天才画の女
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売れっ子で、高い値段で絵が売れる画家を誕生させるために、あらゆる力を注ぐ画廊の様子が描かれていて、興味深いものがあります。 ネタばれになりますが、裸の大将のように特異な人物の個性的な絵を、本人を隠して世に出そうという試みが40年前のやり方で描かれますが、現代とは雲泥の差があるな、と思います。 今だったらスマホで一発だよなと読んでいて感慨深かったです。 | ||||
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新装版の商品写真だったので購入しましたが、送付されてきたのは昭和57年に出版 したかなり古い古文書のようなもの。二度とここでは購入しません。 | ||||
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清張先生ファン以外にはおすすめできない作品です。 きっと先生,大人気で忙しかったのです。 …… アタシは清張先生の大ファンですから楽しめましたが…。 | ||||
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清張さんらしく、確かに読ませることは読ませるのです。ただ、不思議なのは中心となる画家の女性とそれを発見した実業家、そしてそれにからんだ画商の側から書かれていた物語の展開が、途中からその画商とは商売敵の別の画商の眼を通して描かれるようになるのです。何故なのでしょう? 結果としてかなりその画商の推測から来る調査と基に物語が進んでいきますので、その女性画家の存在が消えてしまい、代わりに様々な人物が登場しますが、いずれも少々強引な話の展開とならざるを得なくなっているようです。すなわち、展開が「描写」ではなく「説明」になってしまっているのです。実際の人物が眼の前で動くのではなく、捜索者となる画商の頭の中での推測による説明となってしまっています。あげくの果てには自分が務める画廊の社長と疑い、殺害されそうになるという結末はどうにも無理があります。前半に較べ後半はどうにもあっけない展開であわててつじつまを合わせたような印象を持つのは自分だけでしょうか? | ||||
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著名な絵画コレクターの目に留まった一枚の絵がきっかけとして、画壇の複雑怪奇な仕組みを紹介しており、話は第二幕、第三幕へと続く。謎解きして終わりなどと言う簡単な仕組みではありませんでした。 名も知れぬ無名女性画家が二束三文で画廊に渡した絵だったが、画廊としてはサービス品として無料で顧客にオマケとしてプレゼントした。大家の葛野宏隆の絵を購入した際、おまけとして貰った寺村素七は始め興味も無かったが、まじまじと見ると、その絵の巧妙さに惹かれてしまった。 清張氏は、この絵の事を十一行に渡って説明しているが、改めて読んでみると、良くも悪くも判らず、曖昧な表現にして決して良いと言っていない、抽象的な言葉で表していた。初めて読んだ時は良い絵の様に感じたから不思議です。 さて、この女流新人作家の絵は、始め無視していた評論家も名コレクターが興味を持った事で180度態度を変え好意的な評論を与え、忽ち世の知れるところとなり、画廊界の注目の的となってしまう。如何に有名な評論家といえども、ご都合で簡単に評論を変えてしまうあたりは、清張氏がその世界の欺瞞をさり気なく、嘲笑っている様にも読め、思わず笑ってしまった。 本論としては、画商の支配人小池が探偵役になり、その謎の女性画家の出自や作画の手法など知られていない姿を暴くべき奔走する姿がサスペンスタッチで描かれていて、興味深く読める。また、他の作品と同様に清張氏は地方風土とを絡めていて、舞台を都市から地方へ移していく事も怠っていない。ホッとして読める。 物語は謎の女性画家の素顔を暴くだけでは終わらない。最後には思いもよらぬ展開になる。ストーリー自体が大変換し、こう来るか~と言う結末になる。実に愉快に読めました。是非、読んでみて下さい。 本書は昭和五十三年に連載された物ですが、古くの書を読む時、現代の科学、文化や社会の進歩との差を感じざるにはいられないものだが、本書はコテコテの科学捜査などの手法など使っていないのが幸いし、それを感じずに読めた事が嬉しかった。 | ||||
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