高台の家
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中編二作を収録している。表題作は蔵書印が縁で知り合った一家の謎が提示される。 老夫婦とうら若い未亡人が住む屋敷には、若い男たちが楽し気につどっている。 不自然な状況がはらむ秘密は、悲劇的な破局をもたらす。謎が魅力的で、緊迫感に惹かれる。 『獄衣のない女囚』独身女性専用アパートで惨劇が起こった。本格推理の妙味が味わえる佳作。 でも登場人物や舞台の設定は、清張らしくいかにもな社会派である。 最後のセリフに唸らされた。二作ともよい出来栄えだった | ||||
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小説の舞台は、森閑とした南麻布の高台の屋敷。住人は 幾つかの会社で役員を務めた富裕な初老とその夫人。貿易商社に 務めた一人息子を二年前交通事故で亡くすが、美しい嫁はなぜか広い 邸にとどまり同居中である。 日ごと彼女の周りに若いハンサムが集ってくる。若い未亡人の愛とあわよくば 邸の財を手中にしようとする狩人たち。 その一人が自殺した。さらに最後に成功するかに見えたスポーツマン・タイプの 青年が夫人を殺害したうえ、彼女に無理心中を迫り未遂で逮捕される。一体 何が起こったのか・・・ 清張さんは女の性の疼き、心や肉体の衝動を中心に描く作家ではないので この辺はあっさりと書き中編ミステリーを仕上げている。 松本清張全集39、「黒の図説」中の一作。 | ||||
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『高台の家』どの登場人物にも共感できず。 『獄衣のない女囚』男子アパートと女子アパートという舞台設定がピンときませんでした。 すみません。 清張さん大好きです。 | ||||
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タイトルの「高台の家」と「獄衣のない女囚」の2作が入っています。週刊朝日に連載された前作は、特に人間関係の設定が見事です。夫を亡くした美貌の若い嫁が実家にも帰らずに舅・姑のもとに暮らしている。しかも、若い男性達が定期的に集まり懇談するのを認められている。亡くなった夫の蔵書を古書店で見つけたのを機に、その家に出入りするようになった語り手を通して、興味ある進捗をみせますが、最後は少々あっけない展開で、なんだか味気ない、描写というより「説明」のような終わり方をしてしまいます。 週刊文春に連載の後作は、一昔前の共同浴場・共同洗濯場というような公営独身アパートが事件現場で、しかも男子棟と女子棟が別というような時代設定ですので、今の読者には違和感があるでしょうが、その事件の進展の模様はさすがに松本清張と思わせるほどに巧みです。登場人物の人間模様もよく描かれており、往年の名刑事平塚八兵衛を連想させるような七兵衛刑事と警部補のやり取りで、読者を引っ張る会話の妙もなかなかに読ませます。 | ||||
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大変面白かった。作品紹介は次のとおり。老境にさしかかった夫婦と、早逝した息子の嫁が住む高台の家。まだ若く美しい未亡人は、その家に青年たちを集めて、夜な夜な芸術談義を交わしていた。しかし突然、その青年の一人が自殺を遂げて…。謎めいた家とミステリアスな女の秘密に迫る表題作と、女だけのアパートで発生した殺人事件の驚くべき真相を追う「獄衣のない女囚」。恐ろしい“悪女の業”を、清張が鋭い切れ味で描いた名作二篇を収録。 一般文学通算126作品目の読書完。1977/04/24 | ||||
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