人間水域
- 水墨画 (5)
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キンドルで購入。昭和の前衛水墨画の美しい二人の女流作家が重鎮のセクハラ老人たちを利用しながら、その世界でのし上がろうとするがー、というお話。事件といえば、片方のパトロンだった男が、背かれた女に硫酸をかけるというもの。そこはちょっと怖い話。長谷川一夫さんを思い出しました。全体に世界は古いの一言。主人公に共感は全くできないけれど、筆力で読んでしまった。お金と色気を武器にする女性が旧く感じられる時代になってよかったと思いつつ。しかしパトロンのパチンコ屋の中年の出自に対するコンプレックスや女性への屈折した執着の描き方はうまいなあと思ってしまいました。 | ||||
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清き者と悪しき者の心の揺れ動きが見事に表現されている。 | ||||
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終わり方が半端すぎて清張にしてはイマイチだったなぁ…。それで?て感想しか出ない | ||||
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二日間で一気に読みました | ||||
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祥伝社文庫の新刊だ。光文社のプレミアムに触発されたのかな。清張の絶版本が重版されるのは、とてもありがたい。欲しい本は古本でもいいのだが、やはり新しい方が気持ちいい。 水墨画芸術派の新鋭・久井ふみ子は、才能だけでなく美貌で有名だ。 実は彼女はパチンコ店経営者・長村平太郎の愛人だった。ふみ子は平太郎に嫌気がさしており、財界に顔の効く市沢に接近するのだが、長年面倒を見てきた平太郎は収まりがつかない。 芸術家の世界と言えば浮世離れした上品なイメージがあるが、本作ではおよそ正反対だ。 名誉欲と色欲が火花を散らす、百鬼夜行の世界だ。ひたすら生臭い餓鬼道さながらの愛憎劇が繰り広げられる。 落ちぶれたもと陸軍中将とか、もと華族の名士というキャラクターは、時代を感じさせる。 70年代ならまだ生存していたかな。肩書がどうであれ、浅ましさと下劣さは、いずれも同じである。 女を武器にのし上がろうとする女流画家を迫力のある筆致で描いた佳作だ。 近代以前の芸術は、権力者の庇護によって発展した。 現代はマスコミと個人的パトロンがその役を担っているーーというのが本作の前提だ。 現実そのままではないが、かなり事実に近いような気がする。 新聞記者の島村が無名の新人を発見する部分は、唯一の救いとなっており、爽やかな読後感を残す。 | ||||
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