三十年前、松子二十四歳。教職を追われ、故郷から失踪した夏。

生命を誕生させるはずの分娩室で行われた後期妊娠中絶。

ある中高一貫の進学校で生徒が教師を射殺して自殺した。事件の再発防止と生徒の動揺を抑えるため招聘された心の専門家・比留間。

不幸のどん底で喘ぐ中年主婦・明日美としのぶ。気が弱い半端なヤクザ・史郎。

みんなと仲良くしたかった。いじめられたくなかった。

中学最後の春、東京からの転校生で、クラスの人気者だった桑島佳史が無惨な姿で発見された。

ゲーム制作会社で働く汐路は、同僚がビルから転落死する瞬間を目撃する。

ある朝目覚めるとゴキブリになっていた元人間のペリプラ葉古。

交通事故で頭を打って入院していた僕は、退院した日に恋人のスウに会いに行く。ところが彼女はどこにもいない。

平成5年初夏―京都で残虐な事件が発生した。被害者はあおぞら合唱団に所属する長尾靖之と沢井恵美。

平凡な大学生・淳平が目覚めると、そこは見知らぬ船室。鉄の扉には、血のような真っ赤な塗料で「5」の文字が書かれていた。

昭和五十八年。

雛見沢村の転校生・前原圭一はクラスメイトの園崎魅音の双子の妹、詩音と出会う。

“部活”きってのムードメーカー、“トラップマスター”こと北条沙都子の笑顔の裏側には悲しい秘密があった―両親の不可解な事故死、最愛の兄・悟史の失踪…そして雛見沢に舞い戻ってきた名ばかりの“保護者”が彼女に壮絶な虐待の牙を剥く!沙都子の未来のため、圭一は全力で

「過去」の背中に怯える芭子。「堀の中」の体験をいまだ不用意に口走る綾香。

名古屋、奥松島で起きた殺人事件を繋ぐもの。それは名古屋の名家に伝わる古い仙台箪笥だった。

都内に異常増殖した力士シールの怪、ニセ札大量発生によるハイパーインフレの危機、すべての謎を見抜けるのは、万能鑑定士・凛田莉子だけ。

東京23区を侵食していく不気味な“力士シール”。

『週刊角川』記者・小笠原は途方に暮れていた。

かつてミリオンセラーを連発した有名音楽プロデューサーは、今や借金地獄にいた。彼は音を利用した前代未聞の詐欺を繰り返す。

そのソフトを使えば誰でも「理想の人物」を生み出せるという…。

死んだ女のことを教えてくれないか。三箇月前、自宅マンションで何者かによって殺された鹿島亜佐美。

監査の先々でさまざまな奇妙な事件を解決してきた、女子大生会計士の藤原萌実と新米会計士補の柿本一麻も、ついに迷(?)コンビを解消!? 進んでいるようで進んでいない柿本の恋の行方もこれでジ・エンドなのか!

