日本のミステリー界の旗手として、世界的にも名を馳せた著者がつねに完成度の高い作品を描きつづけて25年。

航空自衛隊のベテランパイロット郷谷良平は、日本初の国産ステルス戦闘機誕生を目指して開発されている先端技術実証機ATD-X(通称・心神)にからむあるプロジェクトに参加するため岐阜基地内の飛行開発実験団に呼ばれる。

伝説の戦闘機乗りは南米の空に消えた──。 愛機を爆破されたジークは無謀な賭けに出る。

29歳独身、一人暮らしで特定の恋人は無し。満たされぬ毎日を送っていた千鶴は、ふとしたきっかけから隣人・亮子と知り合った。

「人を殺して来たの」と、美樹の部屋に訪ねてきた同級生雪乃は妊娠していることを理由に、ずるずる居続ける。

8年前に遭難した息子が帰ってきた? 猫が東京から松本まで一人旅? ――だったら、その謎を解いてみよう 長野のいいとこてんこ盛り! 「ナガノベル」で旅気分。

江戸時代から遊廓を営んでいた旧家にもたらされた殺人予告。かつて狂死した遊女の怨霊祓いの夜、果たして起きた二つの殺人事件。

野尻湖畔にある修道院の塔で起こった二つの密室殺人。満開の桜の枝に、裸で逆さに吊るされた神父の首なし死体。

二階堂黎人作家活動三十周年記念出版。

千年岳スキー場では、奇妙なタイムスリップ現象が噂されていた。そこへ、オーストラリアの日本語学校のグループが訪れる。

「私の名は渋柿。悪ガキではない」幼稚園の同級生であるカオルコちゃんのウサギが失踪した。

本格推理界の新しい旗手となり得るか?いつにも増して優秀な書き手が勢揃いした本書。

不可能犯罪 意外な犯人 密室 足跡のない殺人 ジョン・ディクスン・カーへの愛がいっぱいにつまった珠玉の短編集!! 上級生から度重なるいじめをうけていたエドワード・スミスは近くのロダリックの森にいるといわれる霧の悪魔に復讐を願うことにした。

テレビ画面のギャングが銃の引き金を引いた瞬間、現実の弾丸が老人の胸を撃ち抜いた!(「弾丸は飛び出した」)。

仁木雄太郎・悦子の素人探偵兄妹が巻きこまれた奇妙な連続殺人事件。

初登場時には女学生だった仁木悦子も、結婚して浅田悦子と名前が変わり、今では二児の母親となっている。

絶海の孤島に隠れ棲む財閥令嬢が“科学・絵画・料理・占術・工学”、五人の「天才」女性を招待した瞬間、“孤島×密室×首なし死体”の連鎖がスタートする。

およそ論理立てて物事を考えるほど無意味なことはない。所詮論理など人の考えたものであり、そして世界は人の手には余りすぎる。

子供の頃から辞典を作るのが夢でした。今もまだ、夢のままです…。

“変わらないものなどないというのなら―運命にも変わってもらうとしよう”。迷子の小学生・八九寺真宵。

完全無欠の委員長、羽川翼。阿良々木暦の命の恩人である彼女はゴールデンウィーク初日、一匹の猫に、魅せられた―。

禁じられた一線を現在進行形で踏み越えつつある兄妹、櫃内様刻と櫃内夜月。その友人、迎槻箱彦と琴原りりす。

「零崎一賊」―それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。

SF×バトル×英雄譚〈伝説シリーズ〉第1巻! 敵は地球。 そして、少年は伝説と化す――。

“ただそれでも、できることは全部やりたくなるじゃない”美しき吸血鬼と出逢った春夜から、怪異に曳かれつづけた阿良々木暦。

真っ暗な眼の転校生・忍野扇。

“私、とっても幸せなのに――こんなの、全部嘘だって思ってる” 忍野扇との戦いを終え、直江津高校をとうとう卒業した翌朝。

眠ると記憶を失う名探偵・掟上今日子。彼女のもとに最先端の映像研究所で起きた機密データ盗難事件の依頼がもたらされる。

一線を走る彼らに、前置きは不要だ。

鯨井留可は完全犯罪を目指さない男。そんな彼がアリバイ工作のために声をかけたのは、白髪の美女。

“キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードってぇ名前は、俺様が付けてやったんだ――” 今から六百年ほど前、今はもう滅びた国に『うつくし姫』と呼ばれる女の子がいました。

