内海の輪
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追い詰められていく男女の心理描写を夢中で読みました。思わず「お天道様は見ている」と言う子供の頃、聞いた言葉が頭に思い浮かびました。 | ||||
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小説好きな母にかいました。とても面白かったと言っていました。 | ||||
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内海の輪、死んだ馬の二編。 どちらも、話の展開には重点は置かれていない。悪事がばれていく様を悪事を起こした本人の不安、委縮、危惧をじわじわと描写している。ある意味、清張の真骨頂ですね。 両方とも、尻切れトンボの感があるのが惜しい。結論は最初からわかっているのだから、最後までじわじわと追い詰められたかった。 | ||||
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you tube:松本清張スペシャル 「内海の輪」 2001 03 27でみました。 中村雅俊50歳、十朱幸代(とあけ ゆきよ)59歳の時の作品です。 円熟した俳優のメチャ素晴らしいですね。 松本清張の犯罪者によくある良識人が男女関係の不倫と名誉欲に溺れて自分を見失うパターン。 松本清張の短編小説「天城越え」(あまぎごえ)も素晴らしい。田中裕子(沢田研二と結婚)の名演技は必見ですね。 映画『天城越え』でモントリオール世界映画祭主演女優賞受賞。 | ||||
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「内海の輪」は、これで三度目か四度目の読了です。もともとは、岩下志麻、中尾彬主演の映画 (DVD) が好きで、 こちらも何度も観ており、その流れで原作の方も読み返している私です。 二十も年上の夫のある西田美奈子と、妻のある江村宗三との不倫恋愛がテーマ。 さて、美奈子は十四年前、宗三の兄の嫁だったんだけど、兄が変な女に溺れて家に帰らなくなり、やむなく離婚。 その十四年前に、宗三と美奈子は、兄(夫)を変な女の元から連れ戻すために雪深い新へ出向き、女のアパートで ヒモのように暮らす兄に、宗三が直談判したが、結局、埒があかなかったという共通の経験があった。 新潟からの帰りに、美奈子と宗三は水上温泉で結ばれる。 そんな二人が、十四年後に再会し、ふたたび深い仲になる。 考古学者として野心に燃える宗三には、美人ではないが大人しい奥さん(→大学の恩師の娘) がいる。 美奈子との浮気がバレたら、現在の地位も将来の出世も台無しなのである。 美奈子とても同じこと。老舗洋品店主の妻として、老いた夫の右腕として精力的に店の仕事をこなしている、 いまは四十代の、女性として最も成熟したキャリアウーマン。 彼女はいま、仕事にそして宗三との恋にと、人生の中で一番輝いていた。 彼女だって、地位も名誉もある女性経営者なのである。 だが、ここから先が、男性と女性の違いなのか。 仕事の関係で、四国の松山と東京を行き来する美奈子と、三ヵ月に一度の逢瀬を重ねるうちに、 宗三と美奈子の恋愛に対する気構えの違いが、徐々に出てくる。 やはり恋愛では、女性のほうが断然一途なのだろうか。いっぽうの宗三は、美奈子を愛しているものの、 考古学者としての野心は、最後まで捨てきれない。 不倫旅行の旅先で、ついに、破局がおとずれる。 松山の家を飛び出して宗三と一緒になり、彼の子供を産みたいと言い張る美奈子を、鬱陶しく思った宗三は、 旅先の魔境、蓬莱峡で、美奈子を殺害しようと考える・・・。 何度読み返しても、また岩下志麻主演のDVDを何回見ても、老舗洋品店の妻としての安定した今の生活を捨て去って 恋を貫こうとする美奈子の姿に感動してしまいます。やっぱり女性ってそうなんだろうなあ、と。 「死んだ馬」の方は、がらりと違った作品だが、やはり男性の野心がテーマというところは共通している。 あらすじはもう書きませんが、けっきょく、若き天才建築家、秋岡辰夫がいちばん悪いような気がしました。 「内海の輪」の江村宗三同様、野心満々の彼は、年上の主人であり愛人の三沙子の優遇と愛だけでは 満足できなかったんですね。 十歳年上の三沙子との愛に溺れ、三沙子の夫(30歳も年上の夫)である池野典也を、三沙子の指嗾に従い殺害。 そこまででも大変わるいことには違いない。ところがこの男の野望は、その程度では収まらなかった。 夫殺害後は、秋岡のためを思って、精一杯のことをしてくれていた愛人三沙子まで殺すとは・・・。 独り立ちして名声、収入とも、もっともっと上を目指していた若き天才秋岡にとって、 三沙子との協力関係が足かせになっていたことは確かだ。 しかし、三沙子も、事務所からの秋岡の独立こそ許さないものの、それ以外の点ではどんな助力も惜しまなかったのである。 具体的には、秋岡に若くて美しい嫁を世話し、他の所員とは比較にならない高給を払い、等々、制約の中で、出来る限りの ことはしてあげていたのである。どう、考えても秋岡辰夫は悪人である。 それにしても、三沙子もしたたかな女で、事務所の古株会計主任の樋渡にまで、終りのほうでは、みずからの肉体を与えて 籠絡していたとは・・・・何とまあ!! この小説の最後の時点では、三沙子37歳、老会計主任 樋渡62歳! そりゃ、六十過ぎの野暮ったい樋渡のような男から見れば、37歳の三沙子は、天女か観音様のようだったに違いあるまい。 | ||||
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