高級住宅地で名家の女主人が何者かに殺された。警察の捜査に業を煮やした被害者の夫は、スペンサーに調査を持ち込んだ。

恋人のスーザンたっての願いで、スペンサーは彼女が理事を務める劇団の美術監督を尾ける不審な影の正体を探ることになった。

スーザンの元夫ブラッドがセクハラで訴えられた。

西部の小さな町ポットショットから来た美女は、夫を殺した犯人を捕らえてほしいとスペンサーに依頼した。

初老の裕福な銀行家が殺され、28歳も年下の妻が逮捕された。

夫の不貞の決定的証拠を掴んでほしい。依頼人の女性マーリーンはスペンサーにこう懇願した。

かつて非行に走り家族にも見捨てられたところをスペンサーに救われ、ニューヨークの高級娼婦となったエイプリエル・カイル。

スペンサー、強請屋を追う―情欲と金に目のくらんだ女たち。流儀を曲げぬ男たち。

少女の死体は夕暮れの河畔に流れついた。何者かが射殺し、死体を湖に投げ込んだのだ。

私立探偵サニーは精神科医の元夫に尾け回されて怯える女性の護衛を請け負った。

「本当の親を探してほしい」。

アパルーサの町に法律はなかった。多くの手下を抱えた牧場主ブラッグが牛耳る無法の町だ。

レゾリューションでの闘いから一年。

作家のニューマンは、マフィアの大物カールが殺人を犯す現場を偶然目撃してしまった。

私立探偵のフィリップ・マーロウは、スターンウッド家の執事ノリスからの失踪人捜索の依頼を受けて、その邸を再び訪れる。

銃の力が支配する大西部。

ラウール・ド・モンティニー男爵は、狼狩りの達人でした。その男爵が、ひょんなことから奥方を迎えることになりました。

とある湖畔の別荘に集められた6人は、やがて全員が死体となって発見された。なぜか死亡時刻も死因もバラバラだった。

法廷を舞台に渦巻く陰謀、緻密な頭脳戦、前代未聞の巨額訴訟の幕が開く!新人弁護士・水戸裕介のもとに事故死した夫の損害賠償を求める妻が訪れる。

ホラー作家・岩井志麻子絶賛!「選考委員の皆様、よくぞこのような書き手と作品を見つけてくださいましたと、額づきたい気持ちになる作品」。

五年前、脊髄に銃弾を受けて能見は足の自由を失い、そして同時に、親代わりと慕っていた秋葉をも失った。

かつて狙撃兵として国のために戦った男がふたたび立ち上がる。愛しい人を守るため囚われた過去へ銃を撃つ。

11年前、抜刀術・名雲草信流本家を悲劇が襲った。末の妹・綾が放火により焼死してしまったのだ。

「脳が溶けている!」…。その衝撃的な事例の調査に乗り出した副作用解析・古閑志保梨は、ある研究所にたどり着く。

雨に濡れた場末の路上に横たわる女は、無残にも喉を切り裂かれていた。彼女の名前はシシリー・タワーズ。

若き大富豪ロークとの結婚を間近に控えたニューヨーク市警の女警部補イヴは、ウェディングドレスを作ることになった。

ロークのもとで働く若者が首吊り自殺を遂げた。口には笑みが張りついていた。

急死したニューヨーク市警の刑事フランクは、だれからも好かれる人物だった。

イヴとロークは、ロークが所有する劇場のこけらおとしに来ていた。

猛暑がつづく7月のニューヨーク。子どもを食い物にしていた犯罪者たちが相次いで奇怪な死を遂げた。

イヴは、ニューヨークの路上のゴミ容器に押し込められた若く美しい女性の他殺体を発見した。

2059年12月。

「家族」のかたちが見えればいいのに。壊れはじめたら、すぐに分かるから。

警視庁刑事部長を務めるキャリア、伊丹俊太郎。彼が壁にぶつかったとき頼りにするのは、幼なじみで同期の竜崎伸也だ。

死者の魂が見える赤い左眼を持つ大学生・斉藤八雲。

赤い左眼を持ち、死者の魂を視ることができる青年。 その名は斉藤八雲。

「彼女の悲しい声が 　聞こえるんだ」 落下し続ける自殺霊による消失事件。

八雲が消えた―!?15年前に起きた猟奇殺人事件の現場で、ビデオカメラに映り込んだ、恐ろしい形相をした女性の幽霊。

“絶対的な悪意”七瀬美雪が逮捕され、平穏が訪れたかに思えたのもつかの間、収監された美雪は、自ら呼び出した後藤と石井に告げる―私は、拘置所の中から斉藤一心を殺す…。