人類最強の請負人・哀川潤。再び忙しい日々を送る彼女のもとへ一人の青年が現れた。

怪異譚となる前の“風説”を取り締まる直江津署風説課で働きはじめた警察官・阿良々木暦。町を離れた、ひたぎと翼。

強盗殺人事件の容疑者として逮捕された忘却探偵・掟上今日子。

“たまには縁もゆかりもない女子を助けてみるのも乙だろう” 直江津高校の女子生徒が、相次いで失踪する事件が発生した。

阿良々木暦の大学生編！（モンスターシーズン）怪異×ミステリー！“まだ探偵ごっこを続ける気かい？”直江津高校の後輩の日傘星雨がもたらした、小学生女児誘拐事件の『噂』。

シリーズの垣根を越えて、ヒロイン達が、阿良々木暦と対面! 西尾維新初となるクロスオーバー小説集、堂々刊行!

“儂が見るうぬの有様は、いつでも死に様ばかりじゃ” デストピア・ヴィルトゥオーゾ・スーサイドマスターに会うため、 故国『アセロラ王国(仮)』を目指す忍野忍と阿良々木暦。

“人の心など、僕にとっては暗闇だ。” 忘れたい過去の記憶に魘される千石撫子。

六つの箱に分けられた男。七つの首が順繰りにすげ替えられた連続殺人。

クリスマスイヴの夜、一人の女がマンション最上階から転落死した。偶然、現場に遭遇した匠と高瀬。

高校三年の冬、学園の女子寮に戻った高瀬千帆は、ルームメイトで同性の恋人・恵の惨死を知る。

飲み屋でいつも見かける“白の貴婦人”と、絶品の限定・鯖寿司との不思議な関係を大学の仲間四人組が推理した表題作。

他人の見た風景がそのまま見えてしまう「超能力」を得たばかりに、殺人やストーカー行為を「体験」してしまう恐怖!思い悩む女性の訴えに、“チョーモンイン”の出張相談員・神麻嗣子、能解警部、作家の保科の三人は調査を始め、推理を巡らす。

売れない作家・保科匡緒のマンションで起こった密室殺人。そこに登場する“チョーモンイン(見習)”神麻嗣子。

中二の夏休み、田舎で出会った二人の少女。

異能の名探偵が挑む謎の連鎖。 殺人の動機、不倫に隠された秘密。

嵐の山荘に見知らぬ怪しげな人たちと閉じこめられた万理と園子。

妻の殺害を企むヒモも同然の婿養子。妻はロスの別荘、夫は東京の自宅。

兄へのコンプレックス、大学受験、恋愛。進学校に通う下石貴樹にとって、人生の大問題とは、そういうことだった。

「謎が解けなければ時間は永遠に止まったままだ」何かに疑問を抱くと時が停止するという奇癖を持つ青年末統一郎の言葉に、女子高生真奈は逆上した。

大晦日の夜。連続無差別殺人事件の唯一の生存者、梢絵を囲んで推理集団〈恋謎会〉の面々が集まった。

ここはどこ?何のために?世界中から集められ、謎の“学校”で奇妙な犯人当てクイズを課される〈ぼくら〉。

眠りに就くと猫の身体に乗り移れるという、不思議な能力を持つ小学六年生のぼく。

高校の同窓会に出席する予定の小説家・日能は、幹事から衝撃の事実を聞く。

失業中の男が法外な報酬を提示され、初対面の女性と少女と1か月間、家族を演じるという奇妙な仕事を引き受ける。

ちょっとミステリアスで、あたたかくて、思わず涙する。ヤケな女流作家と謎の青年の不思議な出逢い。

1982年、8月17日、夜。暴風雨の首尾木村北西区で、ほとんどの村民が虐殺される大量殺人の発生が警察に伝えられる。

悩める市民の相談ごとが次々に持ち込まれる「市民サーヴィス課臨時出張所」の職員にして名探偵!?黒い腕貫を嵌めたその男の巧みな誘い言葉に、ついつい気がかりな悩みごとを話してしまうと…、ありゃりゃ、いつしか難題解決へ!軽妙な筆致でユーモラスに描く連作ミステリ六編

