複製症候群
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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初めて西澤保彦氏の作品を読みましたが、奇妙なSFストーリーにのめり込みました。突如、虹色の壁が世界中に現れ、それに触れてしまうと触れた人と全く同じ人間が壁から生まれてくるという、クローンを題材とした作品でしたが、その状況下での人間心理が実に精緻に描写されていました。文章も主人公の心理描写がほとんどで、非現実的ではあるもののその心情は共感し得るものでした。 | ||||
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西澤版SFミステリ、今回は「クローン」を生む閉鎖状況下での悲劇!高校生の男女と女教師の極限状態での心理状態が巧みに描かれた人間ドラマとしても絶品! | ||||
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謎の虹色の壁の出現により世界がおかしくなる終末感は好み。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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突然閉じ込められ、触るとクローンが生まれると言う設定が奇抜。一見、メリットがありそうで将来を見通すとそうでもないと言うことに同感できる。閉鎖社会の中で起こる殺人事件により、どろどろの人間模様が描かれる。 | ||||
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世界中に突如現れた「ストロー」。あらゆる地点に無差別に降り立ったこの「ストロー」に触れてしまうとその内側に完全なるコピー人間が一人生まれる。「ストロー」の内側に取り残された登場人物たちの中で殺意が芽生えやがて殺人事件へと発展していくというのがざっくりしたストーリー。 最近ですとキングの「アンダーザドーム」を連想させる設定ですが、SF的な密室を作り出してミステリー展開に盛り込むのが本当に上手い作家だなぁと思います。特に「ストロー」の設定が効いていて、必ずコピー人間は内側に現れるため、オリジナルの人間が外側に出ても内側の人数は減らないんですね。これがミソで出たくても出られないという状況を作り上げることに成功しています。 ただ今回はSF要素が勝ちすぎていてミステリー要素が若干おざなりになっていたかも。他の作品と比べ、本作は予測がついたトリックが多かったのが残念。殺意を抱く動機もことごとく唐突でそこもマイナス。 あと「ストロー」ですがこの現象に関して納得のいく説明はまったくないのでそういったSF的現象になんらかの答えを求める方は読後モヤモヤするかもしれません。最後の主人公の決断と行動により、登場人物たちはこのあとどうなるんだとハラハラしましたがそれに関しても一切説明はなく、総じて読者の想像に任せる部分が大きかったのもちょっと微妙かな。 とはいえスピード感あるストーリーは健在で、退屈を感じることなく読み進められます。同作者のSFミステリーが好きな方なら読んで損はないでしょう。 | ||||
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突如街がドームに覆われ、その境目に触れるとクローン人間が出来てしまうという例のごとく西澤氏にしか書けないよく分からないSF設定でのミステリー。 小松左京の首都消失を引き合いに出されているが、こちではなく、更に引き合いに出されている岡島二人の「そして扉は閉ざされた」の雰囲気を西澤的設定でやろうとした感じの作品。ラストの雰囲気とはトリックは違うが、「そして扉は閉ざされた」の読後感とよく似ている。 ただミステリー趣向とSF的趣向の仕掛けの大げささがどうもちぐはぐな感じもあり、SFとしてもミステリーとしてもどっち付かずの中途半端なできになっている感もある。 西澤作品としては標準的な出来に留まっているが、退屈はさせないのはさすがである。 | ||||
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他の方も言っていますが、SF設定による強引な展開があります。他の七回死んだ男や、人格転移の殺人に比べると、結末の衝撃では劣るでしょう。 しかしこの作品には、もっと別のところに面白さがあります。コピーという記憶も遺伝子も全く同じ人間でも、その後の経験によって違う人生を歩むことになるのです。これについては、最後に分かると思います。 この作品でも、作者の得意な人物の心理描写が細やかに書かれています。それによって青春小説としての面白さもあります。 | ||||
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1997年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。 異常な世界のなかで殺意が爆発する話。西澤作品に良くあるパターンだが、これは失敗作と思う。アイディアはひらめいたものの、うまいトリックにつなげられなかったというところか。特に結末で明かされる謎は蛇足と感じた。 冒険小説・青春小説として読むと面白いかも。 | ||||
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