一心の口から語られる驚くべき八雲の過去に、晴香は涙する―中学教師の高岸明美は、他人を寄せ付けず、寂しげな目で教室にたたずむ1人の少年のことが気になっていた。

あれは、ぼくがやったのか―?目を覚ました八雲の側にあった、血まみれの遺体。

不死身のイケメン探偵が疾走する。人気絶頂新鋭が放つ、新ヒーローを見よ。

連続狙撃殺人に潜む、悲しき暗殺者の過去。

ゴミ捨て場に遺棄された覆面レスラーの死体は、後頭部の髪が無惨に切り取られていた。

信州の山荘で、鍵の掛かった密室状態の部屋から会社社長の遺体が発見された。

些細なスピード違反が、引っ越してきた平凡な男が、突如として日常を切り裂き恐怖に染める! 「激突!」「地球最後の男」など、ホラー、SFの名手である著者が、魅力を存分に発揮した13の物語。

【ウィル・スミス主演映画化!】 夜が来る。ネヴィルは一人、キッチンで夕食の用意をする。

訪ねてきた見知らぬ小男は、夫婦に奇妙な申し出をする。届けておいた装置のボタンを押せば、大金を無償でご提供します。

少年ジョニーの人生はある事件を境に一変した。

失踪中の辣腕弁護士が射殺死体で発見された。

かわいいにゃんこ、たくさんいます! ムフフと笑えてじーんとするコージー・ミステリ。

税金滞納者から問答無用で取り立てを行なう、みんなの嫌われ者―徴収官。

暴力、ドラッグ、幼女売春…。ジャズバーのバーテンの顔をもちながら、闇の世界に生きる夏彦。

テロリストが仕掛けた時限爆弾によって、太平洋上を飛行中のボーイング747が大破。

秋庭市のはずれもはずれ、ススキばかりがおいしげる斜面のど真ん中にたつ秋庭市立秋葉図書館、そこが文子の仕事場だ。

秋去姫、朝顔姫、梶葉姫…、七つの異称を持った七夕伝説の織女。

イヒカはさまよいこんだ深山で一人の少年と出会う。少年はババと名乗る女によって、ずっと山に閉じこめられて生きてきた。

木乃家の長男・秋人が八年ぶりに帰郷を果たした。大怪我を負ったという顔は一面包帯で覆われている。

1949年、副総統ルドルフ・ヘスの飛来を契機に、ナチスと手を結ぶ道を選んだイギリス。

法廷弁護士にして裁判官の資格を持つ美貌の修道女フィデルマが解き明かす事件の数々。

オリンピックを目前に控えた日本柔道強化チームのコーチ望月篠子は、柔道界の重鎮から極秘の任務を言い渡された。

二十一年前、岐阜県美濃加茂地方で、運送会社を経営する一家が襲われた。

闇に身を潜め続ける犯人。

堀井香恵は、文具店でのアルバイトと音楽サークルの活動に勤しむ、ごく普通の大学生だ。

新進作家・待居涼司の小説の映画化に、奇才・小野川充が監督起用される。

天明六年。

北前船が着き、米相場が開かれていた北の湊。銭と汗の匂いのする町を舞台に、運命に翻弄されながらも、しなやかに生き抜く人々。

東京は下町に奇妙な新聞販売店があった。住み込みで働くのは、世を拗ねた様な風変わりな面々。

凄絶なミステリー 類（たぐ）い希（まれ）な恋愛小説 第9回　大藪春彦賞受賞作 26年前の捜査資料と、中央通信の道平（みちひら）記者は対面した。

春を迎え高校2年生となった奉太郎たちの“古典部”に新入生・大日向友子が仮入部する。

お前は、運命を信じるか?東京を仕事場にする天才スリ師。彼のターゲットはわかりやすい裕福者たち。

なぜ控訴しない?―施設で育った過去を持つ「僕」は、刑務官として、夫婦を刺殺した二十歳の未決死刑囚・山井を担当していた。

父から「悪の欠片」として育てられることになった僕は、「邪」の家系を絶つため父の殺害を決意する。

最強と謳われる陸上自衛官・真田聖人の妻が惨殺された。妊娠六ヶ月、幸せの真っ只中だった。

ナチスと講和条約を結び、平和を獲得したイギリス。要人訪英を前にして、ひそかに進行する暗殺計画。

この道がずっと続けばいいと思うこともある。 ここから早く抜け出したいと思うこともある。