだと思います。183ページに 「……スーパーマーケットのまあたらしい買い物車」という記述があります。原文は ~~~~~~~~~~~~~~~~~ a brand-new trolley from a supermarketです。現代では普通「カート」と訳すでしょう。多分、長らくスーパーマーケットに行くことがなかったのだと思います。 | ||||
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デクスターは『死者たちの礼拝』『ジェリコ街の女』などが邦訳されているミステリ作家で、本書は8作目"The Wench Is Dead"(1989年)。英国推理作家協会(CWA)によりゴールドダガー賞を受賞した。 デクスターが創造した探偵役・モース主任警部(キドリントン警察本部)は、今回は冒頭から救急車で病院に運ばれてしまう。病床を離れられない間、退屈をまぎらわすために百数十年前の殺人事件に関する文献を差し入れされ、その推理に没頭する。事件は解決済みとされ、犯人たちは既に処刑されているのだが。 最初にオックスフォード運河の地図(桟橋・水門・水道橋)あり。全41章のそれぞれの冒頭に文学作品やパンフレットからの引用が置かれる。この形式が推理小説であるとともにあたかも歴史書のような雰囲気を強めている。ジョセフィン・テイの『時の娘』に比べられる名作かと。 | ||||
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コリン・デクスターのモース警部シリーズは、昔ほとんど読んだのですが、CATVのミステリーチャンネルで「オクスフォード事件簿 ルイス警部」だったかな、モースの部下だったルイスが警部になって事件を解決するTVドラマシリーズを見ていて、つい、また買ってしまいました。とにかく、ミステリーとしては、「?」ということろが多いし、かっちり最後まで解決されない、という特徴があるのですが、何度でも読み返せるのは、登場人物の魅力と展開の面白さだと、再認識しました。 | ||||
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