愚道一休
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
愚道一休の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一休宗純はこの国で一番有名な僧侶といってもいいだろう。 もちろん渡れない橋や屏風の虎で有名な、頓智の天才が圧倒的なイメージだが勿論これは後世の創作。 本当の姿がまた一筋縄ではいかない。何しろ僧侶どころか庶民レベルでもとんでもないお人なのである。僧なのに酒や肉をたしなむのは当然、遊郭で歌えや踊れやのどんちゃん騒ぎ。尊敬していた兄弟子には口汚い罵詈雑言を浴びせるわ、高僧の葬儀にはとんでもないボロを着て現れるわ、懇ろにしていた遊女の屍を荒地に放り出し野犬や烏がついばむに任せるわ、現代の常識で見ればとんでもない、どこの宗派でも破門は確実の破戒僧なのである。 子供の頃は普通に母の願いでもある出世を夢見た一休は、なぜこうした奇矯な行動に走ったのか。それは五山十刹と呼ばれる格の高い禅寺とその僧侶たちのあまりの堕落にある。上っ面だけ言葉や身なりを着飾っても、内面の腐敗は目を覆うものがあったのである。あまつさえ師兄の養叟でさえそちらになびこうとしている。 これは何もかも一から壊すしかない、一休が選んだ道は「風狂」であった。仏教の戒律からかけ離れた行動をとることにより、悟りの境地を開くのである。常人には受け入れがたい思想であるが、彼は群衆に向かって艶歌を語り、禅問答を吹っ掛ける。いつしか「生臭坊主」一休の周りには彼を慕う庶民であふれかえる。 振り返って令和の世は政治家のみならずスポーツ選手や芸能人にも品行方正でなければならないという謎ルールがはびこり、それに反しようものなら国民からSNSという警策で袋叩きにあいかねない。 まことに困難極まりないが、それをものともしない現代の一休宗純の登場を無の境地で心待ちにしたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一休さんてそんな人生を生きてきたのか~。もちろん、フィクションも多分にあるんだろうけど、人間一休さんに触れられた気になりました。仏教の話でもあるけど一休さんの人生に焦点をあてているので歴史を知らなくて十分読める。読後感がいい。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 2件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|