身代わりの、身代わりの、身代わりは、身代わりの、身代わりだった―!?名作『依存』から9年。

高校三年の冬、自殺した青年が遺した日記には女教師との愛欲、妹の同級生との交歓、喫茶店店員との恋愛遊戯が綴られていた。

撮影時点の四年前に亡くなっていた同級生が写りこんだ古い写真。

母校から届いた高校同窓会名簿。両親から莫大な遺産を受け継いだ鳴沢はすぐさま比奈岡奏絵の項を開いた。

謎の“腕貫”着用職員が市民の悩みを次々に解明！ 大学に、病院に、警察署に……突如現れる「市民サーヴィス課臨時出張所」。

「恩師が跳び降り自殺しないように見張って ほしい」と大学OBの居酒屋店主から頼まれ た匠千暁は、現場で待機するも先生を死なせ てしまう。

強欲成金の親子に殺人予告状が送付され、道楽息子が殺された。

政界の黒幕として君臨した槐島佐吉。彼は密かに小樽からレポ船に乗り、赤い国首脳と接触する。

下町のおもちゃ工場で働く晋一は耳の不自由な青年だった。ある日、心臓病で寝たきりの母が怪死する。

武蔵野の雑木林でデート中の男女が殺人事件に遭遇。瀕死の被害者は「テン」と呟いて息を引き取った。

沖縄出身の歌手・南田ユキが殺された。首には赤いスカーフ、胸には小さな銀色の矢が。

日本ダービー出走を取り消せ！12連勝中の本命馬のオーナーとジョッキーに届けられた脅迫状。続いて起こる怪事件。

インド洋上で原油を満載した巨大タンカーが炎上沈没した。

雨の夜、いきなり車に飛び込んで重傷を負った女が、病院から失踪、謎めいた言葉を残して茅ヶ崎の海に消えた。

「日本国民全員を誘拐した。身代金五千億円を用意しろ」―前代未聞の要求が首相に突き付けられた。

十津川警部は帰宅途中を襲われ、不覚にも誘拐されてしまう。彼が気付いたときには、不可思議な島にいた。

収賄事件である島の診療所に左遷された元国立病院内科部長の神崎は「ゼロ計画(プラン)」と名付けた犯罪を企んでいた。

東北にある人口十万人の尾形市で今恐るべき陰謀が進行している―上野駅構内でそんなビラを配っていた若い男が、隅田川で死体となって発見された。

首相公邸に、日本国民1億2000万人を誘拐した、身代金5000億円を支払えという脅迫電話が入った。

大道寺明子は、芸能界を引退した後、美貌を利用して銀座のクラブのママになった。

青森県F高校の男女七人の同窓生は、上野発の寝台特急「ゆうづる7号」で、卒業後七年ぶりに郷里に向かおうとしていた。

五代将軍綱吉の治世。

女性を暴行し自殺に追いやり、故郷南紀を飛び出した中西明は、両親の遺骨を抱いて十年ぶりに帰郷した。

十津川警部は、暴力団組長の殺人罪を立証する重要な証人を、札幌地裁に護送することになった。

新宿から松本まで一緒に行ったことにしてほしい。恋人だった刑事に嘘のアリバイ証言を頼んでいた女が殺された。

恋人に裏切られ借金に追われる風見ゆう子は死に場所を求めて北海道へ向かった。

退職した刑事が娘を誘い、岡山県の吉備線の旅に出た。

箱根から新宿に向かう特急ロマンスカーの座席で、青年実業家が死んでいた。不仲の妻と和解するための旅行中だったという。

警視庁捜査一課の北条早苗が旅先の「ひだ3号」の車内で毒殺事件に遭遇。

妻との北海道旅行の帰り、十津川警部は、札幌駅で大阪行「トワイライト・エクスプレス」を待っていた。

四谷のお岩稲荷近くの路上で若い男が銃撃された。運転免許証から、男は近くに住む吉良義久と判明したが、彼は記憶を失っていた。

祖谷で、女性に500万円を渡せという奇妙な依頼を受けた私立探偵・橋本。翌日その女性が殺害され…。

「愛のサイト」―出会い系といわれるこのホームベージに、K・Eというイニシャルをもつ人物の殺人予告が掲載された。

東京・神宮外苑と神奈川県・平塚で発生した二件の婦女暴行殺人事件の手がかりはB型の血液型と輸入車のスポーツカー。

「君は、自分で思っている以上に、人がいいんだ」十津川警部は、かつての部下で今は私立探偵である橋本豊の身を案じて、そう伝えた。

〈神戸の悪党〉が描く夢の計画――十津川と白熱の知恵比べの行方は!?東京の銀行と大手企業にそれぞれ五億円と二億円を要求する脅迫状が届いた。

「…島」と意味不明の言葉を遺して、東京で初老の男女が相次いで死んだ。男は交通事故死、女は溺死。

写真家の君原文明、女優の真木昭子が殺された。部屋にはサクランボの枝と赤い実。

十津川の部下西本刑事が、怪しい男につけられているので家まで送って欲しいと、若い女に声をかけられた。