一休
- 琵琶湖 (35)
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小説とは、違った書き方ですが、上手に、話を進めてゆきます。楽しく読めました。水上勉という人は才能豊かな人であったのですね。小説を読んでいた時以上に感じました。 | ||||
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ちょうど誕生は南北朝合一の頃とされている その頃の日明貿易のことはどうか 一休と細川頼之の関係はどうか 楠氏との関係はどうか 生母が楠公一族と言う説もある 当時の朝鮮との関係はどうか 李成桂の王朝成立と日本の関係も知りたい 一休は中国への渡航を考えなかっただろうか 恐らく元や明では禅宗は廃れる方向であったろう 寺に籠るよりも実社会で活躍したいであろう 国家勃興の大機であった 従容録の万松行秀は元の政治家に嗣法したと言う その名前は耶律楚材である 従容録は彼のために編まれたとか では元王朝と禅宗の関係は如何? モンゴルに禅宗があるとは私は聞かないが ではチベットとの関係は如何? 何故に女真がチベットに帰依した振りをするのだろうか 女真に信心がないことは明白である 恐らく政治的打算に違いない 藩屏を求めているのに過ぎないだろう 利用したいだけなのだ その魂胆は見え見えだ 現に今奴らはチベット仏教に敬意を持っていない 愚かである 信仰は形だけなら何の意味があるのか | ||||
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. 幼少期に自ら修行僧としての経験を持つ水上勉の、一休の生涯についての伝記である。 客観的な資料に基づきつつ、著者の一休への共感を綴る優れた伝記文学作品と評し得る。 先人の遺した資料についての丹念な調査と、「人間一休」の内面に迫る浩瀚な力作である。 | ||||
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. 幼少期に自ら修行僧としての経験を持つ水上勉の、一休の生涯についての伝記である。 客観的な資料に基づきつつ、著者の一休への共感を綴る優れた伝記文学作品と評し得る。 先人の遺した資料についての丹念な調査と、「人間一休」の内面に迫る浩瀚な力作である。 | ||||
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紅葉の時期、京都の寺社は大賑わいです。東山の南北に連なる禅林寺永観堂、南禅寺、建仁寺、東福寺、そして西には相国寺、大徳寺ときて右京区に入ると、龍安寺、等持院、妙心寺、天竜寺といずれも石庭や紅葉の見事な臨済宗寺院が連なります。 仏教諸派について調べていくうちに禅宗に最も関心を持つようになりましたが、「今を生きる」「日常生活を丁寧に生きる」という禅宗の思想が背景にあってこそ、こうした庭園の美しさが共通することに気付きました。 さらに自分も臨済宗となんらかの関わりを持ちたいと漠然と思うようになり、この書を手にしました。 “一休”には、かつて著者が少年期に過ごした禅宗寺院での実体験が赤裸々に綴られており、健康な男子が戒律だけで旺盛な性欲を皆が皆抑えられるわけもなく、それが寺院という閉鎖された空間で男色として発露していた下りには納得しました。 出家者全員が生涯女犯を罪として遠ざけていたら、「種の保存」というDNAに反したボウズという種族はいずれ絶滅を免れないでしょう。一休はこうした教義というルール自体をも一度疑ってかかります。自分が納得した物しか取り込まない、ルールといえども形骸化した陳腐なものには反抗して恥じるところがありません。女犯も堂々としたものです。 「五山文学」「五山十刹」も歴史用語としてしか理解していませんでしたが、本書でどういうことかよく理解出来ました。 京の多くが焼亡し地獄が現出したような応仁の乱の頃、食を保証され、詩文に明け暮れた禅僧、それは現代に置き換えると、外国語を読み書きでき、西洋の古典に通じ、それをベースに当意即妙に切り返す学力をもったインテリであり、さらに権威を伴うエスタブリッシュメントと言えるでしょう。 そして彼ら上級の僧侶は修行という本来の使命から離れ、幕府からの保護や権威付けを巡っての確執、組織としての寺社内での人事争いなど、その人間模様は寺院を現代の会社組織に置き換えても合い通じるものがありました。 そこに師の華叟も一休も大徳寺とは一線を画した理由でした。 いわゆる”常識”にまったくとらわれることがなく、栄誉栄達を退け、たとえこの先餓死すると分かっていても自らが正しいと考え尽くした行動を粛々と日々実践する、これが一休が認めた禅宗の先達です。 一休はさらに加えて、人間の生存本能に敢えて反抗することもせず、溺れることもありません。 物事の「本質」をさまざまな視点からつかみ取り、それをぶれずに行動に移す。 そんなブレークスルーを提示したことが、”門松は冥土までの一里塚”などなど逸話の中に多く残ります。 そこに、現代人でさえも一休さんの魅力に惹きつけられるのでしょう。 NHKで「大人の一休さん」を見ましたが、その逸話の多くが本書にも出て来ます。 ”戒律”というタテマエでがんじがらめになった仏教業界からはとうてい出せない、心に響いた「一休伝」でした。 | ||||
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